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いい部屋あります。 の商品レビュー

3.9

19件のお客様レビュー

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2024/04/05

最初、これはBLですか?と思いましたが、多分、違います。なかなかの謎掛け?謎解き?小説です。最後に、全ての謎が明かされていきます。 大学進学のために、上京し部屋探しをする鳥貝一弥。都内の賃貸は高く、予算に合う部屋はかなりの難あり物件。そんな時、学食で男子寮の斡旋をしてくれると…...

最初、これはBLですか?と思いましたが、多分、違います。なかなかの謎掛け?謎解き?小説です。最後に、全ての謎が明かされていきます。 大学進学のために、上京し部屋探しをする鳥貝一弥。都内の賃貸は高く、予算に合う部屋はかなりの難あり物件。そんな時、学食で男子寮の斡旋をしてくれると…あれよあれよという間に、その寮で食事を作って泊まることに。夜中にも不思議な事があったが、翌日には、ここに棲むことに決めた。 そして、荷物を送る手配をしに一度実家に帰って。そこにも、男子寮のメンバー1人がいて…。 一弥は、高校入試の時に、自分が養子だと知ったが、特に気にも留めていなかった。 それが、この男子寮との出会いで解き明かされていく…。

Posted byブクログ

2023/11/13
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※このレビューにはネタバレを含みます

おもしろいはおもしろい。 テンポがよく読みやすい。ノリも好き。 けどなんというか、作者の書きたいとこだけ書きましたー!!って感じもする もっと途中書くこと何かあったのでは?途中大分何か省かれてない?って思ってしまったくらいテンポが早い感じがする あと百合子サイドでの話を読ませてほしいくらい百合子の行動が謎すぎる 寮の住人のキャラがすごく立ってた割にえ?これで出番終わり?と物足りなかったかな なんかおもしろかったけど何か物足りないって印象をうけた作品です。少しだけ不完全燃焼かな。続編、スピンオフとかあるならぜひ読みたいけれども。

Posted byブクログ

2023/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2023.8.16 読了。 大学進学のために上京した鳥貝一弥(たかはる)は部屋探しに行き詰まっていたところ、条件付きだが高級住宅街にある洋館を鳥貝の進学する大学生限定の男子寮にした破格の物件を紹介される。ひとくせある住人たちに翻弄されつつ、鳥貝の幼い頃の記憶が呼び起こされていく。 初めて読む長野作品。☆3.7。 前半の寮の住人が続々と登場してくる辺りは(個人的に)ストーリーが想像と違う方に転がって行ったのでそこが主軸となって話が進んでいくのならちょっと期待はずれだったかな?と思ったが後半ガラリと様子が変わってきてラストまで読んで良かったと思えた。 プロローグから不思議な夢を揺蕩っている気分にさせられる部分が伏線回収をまるっとしてしまう文章が挟み込まれていて書きようによっては重たい小説になって終わりそうなのに不思議な爽快感を残していく終わり方だった。 登場する寮生がファッショナブルで美しく聡明な若者たちや瀟洒な建築物というのも、現実にはそうそう都合良くいかないけれど読んでいるのは楽しかった。 でもなんで一弥は養子で夏目は実母と暮らしていたのだろう?「ふた親の元で育てるのがよい」という説明だったけれど、それなら夏目も養子になっていたのでは?とか子どもひとりなら育てられるから?とか、そこはちょっと疑問。一弥は気にしない質だったし、義父母も良い人達だったから良かったものの「何故自分だけ養子に出されたのか?」と悩みだしたらメンタル病むかも…

Posted byブクログ

2022/10/07

もう少し読んでいたかった、と余韻に浸る感じの物語の閉じ方。 美味しそうな食事の場面もあって、胃袋を刺激された。読後、美味しいアプリコットタルトやクロワッサンが食べたくなった。 不思議な寮でキャンパスライフが繰り広げられると思っていたら、全く想像しない方向に話しが進んで、穏やかな波...

もう少し読んでいたかった、と余韻に浸る感じの物語の閉じ方。 美味しそうな食事の場面もあって、胃袋を刺激された。読後、美味しいアプリコットタルトやクロワッサンが食べたくなった。 不思議な寮でキャンパスライフが繰り広げられると思っていたら、全く想像しない方向に話しが進んで、穏やかな波にさらわれたような感覚。 荒々しい波にさらわれたような感じではなく、するすると抵抗できないまま優しく連れ去られたように物語を読み終えた。 みんなクセがあるのに、みんな優しい。 少年愛というには大人になり始めすぎていて、大人のドロドロした性愛にはほど遠い、そんな成長の隙間のような話。 現実にはこの物語にでてくるような人物に出会うことはなかなか難しいだろうな、とは思うけれど、、、。

Posted byブクログ

2022/09/01

長野まゆみさんの作品を初めて読みました。 なんとなく買って、大学生が寮生活始める話ね〜 と思って読み始めたのですが、想像していたものとまったく違いました。 前半は主人公の鳥貝がひたすら翻弄されて、読者も鳥貝と一緒に?だらけです。 何かよくわからず気持ち悪いけど、きちんと回収される...

長野まゆみさんの作品を初めて読みました。 なんとなく買って、大学生が寮生活始める話ね〜 と思って読み始めたのですが、想像していたものとまったく違いました。 前半は主人公の鳥貝がひたすら翻弄されて、読者も鳥貝と一緒に?だらけです。 何かよくわからず気持ち悪いけど、きちんと回収されるので大丈夫。 文章は綺麗で優しい。BL要素があるとは思っていなかったので驚きましたが、これくらいなら許容範囲かな。

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2021/11/23

色んなテーマが上手く織り交ぜられていて、よかったです! 主人公、鳥貝は建築の大学に合格して地方からやってくることになった。 それで住む場所を探しているが、遅れをとったみたいで良い物件が見つからず… そんなある日学食にいたら時屋という人に月1万円の男子学生寮を進められ安羅や多飛本...

色んなテーマが上手く織り交ぜられていて、よかったです! 主人公、鳥貝は建築の大学に合格して地方からやってくることになった。 それで住む場所を探しているが、遅れをとったみたいで良い物件が見つからず… そんなある日学食にいたら時屋という人に月1万円の男子学生寮を進められ安羅や多飛本に会い、謎のひつじを渡され学生寮に見学に… そうすると玄関前で百合子という人に会う。 急に同性の百合子にキスされ… 他にも白熊に会ったり… 学生寮の人達は名前も性格も変わっていて、食事を作らせて意地悪をして泣かせるのを趣味にする人も! 本を読み進めると、学生寮の人達と鳥貝の兄?の関係も解き明かされていく。 男同士の絡みがちょこちょこあって、ドキドキしました! 面白いので是非読んでください!

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2020/09/07

お話自体は面白いのですが、BL的なものを入れなくてもよかったのでは・・・長野まゆみさん作品らしいといえばらしいかな・・・。

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2020/08/06

長野まゆみ先生の文章は本当に金平糖のような可愛さと幻想さとお上品さがとても良いなと思った。品が良い文章に読み流してしまったけど百合子は変態だなぁと思った。

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2020/03/07

長野まゆみさんの文章をまた味わいたくて比較的最近出たらしい本を購入。また例によって青年が主人公の作品で、読んでいる最中「好きだ~~!」と心の中で叫びをあげていた。 題名からして部屋探しストーリーなのかな?なんて思うがそんな単純な話では全くない。プロローグから、夢かうつつかわからな...

長野まゆみさんの文章をまた味わいたくて比較的最近出たらしい本を購入。また例によって青年が主人公の作品で、読んでいる最中「好きだ~~!」と心の中で叫びをあげていた。 題名からして部屋探しストーリーなのかな?なんて思うがそんな単純な話では全くない。プロローグから、夢かうつつかわからないような遠い思い出話が始まる。あれ?これは部屋探しの話ではないのか?なんて思っていると次の章からは17歳の鳥貝くんの上京に伴う部屋探しが始まる。入学手続きを終えてから部屋探しを本格的に始めた彼は完全に乗り遅れてしまい、どこも契約済みであると諦め気味に大学の食堂で資料を広げて昼食をとっている。するとそこに、いい部屋があると見知らぬ学生に紹介され、とんとん拍子にとある洋館にたどり着く。そこは一癖ある青年たちが暮らす寮になっていて、鳥貝は料理番をするという条件で破格の家賃で住ませてもらうことになる。この料理を振る舞う場面がまた絶妙に描かれていて、想像するだけでよだれが垂れそうになる… 他の住人の中でもとりわけ癖が強いのが百合子(これが名字)であり、鳥貝と絡むとまあなんというかBL的なにおいがする。けれど、話が進むにつれて彼が重要な役回りを担うことになり、素直でないだけで優しさを秘めている(本当か?)ことが判明する。そして鳥貝も夢かうつつか思い出せないような記憶を上京を機に、そして百合子と接するうちに紐解いていくことになる。 前回読んだ『鳩の栖』といい、今回の『いい部屋あります。』も、様々な事情を抱えた青年たちが物語の主人公であることが長野さんの作品の特徴なんだな、と。そしてその主人公たちを優しく包んでくれる友達がいい仕事をしている。今回の作品は、読み終わってから再度プロローグから序盤のあたりを読み直したくなる仕組みになっていて、より楽しめた。

Posted byブクログ

2019/01/10

今日のお昼ご飯は炒めた野菜を敷き詰めたグラタン皿に豆乳を加えた卵液のふわふわオムレツ。アプリコットのタルトも食べたい!

Posted byブクログ