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「文豪とアルケミスト」文学全集 新潮社版 の商品レビュー

3.9

8件のお客様レビュー

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2023/02/14

偶然手に取った素敵な本。 ゲームをやりたい人が買ってすぐ手放したようでほぼ新品。 そして中身が素晴らしい。近代文学を読む上で、こういうつながり、エピソード、人間関係、師弟関係、友人関係を知ることがどんなに読書を豊かにしてくれることか。 みんな最初から文豪だったわけではない。 ...

偶然手に取った素敵な本。 ゲームをやりたい人が買ってすぐ手放したようでほぼ新品。 そして中身が素晴らしい。近代文学を読む上で、こういうつながり、エピソード、人間関係、師弟関係、友人関係を知ることがどんなに読書を豊かにしてくれることか。 みんな最初から文豪だったわけではない。 信頼できる友人の一言「やつら(=文豪)は崇め奉られたがっていない」は真理だと思う。 みんな楽しんで苦しんで焦って、人と比べて、友人をディスりながらも作品を残し、去っていった。 人は去っても書いたものは残る。 作品でも手紙でも対談でも評論、論文、残してくれたものを後世の人がこうして目にできるのがありがたい。 あぁ、これでまた読みたいものが増えてしまった。 外科室、堕落論が読めたのはお得! 谷崎潤一郎の原稿で一作読めたのも身に余る光栄というもの。

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2023/01/29

読書会で紹介して頂いた本。表紙が素敵。カバーを外してみても素敵。美麗。夏目漱石と芥川龍之介の往復書簡や、泉鏡花と徳田秋声の関係など文豪同士の交友関係にスポットが当てられてます。ゲーム知らなくても十分楽しめました♪芥川龍之介の書いた葬儀記や谷崎潤一郎が書いた「芥川龍之介、そして佐藤...

読書会で紹介して頂いた本。表紙が素敵。カバーを外してみても素敵。美麗。夏目漱石と芥川龍之介の往復書簡や、泉鏡花と徳田秋声の関係など文豪同士の交友関係にスポットが当てられてます。ゲーム知らなくても十分楽しめました♪芥川龍之介の書いた葬儀記や谷崎潤一郎が書いた「芥川龍之介、そして佐藤春夫を悼む」、徳田秋声が語る泉鏡花など、故人を偲ぶ文にも思わず見入ってしまいました。新発見資料も収録されております。何か書く際の資料にも使えそうかな?

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2022/07/10

『文豪とアルケミスト』の名で出てる本だけど、ゲームに登場している実際の文豪の作品を読むことができて、文アルをきっかけに文学に興味を持った方にはうってつけの本だと思います。 文アルプレイしたことない方にも読んでほしい!普通に文学集としておすすめしたいです。

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2021/04/17

文豪たちのリアルがあった。 夏目漱石と芥川龍之介の往復書簡は、ふたりの関係性のあたたかさと、子供っぽい茶目っ気が感じられて、雲の上の存在である文豪がちょっぴり身近に感じられた。暑い夏の日の午前中、芥川はこの手紙をしたためたのだろうか…。海のにおい、蝉の鳴き声も聞こえる気がするくら...

文豪たちのリアルがあった。 夏目漱石と芥川龍之介の往復書簡は、ふたりの関係性のあたたかさと、子供っぽい茶目っ気が感じられて、雲の上の存在である文豪がちょっぴり身近に感じられた。暑い夏の日の午前中、芥川はこの手紙をしたためたのだろうか…。海のにおい、蝉の鳴き声も聞こえる気がするくらい、一瞬にして文豪が生きた時代にタイムスリップできた。 改めて読もうとすると敷居が高いが、こういうゲーム関連の本として出版されたからこそ、手に取りやすい手軽さがあると思う。だから出会えて嬉しかった。

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2018/03/24

正直言って、タイトルで損をしている一冊です(笑) うおおみんなコレ凄い1冊だよおおお!と声を大にして言いたい位です。 文豪に興味を持って、個々の評論集やらを読み散らかす事無く、コンパクトに1冊に纏まっているだけでも素晴らしいです。 新潮社から出版されている関係か、当時、直接新潮と...

正直言って、タイトルで損をしている一冊です(笑) うおおみんなコレ凄い1冊だよおおお!と声を大にして言いたい位です。 文豪に興味を持って、個々の評論集やらを読み散らかす事無く、コンパクトに1冊に纏まっているだけでも素晴らしいです。 新潮社から出版されている関係か、当時、直接新潮と、特に交流のあった文豪たちがメインなので、ゲームに登場するキャラでもノータッチな文豪の方が多いのは仕方が無いとして。 太宰の「斜陽」の直筆原稿が展示されるという某イベントに足を運んだ身としては、もう少し頑張っても良かったのかな~と云う内容ではありました。 あと、装丁とか紙のお好きな方にはグッとくる一冊に仕上がっているので、其処も直接手にして楽しんでいただけると思います。

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2018/03/09

遅ればせながら読了。 往復書簡、追想録みたいなもの、論戦(谷崎の「饒舌録」と芥川の「文学的、あまりに文学的な」上でのやりとり)など自分ですすんでは読まない分野を読めてよかった。 作品を追うばかりではわからない文士同士の関係性がわかって面白い。 谷崎が書いた芥川(と佐藤春夫)の...

遅ればせながら読了。 往復書簡、追想録みたいなもの、論戦(谷崎の「饒舌録」と芥川の「文学的、あまりに文学的な」上でのやりとり)など自分ですすんでは読まない分野を読めてよかった。 作品を追うばかりではわからない文士同士の関係性がわかって面白い。 谷崎が書いた芥川(と佐藤春夫)の追想録みたいなものはなんだかグッときた。東京出身だとか出身校が同じだとか知ってることはあったけど他にも色々あったんだなあと思ったし、お互いに遠慮があったことを後悔するような内容を含んでいて寂しい気持ちになった。 918

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2017/11/10

文豪ひとりひとりについての深掘りではなく、文豪同士の繋がりに着眼したおもしろい構成。 文豪同士の関係にさらっと触れるコラムが1ページあって、それに関連した資料(書簡、座談会など)と、それぞれの作品がひとつずつ載っている。 新発見資料もある。 キャラクターのイラストは各扉のモノクロ...

文豪ひとりひとりについての深掘りではなく、文豪同士の繋がりに着眼したおもしろい構成。 文豪同士の関係にさらっと触れるコラムが1ページあって、それに関連した資料(書簡、座談会など)と、それぞれの作品がひとつずつ載っている。 新発見資料もある。 キャラクターのイラストは各扉のモノクロの立ち絵と、カラーが2ページ(裏表1枚)。 ゲーム自体をプレイしていなくても楽しめる。 掲載されている中に好きな人がいる/作家自身の為人が気になるタイプ/まだ読んでいない作品がある/どんな人たちなのか、とりあえずちょっとずつ知りたい ――という方にとっては、気軽に手を出しやすい、とても素敵な資料集だと思う。 私自身、まだ読んだことのなかった作品や、エピソードを知っていただけで実際の資料を見たことのなかったもの(その資料がまた、想像していたより強烈な書き方で驚いたりも……)、初めて作品に触れて興味を持った人など、発見がいろいろあった。 とてもおもしろかったので、今回取り上げられていない文豪たちを取り上げて第二弾を作ってほしい……!

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2017/11/09

キャラ関連モノありがちの便乗商品ではなく、中身はガチの文学全集です。ただし編集の着眼点がいわゆる一般に想像される「文学全集」とは違います。 通常、文学全集といえば、作者毎に作品なり随筆なりをまとめるものと思われますが、ここではゲームに登場する文豪の元ネタである、リアル文豪ご本人の...

キャラ関連モノありがちの便乗商品ではなく、中身はガチの文学全集です。ただし編集の着眼点がいわゆる一般に想像される「文学全集」とは違います。 通常、文学全集といえば、作者毎に作品なり随筆なりをまとめるものと思われますが、ここではゲームに登場する文豪の元ネタである、リアル文豪ご本人の人柄や人間関係などがうかがえる関連資料をテーマに据えて選んでおり、それ毎にまとめて編集してあります。 テーマは ・芥川と夏目漱石の師弟関係 ・無頼派 ・泉鏡花と徳田秋声の兄弟弟子関係 ・詩人と女性関係 ・谷崎潤一郎の交友関係 です。 このテーマを掘り下げる際にまとめられた資料が、短編、随筆、鼎談、書簡等々バラエティに富んでいるので、初めて文学に触れる人などに対しては、入り口となる資料にも様々なものがあるんだ、という点も体感できるようになっています。 個々のテーマ的にはすでにその文豪を調べつくしているファンの人からすると既知のネタだらけですが「ああ、やっぱりそこ採用してくるよね!」みたいなどんな着眼点で編集してるのかといったところで楽しみながら大変面白く読めました。 この本をきっかけに、興味のある作者本人の作品集などに手を出したりできるようになれるといいですね。 今回採用されなかったゲーム登場済み文豪が他にも沢山いますので、第二弾以降も企画されると嬉しいです。

Posted byブクログ