偏愛読書トライアングル の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「この人のおすすめの本には外れがない」と思えるような人が何人かいる。 斎藤美奈子や 三浦しをん、桜庭一樹など。 米原万里や吉野朔実などは読書の幅が広すぎて、はずれていたって気がつかないくらい。 で、この著者の瀧井朝世も、そんな存在になることが決定だ。 紹介された169冊のうち27冊しか読んでいないのに、まるでほとんどの本を楽しく読み終わったような気がした。 気になっていた本が多く紹介されていたせいもあるが。 彼女の好きな本は、きっと私も好きになる。 だって、今まで「カレーソーセージをめぐるレーナの物語」の書評なんて読んだことない。 よくぞ書いてくれました。 高知に実在する沢田マンションについて書かれた本も、私が読んだ本とは違うけど、やはり面白そうであった。 そう、沢田マンションはすごく興味深い建物なのよ。 よくぞ紹介してくれました。 ただただ、読むことの楽しさ、喜びが伝わってくる。 たとえ本を読んで自省の念に駆られることになっても、やはり読書はなんらかの喜びを与えてくれるのだ。 この人の書く文章が、紹介する本に対する敬意に溢れていて、読んでいてとても心地よい。 読後、読書欲がむくむくと湧きおこってきた。
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書評集。著者が、紹介している本を好きなんだなあということがいい感じで伝わってきて、「そんなに楽しく読めたんなら、ぜひ私も読んでみたい」という気持ちになりました。読みたい本がたくさん出てきて、大変。いやいや、大変というか、大変といいながら、顔はほころんでいます。読みたい本がたくさん...
書評集。著者が、紹介している本を好きなんだなあということがいい感じで伝わってきて、「そんなに楽しく読めたんなら、ぜひ私も読んでみたい」という気持ちになりました。読みたい本がたくさん出てきて、大変。いやいや、大変というか、大変といいながら、顔はほころんでいます。読みたい本がたくさんあって、「どれから読もうかな」と考えているとき、私はけっこう幸せなんです。【2019年8月29日読了】
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この本で紹介されている本のほとんどを知らない。知っている本を見つけるとやった!と思った。僕も少しは読書力があるように認められた気になったからだ。
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名前は知っているけど、特別に思い入れがある訳でもない書評家の論集。書店でサラッと目を通したとき、扱われている作品や、テーマ別に3作ずつを紹介っていう体裁が気に入って入手。内容も、期待以上に楽しめるものでした。ここでもやはり、読書欲を刺激された作品は数多あり、中には積読状態になって...
名前は知っているけど、特別に思い入れがある訳でもない書評家の論集。書店でサラッと目を通したとき、扱われている作品や、テーマ別に3作ずつを紹介っていう体裁が気に入って入手。内容も、期待以上に楽しめるものでした。ここでもやはり、読書欲を刺激された作品は数多あり、中には積読状態になってしまってるものもちらほらあったから、まずはそこからだな。楽しみはいや増す。
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ブックレビューをまとめたもの。自分が読んだ本を中心に眺めた。著者さんはわりと西崎憲さんを推していて、自分も好きだった覚えがあるからブクログのレビューをチェックしたらそうでもなかった(笑)。何冊か読んでるってことは、文章が好きだったのかな…。
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この本、読もう!と思うレビューが多く、署名と著者をiPhoneのメモにたくさん書いた。 関連するテーマで毎回3冊選ぶスタイル。タイトルからしてマニアックなのかなと思ったけどそんなことなかった。 装丁のイラストがとてもかわいらしいのだが、文中でその由来も分かるようになってる。 ...
この本、読もう!と思うレビューが多く、署名と著者をiPhoneのメモにたくさん書いた。 関連するテーマで毎回3冊選ぶスタイル。タイトルからしてマニアックなのかなと思ったけどそんなことなかった。 装丁のイラストがとてもかわいらしいのだが、文中でその由来も分かるようになってる。 著者の本をまた読んでみたいと思えました。
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すごくよかった!著者のお名前は読書会とかのツイートで目にしていて、ものすごい読書家なんだろうなあと思ってました。もちろん読書家なんだけど、「偏愛」とあるから、すごく通なものばかりのセレクトになってるのかと勝手に予想していたら、ベストセラーと本屋さんで積まれているもの、小説以外のノ...
すごくよかった!著者のお名前は読書会とかのツイートで目にしていて、ものすごい読書家なんだろうなあと思ってました。もちろん読書家なんだけど、「偏愛」とあるから、すごく通なものばかりのセレクトになってるのかと勝手に予想していたら、ベストセラーと本屋さんで積まれているもの、小説以外のノンフィクションなんかも入り乱れていて、詳しくない人でも読んでいて楽しいなあと思った。3冊いっぺんに紹介していて、かつそうやっていわゆる身近な本も挙げてくださっているので、読んだ本が取り上げられていると一緒に取り上げられた2冊ってめちゃくちゃ読みたくなるよね。そりゃそうだよね。笑 ブックリストとしての魅力はそういうかんじなんだけど、ここからは文章自体の魅力を語らせてもらうと、なんだろうこの無限の語彙!?と、次から次へと湧き出てくる表現の豊かさにぎょっとするくらいでした。あとは、これを読んで◯◯を思い出す、というエピソードがあちこちに散りばめられているんだけど、その発想のすごさ。ジャンルにこだわらないし、ただ知識があるだけでなく、発想を発展させていける。ご本人はおそらくご自分のことを「教養人」とはもちろん思っていないだろうけど、読書によってつく(報酬としてでなく、鍛えられるような)教養ってこういうことだな〜とつくづく思いました。 好きなものを豊かに語れる人として理想の人。ぜひいろんなところでこれからも文章を読ませていただきたいです。
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小さいおうち 中島京子 綿矢りさ 勝手にふるえてろ 桜木紫乃 ラブレス 柳弘司 キング&クイーン 村田沙耶香 タダイマノトビラ 岩城けい さようなら、オレンジ 佐藤正午 ジャンプ 米澤穂信 満願 桜庭一樹 GOSICK BLUE 星野智幸 呪文 坂の途中の家 角田光代
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私は普段、翻訳小説を読まない。面白い作品を知らなかったから。 この本には、翻訳小説が多数紹介されている。いくつか気になるものもあったので、これを機に翻訳小説にも手を出してみようかな。 「訳者読み」という楽しみ方もあるのかと、新しい世界が開けた感じ。 表紙絵がなんで猫なんだろう?...
私は普段、翻訳小説を読まない。面白い作品を知らなかったから。 この本には、翻訳小説が多数紹介されている。いくつか気になるものもあったので、これを機に翻訳小説にも手を出してみようかな。 「訳者読み」という楽しみ方もあるのかと、新しい世界が開けた感じ。 表紙絵がなんで猫なんだろう?と疑問に思っていたが、最終回でその理由がわかった。 この本は単なるブックガイドではなく、著者の家族愛も多分に含まれる、ある種のノンフィクションだ。
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