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化石少女 の商品レビュー

3.2

17件のお客様レビュー

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2024/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

京都の名門高校で続発する怪事件の数々。 事件に挑むのは、廃部寸前の古生物部に所属する化石オタクにして、劣等生の神舞まりあ。お供にされた1年生男子と繰り広げる事件の結末は、いったいどうなるのか? 某ミステリ漫画主人公が通う高校並みに殺人事件が続発する名門高校を舞台にした、学園ミステリ小説です。 古生物部という過疎部に所属するまりあは生徒会と折り合いが悪く、事件が起こると犯人は生徒会の人間であるという結末ありきで推理を進めるので、後輩男子君はいつも角が立たないよう、「その推理は間違っている」「そんなわけはない」と否定し続けます。 作中でもまりあが指摘した犯人が捕まったり自白したりするわけでもないので、真実は一体なんなのかと興味を惹かれるとともに、いまいちすっきりしなさもある。 自由でワガママな先輩女子と、従僕ポジションでそれを宥める後輩男子、というキャラ造形だけ見ると、ちょっとラノベっぽくもあります。軽く読めるけど、でもそれだけではない、麻耶さんぽさもある一歩外した感じのミステリ。こういうのをいわゆるアンチ・ミステリ小説というのでしょうか?? ミステリではあるのに、真相に拘っていない感じというか。

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2023/07/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

春に出た続編を読みたくてまずは前作から読んでみた。いつものごとく癖が強い本格ミステリだった。化石少女のキャラクターの好き嫌いはわかれそうだが、最後の展開もふくめて著者らしい独特の味にあふれていてとてもよかった。続編を読むのが楽しみだ。

Posted byブクログ

2023/04/03

名探偵とは、凡人にできない観察や思考ができる人。赤点多めだってかまわないでしょう。まりあが探偵なのかどうか、私には何とも言えないけれど。彰との掛け合いは楽しい! 弱小クラブと生徒会って、昔読んだ「パズルゲーム☆はいすくーる」を思い出して笑えましたが、この生徒会、なんか闇が深いです...

名探偵とは、凡人にできない観察や思考ができる人。赤点多めだってかまわないでしょう。まりあが探偵なのかどうか、私には何とも言えないけれど。彰との掛け合いは楽しい! 弱小クラブと生徒会って、昔読んだ「パズルゲーム☆はいすくーる」を思い出して笑えましたが、この生徒会、なんか闇が深いですね。続編でその内幕が見えたりするのでしょうか?

Posted byブクログ

2023/04/03

名門お坊ちゃまお嬢様学園なのに殺人事件起こり過ぎでしょってなりました。 まりあと従僕の彰の関係は好きです。 残りページ数が少なくなってから、あれ?なんかおかしいぞってなりましたwラストの展開はおもしろかったです(ㆁᴗㆁ✿) たまたま見つけて読んだ本だったので、まさか続編が出るな...

名門お坊ちゃまお嬢様学園なのに殺人事件起こり過ぎでしょってなりました。 まりあと従僕の彰の関係は好きです。 残りページ数が少なくなってから、あれ?なんかおかしいぞってなりましたwラストの展開はおもしろかったです(ㆁᴗㆁ✿) たまたま見つけて読んだ本だったので、まさか続編が出るなんて知らなかったです(・д・。) !!

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2023/07/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリのもしもシリーズだと理解している麻耶さん作品、今回は「もしも探偵役が赤点常習者だったら」ってところかな。 良家の子女が通うペルム学園の、美少女という事実を忘れさせるほどの変人化石オタク神舞まりあは、過疎化した部活を廃部にしようとする生徒会と衝突している。まりあのお守役にして幼馴染の後輩桑島彰は、ムリヤリまりあの所属する古生物部に入っているものの、化石には興味ない。 そんな学園生活で起こる殺人事件。突如冴えた推理を披露するまりあは生徒会役員が犯人だと主張するが、とんでも推理で生徒会との関係が険悪にならないよう彰がなんとかまりあを押さえる。 そんな構図の物語。 読んで感じたことは、解説で千街さんが言い尽くしてくれていて、付け足すことはないんだけど。 もともと赤点頭なので推理を強く否定されると自信をなくすまりあだが、読者目線ではまりあの推理には整合性があり、充分な説得力がある。これを否定するからには凌駕する新説があるのかと期待するが、彰に代替説は無く、事件そのものも解決しないまま時は過ぎ、次の事件が起こるのだ。 大変モヤモヤするのだ。 ひょっとしたら最後まで真相が明らかにされないまま終わるのか(麻耶さんならやりかねない)と思ってしまうくらい、真相は引っ張られる。 んで結局、まりあの推理力はホンモノだ、という想定内の結論なので、物足りなさが残る。 事件起こり過ぎな学園にもモヤるし、解決できない警察にもモヤる。 そんな、スッキリしない作品だったので、☆3つです。 あと、どれも殺害方法については説得力あるんだけど、犯人の動機がすごく弱いので、ホントに犯人合ってる?そんな理由で人殺す?みたいな気分になる。特に生徒会の面々。 最後には彰も殺人を犯してしまう…。なんというか、ひとりで乗り込む以外の消極的方法はいくらでも取れたじゃん…。 生徒会長荒子がだんだんイケメンに思えてくるのがせめてもの救いだった。 以下、未来の自分のためにあらすじを。 どちらかというと旧生徒会派閥のまりあのもとに、やはり旧派の新聞部福井がやってきて、現生徒会の弱みを握ったと豪語する。その翌日に福井は殺される。通報で駆けつけた交番のお巡りさんと入れ替わりで、犯人は古生物部から盗まれたシーラカンスのハリボテを被って現場から逃走。 変装したいなら演劇部の備品が最適なのに何故他の部のものなのか、という疑問から、警官も犯人の変装だったことを導いた推理には唸らされた。 この最初の推理がかなり上質だったので、それを否定されて読者(私)は混乱を始めることになる。 文化祭の準備の始まったある日、生徒会が古生物部の様子を見に来たところで雷雨で停電になる。電気が復旧したとたん、部室棟に面した体育館の壁(通称「真実の壁」)に、殺人現場のようは影が映る。真上の部室で殺人事件? このエピソードは、上下の部屋の影がキレイに重なるという偶然をどれだけ信じられるかが(読んでる方の)鍵。痴話事で学校でヒトを殺しちゃあいけないよね。 クラスメイトの八瀬に叡電部に勧誘される彰。その八瀬が、文化祭のための叡電模型を製作中に殺害される。凶器の鉄道レール(短く切られたもの)は部室窓の外に落ちていた。目撃されたライバルの嵐電部員らしき人物が犯人だと思われたが、まりあは八瀬本人の変装だと暴く。模型の修正困難な致命的欠陥に気づき、嵐電部が破壊したと見せかけるため嵐電部の制服を着てわざと目撃させ、破壊後に制服を屋上の協力者に吊し上げてもらう際に、屋上の人物が八瀬の頭にレールを落とした、との推理は辻褄も合うし合理的だ。ただ、ここからがちょっと飛躍気味なんだけど、きっと福井殺害の真相に気づいた八瀬が生徒会メンバーに協力を要請した(脅した?)、ってのが根拠に欠ける。 (編集中)

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2021/12/05

再読。連作短編集。化石大好き少女神舞まりあが探偵役として、幼馴染みで後輩でお守り役の桑島彰を助手にして華麗に事件を解決!と思いきや、あれれー?まりあの推理は毎回頓珍漢の的外れなものとして彰にこき下ろされてしまう。なら犯人はいったい誰なんだー!?しかしそこは麻耶先生の小説である。勿...

再読。連作短編集。化石大好き少女神舞まりあが探偵役として、幼馴染みで後輩でお守り役の桑島彰を助手にして華麗に事件を解決!と思いきや、あれれー?まりあの推理は毎回頓珍漢の的外れなものとして彰にこき下ろされてしまう。なら犯人はいったい誰なんだー!?しかしそこは麻耶先生の小説である。勿論そう簡単に話は終わらない。最後の最後に明かされる驚愕の真相。彼女は名探偵なのか?それともただの狂人か?真相を知るのはワトスンのみ。

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2021/06/04

別の本を読んでいる途中に気分転換で手を出しちゃった本。そのくらいの気軽さで大丈夫な本。麻耶さんだからなぁと身構えてると麻耶さんらしくハズしてくる本。

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2021/01/22

主人公にイライラし、事件が解決しないことにスッキリしませんが、最後にそんな気持ちも少しだけ解消されました。でも、なんかモヤモヤします。

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2020/03/21

この作者にしては普通のラノベみたいな語り口で、ワガママ系女の先輩と面倒見が良く口うるさい男の後輩というどちらにも苛立を覚える造形。 事件もハッキリとした解決を示さないのでもやもや。 赤点ばかり取るので信用ならない推理をする探偵とそれを理詰めで嗜める助手という新しいパターンの模索は...

この作者にしては普通のラノベみたいな語り口で、ワガママ系女の先輩と面倒見が良く口うるさい男の後輩というどちらにも苛立を覚える造形。 事件もハッキリとした解決を示さないのでもやもや。 赤点ばかり取るので信用ならない推理をする探偵とそれを理詰めで嗜める助手という新しいパターンの模索は感じられるが、もっとスッキリしたものが読みたいのが正直なところである。

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2019/01/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

またしても新しいホームズとワトソン。 推理を披露すればするほど、疲弊していく助手があわれと思いつつ読んでいたら、そんな結末?? 本当にこの作者の本は、いつも私の予想の斜め上を行くので好きです。

Posted byブクログ