僕とおじさんの朝ごはん の商品レビュー
無気力に生きる料理人を変えたのは、ある少年の決意と、秘密の薬の存在だった。真摯に生きることを拒んできた大人と、生死をまっすぐに見つめる少年の交流が胸をうつ感動長篇。
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ぼくとおじさんのぼくがいったい誰なのか いつ出てくるのか ずっと???と思いながら読んでた。半分くらいまで読み進めても???なまま。しかも どの方向に行くのか分からず 面白くもなく コレはハズレだったなぁと もう読むのもやめたいくらいと思って シビレを切らしたころ やっとぼくとの...
ぼくとおじさんのぼくがいったい誰なのか いつ出てくるのか ずっと???と思いながら読んでた。半分くらいまで読み進めても???なまま。しかも どの方向に行くのか分からず 面白くもなく コレはハズレだったなぁと もう読むのもやめたいくらいと思って シビレを切らしたころ やっとぼくとの物語が始まった。始まったあとは あっという間にぼくが駆け抜けていった。父親として 料理人として 人として 再生の物語。 前半部分も必要だったんだろうケド もう少しここがコンパクトだともっとよかったかも。
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出来合いのものをそれらしく加工し、なるべく手抜きをして、盛り付けだけきれいにすればOK。 なんとも誠意のないケータリング業者の水島健一・44歳。 バツイチ、息子は元妻と暮らす。 なんていい加減な料理人!だから食中毒も出すし、やる気がないにもほどがある! しかし、料理はまず、自...
出来合いのものをそれらしく加工し、なるべく手抜きをして、盛り付けだけきれいにすればOK。 なんとも誠意のないケータリング業者の水島健一・44歳。 バツイチ、息子は元妻と暮らす。 なんていい加減な料理人!だから食中毒も出すし、やる気がないにもほどがある! しかし、料理はまず、自分が「食べたい」と思わなければ作る気が起きないのだろう。 食欲ではなく、「食べたい気持ち」というのは生きる気力のことだ。 そして、誰かに食べてもらいたいという気持ち。 おいしく食べてもらいたい、喜んでもらいたいという願い。 料理をするエネルギーはそこから来る。 いい加減な料理をしていた健一は、大切な者たちを失って、生きることの意味や希望を見失っていたのだろう。 タイトル、「僕とおじさん…」の、"ぼく"の登場はずいぶん遅かった、そして、あっという間に彗星のように去ってしまった。 「任務を終えたような気分だよ」は健気過ぎる。 「ぼく」に出会って、「ぼく」とともに命を見つめなおすことができた、おじさんの再生の物語である。
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