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イシュタルの娘~小野於通伝~(第十六巻) の商品レビュー

4.2

6件のお客様レビュー

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2021/01/17

2021.1.16市立図書館 戦国の謎多き文化人小野於通の物語、完結巻。 半ば隠居の身になってからの、娘於図の子の早世、そして後水尾帝(この人、知れば知るほど興味深い)と徳川から嫁して中宮となった和をめぐるエピソード(似て非なる修羅の道をゆく春日局ことおふくとの対決)があって、こ...

2021.1.16市立図書館 戦国の謎多き文化人小野於通の物語、完結巻。 半ば隠居の身になってからの、娘於図の子の早世、そして後水尾帝(この人、知れば知るほど興味深い)と徳川から嫁して中宮となった和をめぐるエピソード(似て非なる修羅の道をゆく春日局ことおふくとの対決)があって、これまで出会った巨星たち、於通とともに乱世を駆け抜けた女性たちのおもかげを追いながら生涯を終えるまで。 謎に包まれた存在が近年真田家から書簡がみつかって輪郭が見えてきたという流れで、2016年の大河ドラマ「真田丸」と重なりつつ(13-14巻あたりは放送と同時進行)、春日局が大奥総取締になっていくあたりは「大奥」と重なる最終巻だった。 読み終えてみれば、芸術や美的感覚をもってときの権威にひきたてられ頼まれ、ときに「天眼」や飯綱の太夫(←謎に満ちた信濃の忍の里についてももっと勉強してみたい)、ぬばたまらのたすけで窮地を切り抜けた波乱の人生を貫いたのは近衛信尹との初恋・純愛だったという、大和和紀らしい作品だった。

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2020/03/28

登場人物すべてが輝いているのですが、なかでも真田兄弟がすごく魅力的。幸村の最後など、後半は涙なしには読めなかった。

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2019/03/17

小野於通伝、完結。8年間読み続けて良かったな~という作品でした。 ぜひ大河ドラマ化してほしい。 既存大河作品で言うと、 「独眼竜政宗「春日局」「信長KING OF ZIPANGU」「秀吉」「江 ~姫たちの戦国~」「真田丸」を網羅する圧倒的ボリューム。 とにもかくにも、歴史好き...

小野於通伝、完結。8年間読み続けて良かったな~という作品でした。 ぜひ大河ドラマ化してほしい。 既存大河作品で言うと、 「独眼竜政宗「春日局」「信長KING OF ZIPANGU」「秀吉」「江 ~姫たちの戦国~」「真田丸」を網羅する圧倒的ボリューム。 とにもかくにも、歴史好きには全巻通読を熱烈にオススメしたい。

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2018/06/23

史料が少なくよくわかっていない歴史上の人物というのはたくさんいて、とくに女性の場合は天皇家・お公家のお姫様や名だたる方の正室・側室でもないかぎり、資料に載るというのもなかなかないことと思います。小野お通(本書では於通)もその一人で、残した書画や手紙でその存在が実在であるらしいとは...

史料が少なくよくわかっていない歴史上の人物というのはたくさんいて、とくに女性の場合は天皇家・お公家のお姫様や名だたる方の正室・側室でもないかぎり、資料に載るというのもなかなかないことと思います。小野お通(本書では於通)もその一人で、残した書画や手紙でその存在が実在であるらしいとはわかっているものの、詳しいことはあまりよくわかっていない人。そんなお通に光を当て、またその当て方が素晴らしい作品であったと思います。 さすがに、関ヶ原や大阪の陣など合戦については他に名だたる名著が多く、比較するのは酷ですが、正直かなり劣ります。とくに、伏見城の戦いで果てた鳥居元忠については、司馬遼太郎の「関ヶ原」を超える作品は今後も出てこないと思います。本書では家康が「あの元忠が!」と驚きいら立つ場面がありますが、このようなアマチュアがその場しのぎで描いたようなコマを差し込む必要はなかったと思います。そういった不満があるので星ひとつ減らしています。 いくつか残るお通の伝承の中には真田信之と恋仲であった、正室の小松姫が「京都の方をお呼びになっては」と進言したという逸話もありこれがお通ではないかとする説があり、なぜ近衛信尹をあえてお通の相手に選んだのだろうと不思議にも思いましたが納得のいく流れになっていました。また、信尹が書道にすぐれた太郎姫という庶子を可愛がっていたという伝承にも通じ、よくできているなと感服しました。

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2017/12/09

戦国の世に風雅の才に溢れこのように生きた女人がいた事を知らなかったので漫画にしていただいて感謝です。この本を読んでいたおかげで去年の真田丸での於通の登場にも興奮することが出来ました。大和和紀先生、大作、お疲れさまでした。

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2017/11/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

201711/最終巻なのでナレ死も多いけど、ほんと全巻面白かった。共感できなくてもどの女性陣も魅力的でその生き様は見事。しいていえば於通が若いビジュのままなので後半は違和感も多かったけど、史実と想像の絶妙なさじ加減の創造からなる素晴らしい作品。和紀先生、またしても名作をありがとうございました。

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