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戦の国 の商品レビュー

3.6

30件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2019/01/13

冲方さんはSFも含めて殆ど読んでいるが、歴史小説になるとまた違った覇気のようなものがこもっていて引き込まれる。 また織田から豊臣秀頼まで群雄割拠の戦国時代から統一され、関ヶ原の後の徳川泰平の世まで短編が連なっていくので読みやすい。 個人的には、まだ若い織田信長の桶狭間から明智光秀...

冲方さんはSFも含めて殆ど読んでいるが、歴史小説になるとまた違った覇気のようなものがこもっていて引き込まれる。 また織田から豊臣秀頼まで群雄割拠の戦国時代から統一され、関ヶ原の後の徳川泰平の世まで短編が連なっていくので読みやすい。 個人的には、まだ若い織田信長の桶狭間から明智光秀の本能寺の変の2作から、明智が心から織田信長に惚れ込んでいたことが伝わり印象に残った。 もちろん全てが史実では無いと承知はしているけれど、各武将の背景にこんなことがあったのではと思うことで歴史の教科書がとても面白くなる。

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2018/11/23

戦国小説はあんまり読まないけど、まあ楽しめた。 明智光秀の話がよかったなー。 最後の話はイマイチかな。

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2018/10/28

信長・謙信・光秀は、淡々と読んでしまった。 義継・秀秋は、面白かった。 秀頼は、ちょっと美化され過ぎていて、う~ん。

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2018/09/26

面白いことは面白いのだけど、今更感はぬぐえませんでした。 なぜ今この有名どころ?と思った。そういえば水戸光圀の時もそう思った。

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2018/08/01

冲方丁氏の作品は初めてだ。 この名前の読み方や、その由来なども今回初めて知った。 この歴史小説を書いたのがSF作家であったことにも驚き、また本書の中で使われているボキャブラリの豊富さにも感嘆したが、著者は海外生活が長く、そのことが逆に日本語にこだわりを持たせたということを知り、な...

冲方丁氏の作品は初めてだ。 この名前の読み方や、その由来なども今回初めて知った。 この歴史小説を書いたのがSF作家であったことにも驚き、また本書の中で使われているボキャブラリの豊富さにも感嘆したが、著者は海外生活が長く、そのことが逆に日本語にこだわりを持たせたということを知り、なかなかユニークな作家さんだなというイメージを持った。 本書だけでなく、他の著書も読んでみたいと思った。 本書について。まず、本のデザインがいい。燃えるような赤。「戦の国」というタイトルにマッチしている。 桶狭間の戦い 1560年6月12日 織田信長vs.今川義元 川中島の戦い 1561年10月17日 上杉謙信vs.武田信玄 本能寺の変 1582年6月21日 明智光秀vs.織田信長 関ケ原の戦い 1600年10月21日 東軍vs.西軍(徳川家康vs.石田三成) 大阪冬の陣 1614年11月 豊臣秀頼vs.徳川家康 大阪夏の陣 1615年4月 豊臣秀頼vs.徳川家康 1560年~1615年の55年間-これを著者は「日ノ本が造られた激動の55年」と表現する-に繰り広げられた合戦を、それぞれの合戦の主役の視点から小説化された作品である。 その主役とはすなわち、織田信長、上杉謙信、明智光秀、大谷吉継、小早川秀秋、豊臣秀頼の6人の武将であり、それぞれが短編小説のようであり、かつ連作であるがゆえにつながりをもっている。 織田信長の勝機を逃さぬ鬼神のような攻め、戦に戦略・戦術を組み入れた越後の虎上杉謙信、自らが戦人であることを自らの手で証明しようとした明智光秀、患いながらも人望熱く天才的な采配を振るう大谷吉継、若輩ながらも天下分け目の戦いのキーマンとして歴史に名を残した小早川秀秋、そして英雄の血統と天賦の才能をもったプリンス豊臣秀頼の完全燃焼の戦い、ほぼすべてのページに没入させられてしまった。 いずれも有名な戦い、有名なシーンを書きあげたものだが、それぞれの武将の人物表現、心理描写などがうまく臨場感あふれる小説となっている。大谷吉継、豊臣秀頼の生きざまは、また別の書があれば読んでみたいとも思った。

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2018/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

戦国時代の武将を描く中短編集。 ・覇舞謡(織田信長 桶狭間) ・五宝の矛(上杉謙信 川中島) ・純白き鬼札(明智光秀 本能寺) ・燃ゆる病葉(大谷吉継 関ケ原) ・真紅の米(小早川秀秋 関ケ原) ・黄金児(豊臣秀頼 夏の陣) の6編収録、()内は読者注記。 アンソロジー集の決戦シリーズ掲載作品をまとめたものでした。 軍道が生計の道となるとか、謙信の創設した兵種別編成隊形、富と兵と大義名分と信仰の四宝などのほぼ全編に使われるキーワードも秀逸で、特に「真紅の米」の秀秋の思想と死因が定説を覆していて面白かったです。

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2018/06/29

連作集。過去あまたの作品が題材にしてきた武将6人の話だが切れ味のある読み物として新鮮に読めた。それぞれ別個の話ではあるが四宝・道といった著者独自(かどうかは分からないが)のキーワードで繋がれており、その点でも戦国時代再認識。上杉謙信ってスゲエ。ってことが分かった。

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2018/06/08

この人の歴史小説好きだしテーマも好きなのになぜかはまれず。なんか熱が来る前に物語が終わってしまう感じ。 この作家さんに関しては長編の方が好みなんだなぁ、きっと。 208.6.8

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2018/03/22

戦国時代の武将を描いた連作短編。それぞれがどのような経緯で後世に名を残す武将となったのか、興味深く読んだ。 謙信と信玄、信長や家康、秀頼など、近親者にも近い家臣にも己と同じ頭脳や胆力を持った者がいず、好敵手たる相手のみがお互いを理解できる唯一の相手だったという解釈がとても面白いと...

戦国時代の武将を描いた連作短編。それぞれがどのような経緯で後世に名を残す武将となったのか、興味深く読んだ。 謙信と信玄、信長や家康、秀頼など、近親者にも近い家臣にも己と同じ頭脳や胆力を持った者がいず、好敵手たる相手のみがお互いを理解できる唯一の相手だったという解釈がとても面白いと思った。 大谷吉継や小早川秀秋など、あまり知らなかった武将達(でも大河ドラマで見た覚えはある)のことを知れたのも良かった。 でも1番魅力的だと感じるのは信長。やっぱりカリスマ性がすごい。

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2018/03/14

冲方さんの歴史小説が好きだ。登場する歴史的人物を主観視点で描いてるから。 過去ではあるが、当時は現在進行形で生きていた人が感じられるから。歴史的人物だって、行き当たりばったりの状況に振り回されていただけで、悩み苦しんで生きたその生き様が後世の人に評価されていただけ。そんなことに...

冲方さんの歴史小説が好きだ。登場する歴史的人物を主観視点で描いてるから。 過去ではあるが、当時は現在進行形で生きていた人が感じられるから。歴史的人物だって、行き当たりばったりの状況に振り回されていただけで、悩み苦しんで生きたその生き様が後世の人に評価されていただけ。そんなことに気づかされる。

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