〆切本(2) の商品レビュー
作中に登場してくる編集者の存在感がすごいのですが、なかでも吉村昭「変人」は印象的でした。旦那さんを送ったあとに書かれた辻佐保子、田辺聖子のエッセイもしみじみとよかった。 巻末の番付表、個人的に横綱は内田百閒です。これはひどい(笑)。 ー待ち合わせに遅れた。〆切りに間に合わなかっ...
作中に登場してくる編集者の存在感がすごいのですが、なかでも吉村昭「変人」は印象的でした。旦那さんを送ったあとに書かれた辻佐保子、田辺聖子のエッセイもしみじみとよかった。 巻末の番付表、個人的に横綱は内田百閒です。これはひどい(笑)。 ー待ち合わせに遅れた。〆切りに間に合わなかった。これは約束を守らなかったのではなく「間に合わなかった」という現象なのであり、相手を裏切ったこととはまるで異なることである。(中略)現象は止められない。誰にも。(94-95P/リリー・フランキー)
Posted by
2冊目。 これをもういつも〆切に追われている知人にプレゼントしたい笑 とはいえ、自分も〆切に追われてるからなぁ笑
Posted by
明治から平成、そして海外まで。幻覚を振り払い、地方に逃亡して、それでも筆を執る作家たち。〆切と堂々と戦ってきた〆切のプロたちの作品を集めたアンソロジー。勇気と慟哭の80編。 本当に締め切りに関していろいろあるのだなぁと笑った。猿に邪魔されるって・・・。
Posted by
面白いけど、2冊目はちょっと飽きた。 全部読むのが時間的につらかったので、 好きな作家をピックアップ。 ただ、どの方々も今更ながら文章うまい。 プロの物書き、ハンパない。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
締め切りは守りましょう。 去年から読んでたんだけど、途中で放置して中身忘れたので、もっかい頭から読み直し。 基本、計画性のないひとは苦手です。 自分の能力、締め切りまでの日数を考えて配分くらいしなさいね、大人なんだから。ビジネスなんだから。 ネットで読める文章らしいけど、松尾豊「なぜ私たちはいつも締め切りに追われるのか」が面白かったです。 自分の創作のこなし方を考えると、確かに書いてる最中は集中してるし、集中しようとしてるけど、集中する時間を計画的に作ってるという点では、やっつけ仕事のタスクのこなしかたと同じ気がする。
Posted by
江口寿史の漫画などもあってバリエーションは広がっている。田辺聖子の話はしみじみした。しみじみしても、ドタバタと忙しさに巻き込まれてしまうところも切ない、〆切人生は続く。
Posted by
たくさんの作家さん作品が一度に読めてなんだか得した気分。 田辺聖子さんの作品を読んで朝ドラの芋たこなんきんを思い出した。お葬式のシーンの弔辞がノンフィクションだったなんて驚いた。
Posted by
最後の大トリは 田辺聖子先生 ご主人「カモカのおっちゃん」との 最後のお別れで〆られていて なんだか しんみり じんわりきました
Posted by
〆切りを過ぎたって別に死ぬワケでもないだろうが、 精神的に追い詰められ、崖っぷちに立たされているような状況がヒリヒリと伝わってくるエッセイ本。 <心のゆとり>は大事だが、 <後がない>という切羽詰った立場にいる人の思考は、脳の隅々までピンピンと張り巡らされ、命を繋ぐ為に必要な武...
〆切りを過ぎたって別に死ぬワケでもないだろうが、 精神的に追い詰められ、崖っぷちに立たされているような状況がヒリヒリと伝わってくるエッセイ本。 <心のゆとり>は大事だが、 <後がない>という切羽詰った立場にいる人の思考は、脳の隅々までピンピンと張り巡らされ、命を繋ぐ為に必要な武器を必死で捜し求める。 PENを持って、作家はやはり戦っているんだなぁ。 幅広い年代で活躍された作家さんの作品が掲載されているのが嬉しすぎ♪
Posted by
1に引き続き、様々な〆切に対する文章の数々、かなり面白い。 今回も、研究論文が入っているところが凄い。 理系内容で、理解はできなかったけど、真面目に数式化しているところが、興味深く、頭が下がります。 『面白半分』編集部のユーモアは最高。 トリの山崎豊子には感動するしかない。 総じ...
1に引き続き、様々な〆切に対する文章の数々、かなり面白い。 今回も、研究論文が入っているところが凄い。 理系内容で、理解はできなかったけど、真面目に数式化しているところが、興味深く、頭が下がります。 『面白半分』編集部のユーモアは最高。 トリの山崎豊子には感動するしかない。 総じて、ものを書くということには、自由と制約が必要不可欠ということが分かる。
Posted by
- 1
- 2