罪責の神々 リンカーン弁護士(下) の商品レビュー
売春婦殺人事件の弁護を担当することになったハラー。被害者は旧知の人物グロリアだった。彼女を尾行していた者がいたり、彼女を証言させようとしていた者がいたりして怪しい。 すごく面白かった。悪が暴かれる過程、息詰まる裁判どちらも素晴らしかった。 ※ネタバレ 終身刑で刑務所にいる...
売春婦殺人事件の弁護を担当することになったハラー。被害者は旧知の人物グロリアだった。彼女を尾行していた者がいたり、彼女を証言させようとしていた者がいたりして怪しい。 すごく面白かった。悪が暴かれる過程、息詰まる裁判どちらも素晴らしかった。 ※ネタバレ 終身刑で刑務所にいる麻薬密売人のモイアが、自分のホテルに銃を仕込んだのはグロリアだとして証言させようとした。グロリアは麻薬捜査官のマルコから頼まれた。ハラーは裁判でそれを明かし、マルコのパートナー元殺人課刑事ラングフォードは裁判中に自殺、マルコは行方不明になりどうやらメキシコで殺されたらしい。
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チームプレーの成果が実を結ぶ!! 最後は思いがけないことで幕を閉じることになる。 無罪の人をきっちりと弁護できた事件でよかった!
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ハラーの関わる刑事事件の裁判って、結構、凄い終わり方をすることがあるが、この裁判もその例には漏れない。 って言うか、ランクフォードとの遺恨が、そこまでひどいとは思いませんでした。でも、どちらかと言うと、恨みに思うのはハラーの方の筈で、ランクフォードはそうでも無いのでは?と思うんだけどね。 このシリーズ、って言うか、この作家の、リンカーン弁護士はじめ、ボッシュ物も含めてすべて、色々と絡み合ってるよね。まさに『世間は狭い』です。LAと言う、小さくは無い街の筈なんだけどね。
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グローリー=デイズ 殺害 犯人 弁護依頼 裁判所からの呼び出し 不正捜査 タレコミヤ 麻薬売人 終身刑は不当 襲撃 怪我 運転手の死亡 罠 証拠ビデオ 不正捜査の証言 決着 最終盤の法廷場面は圧巻
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(上巻より) とはいえ、日本の読者としては、ミッキーが寿司屋に行くところに釘付けだろう。 レインボーロールとか、生魚なしとか、ワサビなしとか、 寿司初心者ぶりにちょっとがっかりした。 それに加えて、ミッキーのトレードマークでもあるリンカーンの運転手が、 敵の攻撃で亡くなってしまったのは残念だった。
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上巻に続き、下巻も快調。このまま決着するのか、それともどんでん返しがあるのか、善悪の境目を行き来するMHの活躍が語られます。衝撃のラストまで一気読みでした。訳者あとがきで、本巻がシリーズ最終巻である可能性につき触れられていますが、まだまだいろいろな因縁はあり、これで終わりだとは思...
上巻に続き、下巻も快調。このまま決着するのか、それともどんでん返しがあるのか、善悪の境目を行き来するMHの活躍が語られます。衝撃のラストまで一気読みでした。訳者あとがきで、本巻がシリーズ最終巻である可能性につき触れられていますが、まだまだいろいろな因縁はあり、これで終わりだとは思えないのですが。個人的には、シリーズ継続を期待したいです。
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マイクル・コナリーは、デビュー以来追い続けている作家の一人である。まず外れがないということもあるが、読んでいて安心感がある。ハリー・ボッシュ・シリーズもミッキー・ハラー・シリーズも、どれほどの苦難に曝されようと、それを上回る胆力と知力とで相手を打ち負かす。その知略の対決が常に凝...
マイクル・コナリーは、デビュー以来追い続けている作家の一人である。まず外れがないということもあるが、読んでいて安心感がある。ハリー・ボッシュ・シリーズもミッキー・ハラー・シリーズも、どれほどの苦難に曝されようと、それを上回る胆力と知力とで相手を打ち負かす。その知略の対決が常に凝りに凝ったプロットで固められたページターナーとしての作品力も素晴らしいが、またその主人公である刑事や弁護士の個性を構築してゆく力も凄い。決してタフで強いの一辺倒ではなく、人間味溢れる優しさ、悲しみ、慈しみ、迷い、そして生活感がいつもそこにある。 そうしたシリーズのバランスを保ちながら安定して傑作を描き続ける作家がコナリーである。そして彼の作品は決して色褪せない。新作が出るたびに驚きに満ちた設定で物語がスタートされるので、一度はまり込んでしまったら、この緊迫感溢れるストーリーから目が離せない。コナリーの作品を読む時間が始まると、さしたる時間をかけずにいつも最終ページに辿り着き、満足の溜息を吐いている。 本作もミッキー・ハラーが引き受けた弁護事件に物語は始まる。ハラーの容疑者は直観的にはシロで間違いないのだが、それ以上に驚かされるのは、被害者がハラーがかつて何度も助けたことのある娼婦グロリア・デイトンだったのだ。足を洗ったはずのグロリアが名を変えて娼婦に舞い戻り、そして容疑者に、自分の身に何かがあったらハラーに助けを求めるよう助言を残していたという。 いわくありげなスタートと、もう一つの裁判に関わるノワール要素の強いキャラクターが絡んでくる。獄中にいる老弁護士とその継承者である法律経験に未熟な息子、また同じ刑務所に終身刑で収監されている大物麻薬密売人の影。そしてちらつくのが麻薬取締局の捜査官の不敵な影。 そんな緊張感の中で描かれてゆくのが、活き活きとした法廷シーン。まさにリーガルサスペンスの真骨頂と言うべき判事や検察官との駆け引き。また陪審員たちは本書のタイトル<罪責の神々>としてハラーの中で重要視される。彼を助ける弁護士事務所の個性的なスタッフとの文句ないチームプレーも読みどころであり、彼らとの少し絡み合った人間関係も物語世界に立体構造を与えてくれている。 そしてハラーの今後を占う女性とのラブロマンスももちろん仕込まれているという大盤振る舞いのこの作品、訳者によれば、この後のハラー作品は書かれていないので、これが大団円となる最後の作品となる可能性があるとのことである。ボッシュと並んでのWシリーズの翻訳をずっと引き受けて見事な仕事をしている古沢嘉通さんは、昔、ぼくがパソコン通信のNifty冒険小説フォーラムのSYSOPをしていた時代の知人の一人である。一度は彼の活躍する大阪で酒杯も交わした人なので、今さらながらに嬉しく、その活躍は現在も頼もしい限りである。
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ボッシュシリーズの方が断然好きだけど、こちらもさすがコナリー、いつも期待を裏切らない面白さ。ハラーものはこれで終わりかもしれないとのこと。でもまたボッシュの方にも登場するのでは?
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売春婦をポン引きが殺した?単純そうな事件の裏を法廷で暴いていくリンカーン弁護士とそのチーム。アメリカの裁判や人身保護礼状など、日本にはない制度があるが、読める。
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