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覆面作家 の商品レビュー

3.2

20件のお客様レビュー

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2024/05/25

ミステリー作家を主人公にした短編集。 大きなミステリーではなく、主人公がちょっとした謎解きをするもので、読み易くてするする読めた。 主人公が作家なので、図書館で読まれるのはあまり嬉しくないというセリフには耳が痛く…汗

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2023/07/31

作家さんの本音らしきものが書かれていて面白かったです。ハードボイルドの気分に浸るため、銀座のバーに一度くらい行ってみたいけど、やっぱり怖いからいいや。

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2021/04/18

実に、身近な「作家」から見た日常をうまく捉えて、物語にする。 作家は、嘘を書く職業で、想像力で書くといいながら、作家の日常を描く。 それも、日常からフィクションに加工していく手腕はなるほどと思わせる。 「推理小説では、登場人物の行動には論理性が求められる。目が合った、気に入らない...

実に、身近な「作家」から見た日常をうまく捉えて、物語にする。 作家は、嘘を書く職業で、想像力で書くといいながら、作家の日常を描く。 それも、日常からフィクションに加工していく手腕はなるほどと思わせる。 「推理小説では、登場人物の行動には論理性が求められる。目が合った、気に入らないので殺した、という犯罪が現実では起こる。弾みや偶然は、現実世界ではたくさんあるし、いくら起こっても人は受け入れる。しかし小説世界で起こすとすれば、限られた回数と、起こるべくして起こったという説得が読者に対して必要となる。」という。小説の世界は、偶然よりもロジカルにできている。 現実にはまだ起こっていないけど、起こっても不思議でないことを書くという。 作家のありようが見える。 「自分が嫌いになるような真似だけしたくないんだ」とカッコつけるのがいいなぁ。 「幽霊」「カモ」「確認」「村」「イパネマの娘」「大金」「覆面作家」「不適切な排除」と短編が積み重なっていく。この中では、「イパネマの娘」が淡い思い出と中年の切なさがなんとも言えない味がある。作家としての宿命みたいなネタと持ち込みに対応しながら、そんなの題材にしないけどというのが、大沢在昌なんだね。 大沢在昌の日常がなんとなく、透けて見える。面映ゆいのだ。

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2020/09/20

大沢在昌にしてはめずらしい類の小説じゃないかな。 小説家が遭遇する不思議な人物にまつわる話、1つ1つは短編で、それぞれ落ちがついていて意外と面白く、ちょっと時間が空いたとき少しずつ読むのに最適か

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2019/08/28

ハードボイルド小説的なのか?と、思いながら、読み始めたのだが、、、、8話からなる短編集。 主人公は、小説家の「私」という所が、作者 大沢在昌氏なのかは?であるが、、、、 麻雀は、余りわからないが、「カモ」のオチは、面白かった。 「村」は、現実にあれば、怖い!と、、、 北朝鮮な...

ハードボイルド小説的なのか?と、思いながら、読み始めたのだが、、、、8話からなる短編集。 主人公は、小説家の「私」という所が、作者 大沢在昌氏なのかは?であるが、、、、 麻雀は、余りわからないが、「カモ」のオチは、面白かった。 「村」は、現実にあれば、怖い!と、、、 北朝鮮などは、地図に載ってない所も多く存在するらしいけど、、、、日本では考えられないと、思いながらも、テレビの「ポツンと、一軒家」だったか?、、山中に誰も居ないような場所に家があるのを見て、、、やはり、どこかの国では、こんな小説のような話が、あるかも、、、なんて、背筋が、寒くなった。 「イパネマの娘」は、少し淡い恋の物語りであった。 「大金」も、推理力とで、話が展開して行くが、見つけた大金は、届け出の出来ないものだとしたら、、、、どう考えられるのか?と、、、、 短篇的で、少し物足りなさを感じながらも、色んな話の話題に面白かった。

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2019/02/22

若干の推理小説風だが、日常の中で少し鳥肌が立つ程度。 身近な短編もあるが、CIAが出てくると異世界で、距離感がとりづらい。 また、飲み歩きが好きなおじさんの気持ちも、自分とかけ離れ過ぎて共感しにくい。

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2019/02/07

推理小説家の「私」が主人公の8編の短編集。 「私」は著者自身がモデルのよう。 「私」に接触してきた真野と名乗る正体不明の男。彼が語る内容を小説にして欲しいとう「幽霊」、デビューしてまもない覆面作家が「私」のファンだという「覆面作家」等々。 学生時代の友人が語る「村」の秘密の話が...

推理小説家の「私」が主人公の8編の短編集。 「私」は著者自身がモデルのよう。 「私」に接触してきた真野と名乗る正体不明の男。彼が語る内容を小説にして欲しいとう「幽霊」、デビューしてまもない覆面作家が「私」のファンだという「覆面作家」等々。 学生時代の友人が語る「村」の秘密の話が一番面白かった。 派手さはないが、作家の世界を垣間見られて面白かった。 (図書館)

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2018/07/18

まるで作者大沢氏を限りなく彷彿させる作家が主人公の短編小説。 作家である彼は常にネタを探すべく、日々アンテナを張り巡らせ、また向こうから持ち込まれることもあり、実際そんなことも世の中にはあるかもしれない、と思わせる内容が興味深い。 それぞれのネタは長編にするには内容に深みがない...

まるで作者大沢氏を限りなく彷彿させる作家が主人公の短編小説。 作家である彼は常にネタを探すべく、日々アンテナを張り巡らせ、また向こうから持ち込まれることもあり、実際そんなことも世の中にはあるかもしれない、と思わせる内容が興味深い。 それぞれのネタは長編にするには内容に深みがない、だからこうして短編集が出来上がったのだろう。

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2018/06/24

八編の連続短編集。 ここに出て来るのは、「私」と語られるハードボイルド作家だ。 著者自身を主人公にしたような「私」。 八つのどこか不可解で、人の心の闇を映すような、そんな物語だ。 表題作の『覆面作家』は、アミの会(仮)の『迷ーまようー』が初出。 なるほど、こういう風につながっ...

八編の連続短編集。 ここに出て来るのは、「私」と語られるハードボイルド作家だ。 著者自身を主人公にしたような「私」。 八つのどこか不可解で、人の心の闇を映すような、そんな物語だ。 表題作の『覆面作家』は、アミの会(仮)の『迷ーまようー』が初出。 なるほど、こういう風につながって行ったのか......。 未読の方はそちらも合わせて。 『幽霊』は出て来るマノという男、あるいはインターネットに集う仕手(計画を立てるだけのものをシテというのか疎い私にはわからないが)の怖さを感じた。 底冷え、というのだろうか。 一人の人間が捕まった時にはすでに大元の者たちはどこかに霧散し、新たな計画を進めている。 浜の真砂は尽きぬとも、と石川五右衛門が語ったと伝えられているが、誰もが簡単に存在を消したり、現れたり、加担したりできる、その恐ろしさは浜の真砂以上だ。 『カモ』はギャンブル好きの倉橋という男についての物語だ。 してやられた、と倉橋も「私」も思っているかもしれないが、そんなの乗る方が馬鹿げている、と思ってしまった。 千円や一万円じゃヒリヒリしない? ふん、そんな男女の間でカモられたも何も! ましてや女はギャンブルの道具なんかじゃねえ!といきり立つのは、無粋だろうか?

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2023/11/08

ご本人がモデルの短編集 と、もっぱらの噂。 ええええ!?大沢在昌さんって「落ち目の最近パッとしない」作家なの? 少なくともご自分をそう思ってらっしゃるって、世間ではそう認識してるってこと? と、私にとっては意外なこの噂の他はリアルっぽいお話。 でもさ。 この、パッとしない作家の日...

ご本人がモデルの短編集 と、もっぱらの噂。 ええええ!?大沢在昌さんって「落ち目の最近パッとしない」作家なの? 少なくともご自分をそう思ってらっしゃるって、世間ではそう認識してるってこと? と、私にとっては意外なこの噂の他はリアルっぽいお話。 でもさ。 この、パッとしない作家の日常こそ、もしかしたら「取材ナシのフィクションかもよ?」とか私には思えるんだな。  ■ ■ ■ ■ ■  全8編の短編集。 『カモ』と『村』が好き。 いちばんは『イパネマの娘』 私の好きなボサノヴァとマッサージとミステリが詰まってる訳だし。 おじさまの、こういうじめじめしていない郷愁って恰好良い。  ■ ■ ■ ■ ■  主人公の作家さんにひとこと。 細身の女ばっか好んでんじゃねぇよ(笑)  ■ ■ ■ ■ ■  最後に。 図書館派でごめんなさい。

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