罪責の神々 リンカーン弁護士(下) の商品レビュー
期待したマイクル・コナリーもの。著者は年1冊ペースで出しているらしいけど、翻訳が追いつかないから日本語訳は3年2冊ぐらいのペースか。期待が大きかっただけに、...。
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グロリアは高級ホテルに泊まっている客に呼ばれ、客室に行ったところ応答がなく、空振りに終わって自宅に帰り殺害された。ホテルロビーの監視カメラ映像から尾行していた男の存在がわかる。その正体を突き止めたハラーは、罪責の神々である陪審員の前で、男を訊問し、黒幕が誰かを暴いていくのだったが...
グロリアは高級ホテルに泊まっている客に呼ばれ、客室に行ったところ応答がなく、空振りに終わって自宅に帰り殺害された。ホテルロビーの監視カメラ映像から尾行していた男の存在がわかる。その正体を突き止めたハラーは、罪責の神々である陪審員の前で、男を訊問し、黒幕が誰かを暴いていくのだったが…。 一時ほどの勢いはないけれど、リーガル・ミステリはやっぱりいいですね。マイクル・コナリーにはまだまだリンカーン弁護士シリーズも書いていただきたいと強く思います。
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リンカーン弁護士シリーズ5作目。傑作だった第一作目に匹敵するほどの面白さ。 タイトルが意味するところは陪審員。彼らに対していかに無罪のイメージを植え付けていくかが鍵となる。今回の事件はやや複雑で、複数の事件が入れ子構造に押し込められている。移り変わっていくハラーの思考に共鳴す...
リンカーン弁護士シリーズ5作目。傑作だった第一作目に匹敵するほどの面白さ。 タイトルが意味するところは陪審員。彼らに対していかに無罪のイメージを植え付けていくかが鍵となる。今回の事件はやや複雑で、複数の事件が入れ子構造に押し込められている。移り変わっていくハラーの思考に共鳴する緊迫感、そこに絡む様々な思惑を持った人物たち。濃厚なドラマに目が離せない。 意外性のある真相も面白いが、果たしてそこまでどうやって辿り着くの?という先の読めない展開がとにかく秀逸。証人を繋ぎながら黒幕へ狙いを定めるハラー手腕は見事の一言で、判事に若干同情しつつも、この法廷ドラマを心地よく堪能できた。 本作品のあと、続編は刊行されてないそうで。そう思うとシリーズ最終作かもと深読みできないこともない。でも、悪役キャラと足並みを揃えたり、証人リストを小道具に利用したりと、こちら側のギリギリで立ち回るハラーの妙味が見られないのは非常に残念だわ。
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現在の事件が過去の事件と絡んでいく、昨今のボッシュもののような感触の作品で、いつもながら安心して読めるクオリティ。ラストまで破綻もなく、法廷劇も見事。
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罪と罰、裁くのは神か人間か!? 法廷ミステリの最高峰! 売春婦殺害容疑で逮捕されたポン引きから弁護依頼を受けるが、被害者は窮地を救ったことのある、かつての依頼人グロリアだった。彼女が名前を変え、ロスに戻り、娼婦に復帰し、殺されていたとは驚きだった……。
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