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アウグスティヌス の商品レビュー

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2019/07/22

アウグスティヌスの思想自体を取り扱うというよりは、伝記的な側面が強い書物である。ただ、そうした彼の生涯を道行きをたどることで、彼の思想の特徴を描き出そうとしているともいえる。修辞学者・哲学者・マニ教信者としてのアウグスティヌスが聖書をどのように読んでいき、どのように変容したのかが...

アウグスティヌスの思想自体を取り扱うというよりは、伝記的な側面が強い書物である。ただ、そうした彼の生涯を道行きをたどることで、彼の思想の特徴を描き出そうとしているともいえる。修辞学者・哲学者・マニ教信者としてのアウグスティヌスが聖書をどのように読んでいき、どのように変容したのかが丁寧に描かれる。また、わかりにくいので有名な三位一体説についても、簡潔ながらわかりやすい説明があって参考になった。

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2019/01/19

いつ思想の解説が始まるのか、と期待しつつ、時系列で綴るアウグスティヌスの「物語」から目が離せない。 巻末のブックガイドも充実していてワクワクしてくる。が、次に読むのは漱石『こころ』なのかもしれない。 アウグスティヌスの思想についてはあまり深くは触れない。ここでいう深くとは、現...

いつ思想の解説が始まるのか、と期待しつつ、時系列で綴るアウグスティヌスの「物語」から目が離せない。 巻末のブックガイドも充実していてワクワクしてくる。が、次に読むのは漱石『こころ』なのかもしれない。 アウグスティヌスの思想についてはあまり深くは触れない。ここでいう深くとは、現代から見たアウグスティヌスの考えはどうとか、その後の影響はこうだったとか、そういった深さであって、アウグスティヌスが生きた時代における彼の思想については、彼の生き方そのものが語っているように書かれていて新書サイズながらたのしめる。 この点ちょっと期待外れだったのだが、「興味があれば巻末のブックガイドから探して手に取ってみてください」ということであれば「新書」としての出来が抜群に良い気がする。

Posted byブクログ

2019/01/19

思想の紹介を交えながらアウグスティヌスの生涯をたどる。思想の紹介はごく簡単なものだが、読みやすく、入門には適切。 岩波新書を見直しつつあるこのごろ。

Posted byブクログ

2018/03/09

中世キリスト教といえばアウグスティヌス、とはいうもののその詳細はよく知らなかったので. 若いころはかなり考えて考えて揺れていたんだな、というのをしって少し今までより人間的な親しみを感じた.

Posted byブクログ

2018/03/06

傲慢と謙虚に揺れる人の「心」。その謙虚さを信仰に昇華させると、キリストへの愛とキリストの恩恵になるのか。哲学者と副題にあるが、その生き様はむしろ「探求する宗教者」である。 現実への八面六臂の対応、あの時代に内面を率直に吐露する著述、常に人間の幸福と社会の繁栄を基盤とした判断など...

傲慢と謙虚に揺れる人の「心」。その謙虚さを信仰に昇華させると、キリストへの愛とキリストの恩恵になるのか。哲学者と副題にあるが、その生き様はむしろ「探求する宗教者」である。 現実への八面六臂の対応、あの時代に内面を率直に吐露する著述、常に人間の幸福と社会の繁栄を基盤とした判断など魅力がある。 西欧には圧倒するような巨人がいたのだ。

Posted byブクログ