世界は四大文明でできている の商品レビュー
「4行でわかる世界文明」よりこちらの方が読みやすかった。人に勧めるならこっちかな。 より宗教に重点をおいているので、歴史や正典などにも触れていて面白かった。
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グローバル化が当たり前の中、リベラルアーツは不変の共通語である。その中でも文明を築き、文化を培っていく基盤が宗教であり、思想である。また帝国が成り立つ基盤でもあろう。その思考のベースとして、簡潔かつ背景を含めた容易な内容であり、良書であった。
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世界の人口のほとんどは、グローバルスタンダードになりうるキリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、儒教の各社会でカバーされている。この4大宗教をベースにした価値観を持つ4つの文明を学ぶ事で、グローバルなコミュニケーションが外国人とできるという内容。
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小室直樹の弟子、橋爪大三郎による世界の4大宗教の紹介。 やはりキリスト教の考え方には俺は馴染めないと感じた。 要は違い(東洋の儒教、西洋のキリスト教、インドのヒンズー教、とイスラム教)を理解した上で付き合う必要があるということだろう。 孔子曰く「己の欲せざるところは、人に施す...
小室直樹の弟子、橋爪大三郎による世界の4大宗教の紹介。 やはりキリスト教の考え方には俺は馴染めないと感じた。 要は違い(東洋の儒教、西洋のキリスト教、インドのヒンズー教、とイスラム教)を理解した上で付き合う必要があるということだろう。 孔子曰く「己の欲せざるところは、人に施すことなかれ」 キリスト曰く「己の欲する所を人に施せ(Do as you would be done by.)」 この2つの考え方の距離は極めて遠いように感じる。
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動機が不純です。 まず、ビジネスエリートなら当然知っておくべき基本知識という内容だそうですが、こうした内容をありがたがって聞いてくれる相手が本当にいるのか、さらに基本知識と言うならなおさらこんな話を唐突にし始めたところで「何を今さら」と冷たい目で見られるか、単に知識をひけらかし...
動機が不純です。 まず、ビジネスエリートなら当然知っておくべき基本知識という内容だそうですが、こうした内容をありがたがって聞いてくれる相手が本当にいるのか、さらに基本知識と言うならなおさらこんな話を唐突にし始めたところで「何を今さら」と冷たい目で見られるか、単に知識をひけらかしているように見られるのが落ちです。 もちろん、知識として知っておくのはいいことですが、ビジネス上のタブーと言われる話題が、宗教や支持政党などだとわかっていれば、危ない話題の選択になりかねません。 執筆目的やタイトルはダザイですが、内容は充実していますので一読をお勧めします。
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文明の歴史というよりも宗教の歴史。日本人はあまり宗教に無頓着な人が多いので(自分も含め)、キリスト教徒やイスラム教徒がいかに宗教を中心に生きているかってことが分かりにくい。 この本を読んで、改めて、いかに世界が宗教を中心にして回っているかがよく理解できた。
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すっきりとわかりやすかった。儒教について客観的に整理できた感じ。忠と孝がぶつかる時はどちらを選ぶか。私はちゃんと選べた。いよいよ中国にはまってきたかな。
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帯文:”「キリスト教文明」「イスラム文明」「ヒンドゥー文明」「中国・儒教文明」世界63億人の思考法を一気につかむ!” ”中谷巌氏主宰の「不識塾」。有名企業の幹部に向けた白熱講義、新書化!” 目次:第1章 世界は四大文明でできている、第2章 一神教の世界、第3章 ヒンドゥー文明、...
帯文:”「キリスト教文明」「イスラム文明」「ヒンドゥー文明」「中国・儒教文明」世界63億人の思考法を一気につかむ!” ”中谷巌氏主宰の「不識塾」。有名企業の幹部に向けた白熱講義、新書化!” 目次:第1章 世界は四大文明でできている、第2章 一神教の世界、第3章 ヒンドゥー文明、第4章 中国・儒教文明、第5章 日本と四大文明
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インド本から派生して、「世界63億人の思考法を一気につかむ!」の帯に惹かれて読みました。 四大文明を、キリスト教文明、イスラム文明、ヒンドゥー文明、中国・儒教文明とし、それぞれに宗教に基づく思考法を解説しています。 以前読んだ同著者の『世界が分かる宗教社会学入門』があまり入ってこ...
インド本から派生して、「世界63億人の思考法を一気につかむ!」の帯に惹かれて読みました。 四大文明を、キリスト教文明、イスラム文明、ヒンドゥー文明、中国・儒教文明とし、それぞれに宗教に基づく思考法を解説しています。 以前読んだ同著者の『世界が分かる宗教社会学入門』があまり入ってこなかったので、こちらの方が個人的にはオススメです。 今の自分としてはやはりヒンドゥー教に興味が行くわけですが、カースト制にもメリットがあったという話などはなるほどです。インドでのビジネスの話をもっとしてほしい感はありました。 なお、シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツとのことで、読破しようかとも思いましたが(企業トップじゃないけど)この本が1冊目でまだあまり出ていない模様。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
シンガポール髙島屋の紀伊国屋を徘徊中に手に取った一冊。 は~なるほど!と膝を打つ箇所多数。いやー、面白かったです。 以下、印象的だったところ。 ・「マルクス主義は、神がいないだけで、キリスト教そっくり」(p.18) ・アッラーの自己紹介。「ムハンマドよ、よく聞け。わたしはこの世の造り主。アブラハムを選び、モーセに預言を与え、多くの預言者を遣わし、マリアの子イエスに預言を与え、いま、最後で最大の預言者、ムハンマドに啓示を与える。」(p.64) ・「イスラム教には、『宗教的寛容』が内蔵されている」(p.66) ・「ユダヤ教が土曜日、キリスト教が日曜日、イスラム教が金曜日。何曜日に休むかで、信仰がはっきりわかる。」(p.81) ・iPS細胞は体細胞。胚に由来しない。キリスト教的な生命倫理の制約から見たすばらしさ(p.124) ・「結婚できる奴隷を、古代ローマでは、プロレタリアといった。」(p.153) ・「こういう複雑なカースト事情を、インドの人びとは理解し、伝統と折り合いをつけながら生きている。」(p.170) ・禅譲は儒教の理想(p.178) ・日本人はリーダーや上司が有能であることを嫌う傾向がある(p.182) ・「中国共産党の権力の継承は、禅譲」(p.184) ・儒教の孝(家族道徳)は農民のモチベーションに繋がる(「自分の一生には意味があり、価値があったのだ」と思えることが、生きがい・やる気に繋がる)(p.197) ・「日本人が仏教だと思っているものの多く(たとえば、仏壇や位牌)は、道教や儒教がかたちを変えて日本に伝わったもの」(p.206) ・本居宣長のカミの用例。”カミってる”(p.222) ・古学・国学の延長にある、蘭学・洋学(p.238) ・ポリシーペーパー。「実現すべき価値。行動(ミッション)の目的。実現のための戦略。動員できる資源。採用できる方法。実行計画。数値目標。実現までのタイムテーブル。リスクの見積もり。成果の検証。行動達成後の処置」(p.242) ・日本人のつくる組織は、暗黙のうちに、日本人だけがいることを前提にする(p.243) ・アメリカ大権の庇護の下。「異様な他者との関係に、日本が直面しないでもすむように、はからっている」(p.246)
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