東京近江寮食堂 の商品レビュー
人生のやり直しのお話かな、と。 誰の というわけではなく、それぞれの。 そこに、美味しいごはんが出てきてホッコリします。 落ち込んでいる時には食べることが大事。 お腹が満ちると力が出るものね。 そして、なんどでもリスタートできる。 私も。あなたも。 そんなふうに感じられ...
人生のやり直しのお話かな、と。 誰の というわけではなく、それぞれの。 そこに、美味しいごはんが出てきてホッコリします。 落ち込んでいる時には食べることが大事。 お腹が満ちると力が出るものね。 そして、なんどでもリスタートできる。 私も。あなたも。 そんなふうに感じられる優しいお話でした。
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料理系、ご飯系の本が好きなので期待して手に取ったが、あまり主人公が好きになれず...料理にもそこまでスポットライト当たってないような、と思っていたけど、中盤から面白くなってきた! おしゃれではないけど、人の血肉になり、生きていく力を与える毎日の食事の大切さを実感。 周りの人たち...
料理系、ご飯系の本が好きなので期待して手に取ったが、あまり主人公が好きになれず...料理にもそこまでスポットライト当たってないような、と思っていたけど、中盤から面白くなってきた! おしゃれではないけど、人の血肉になり、生きていく力を与える毎日の食事の大切さを実感。 周りの人たちとの友情や、ヨシ子さんの言葉の重みにも胸を打たれた。 続編もあるようなので読んでみよう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大人になってからの友達っていいな。 宿泊者と妙子の関係は友達とはまた違うのかもしれないけど、そういう言葉では表せられない関係もいいなと思う。 言葉では表せられない関係でも、大切な関係。 池花さんと忍さんの関係は想像していなかったので、自分の中にまだ固定観念があるんだなと気づけた。 ヨシ子さんの言葉、いい言葉が多かったな。
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定年間近の妙子の元に10年音信不通だった夫から1通の葉書が届く。意を決して葉書の消印をたよりになれない東京で夫を探すことに。だがそんなやさきにおきたトラブルにより近江寮に辿り着き寮に集まる人に料理を振る舞うことに。 面白かった。失踪した夫が料理人だったから妙子も料理に精通していて...
定年間近の妙子の元に10年音信不通だった夫から1通の葉書が届く。意を決して葉書の消印をたよりになれない東京で夫を探すことに。だがそんなやさきにおきたトラブルにより近江寮に辿り着き寮に集まる人に料理を振る舞うことに。 面白かった。失踪した夫が料理人だったから妙子も料理に精通していて奥が深い。読んでいて勉強にもなるしたまらなく美味しそう。滋賀ものは初めて読んだ気がする。郷土料理が他の地域の人や海外の人達にも受け入れられていく様子がなんだか嬉しい。お腹がふんわりあたたかくなる感じ。とっても好き。 昆布で丁寧に出汁をとってみたくなる。 脇を固める人達もキャラが立っていて可笑しいし愛おしい。 笑って泣いて。2人のおばちゃんのペチペチしあう喧嘩も一興だ。
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滋賀県人は必読! 表紙のおにぎりから美味しそうですが、出てくる料理も本当に美味しそうです。関東にいる自分としては本当に近江寮があればいいのに…とつい思ってしまいます。 滋賀県出身の方ならクスッと笑えるような小ネタがたくさんです。財布の中身にもつい笑ってしまいました。
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『近江』昔、滋賀に住んでいた事があり その響きに懐かしさを感じ手に取った一冊。 美味しい食事は生きる原点。 気負わず読める一冊。
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拘りすぎて自分の店を潰し、勤めた先でも一方的に人間関係を悪くしてどこも長続きしない。家族を残して黙って蒸発し10年音信不通、 その間何やってたかと言えばやっぱり人間関係トラブルで仕事が続かず紹介者の顔を潰し、酒に逃げてアル中からのホームレス。 こんなドクズはもちろんのこと、この旦...
拘りすぎて自分の店を潰し、勤めた先でも一方的に人間関係を悪くしてどこも長続きしない。家族を残して黙って蒸発し10年音信不通、 その間何やってたかと言えばやっぱり人間関係トラブルで仕事が続かず紹介者の顔を潰し、酒に逃げてアル中からのホームレス。 こんなドクズはもちろんのこと、この旦那を健気に思い続ける主人公にも全く共感できないし、「美味しそう」という体で出てくる料理は郷土色が強くいまいちピンとこない。 何もかも理解が追いつかず読むのが辛い。失踪した理由や写真の謎など何一つ解決していないくせに妙にいい話風のラストも腹が立つ。
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妙子が嵐皮社長から秀一の住所を知らされた時に「生きててよっかったですわ」の言葉でふたつ思い出したことがある。ひとつはレベッカ復活ライブでNOKKOがドラマーの小田原にかけた「生きててよかったですか?」の言葉と小田原の笑顔。もうひとつはやさぐれていたオイラを救ってくれてフラワーカン...
妙子が嵐皮社長から秀一の住所を知らされた時に「生きててよっかったですわ」の言葉でふたつ思い出したことがある。ひとつはレベッカ復活ライブでNOKKOがドラマーの小田原にかけた「生きててよかったですか?」の言葉と小田原の笑顔。もうひとつはやさぐれていたオイラを救ってくれてフラワーカンパニーズ「深夜高速」の歌詞のなかの「生きててよかった」。生きていること自体が当たり前の日常ではなかなか出てこない言葉だ。オイラの「生きててよかった」はもう少し先になりそうだ。 それから妙子や秀一、ヨシ子が教えてくれた食べることの大切さが印象に残った。味覚障害の忍が食べることにこだわるのはすなわち生きることへのこだわりなんだと。嵐皮社長のように食べることでもう少し頑張ってみようかと思い直すことがあるんだと。妙子は近江寮食堂で地元の郷土料理に固執するよりも、食べる人へ想いを込めることの大切さに気が付く。でも妙子も秀一もほんとはそのことはわかっていたんじゃないかな。互いの両親から祝福されない結婚、商いとして失敗が許されないという呪縛とかふたりを目の前のことに集中させないことが散らかっていただけなんじゃないかな。 「焦っても仕方がないよ。目の前のごはんを大事にするんだ。目の前のことに集中するんだ。毎日を大切にすれば、想いのかなう日がきっとやってくる。しっかり生きていくんだ」。ヨシ子の言葉は力強い。 装幀のおにぎりは読み終わったあとに、ずいぶん美味しそうに見えた。
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皆孤独を抱えながら寄り添っていく様は良い。主人公の夫・秀一の対人問題や寮の住人・光成の将来への不安も他人事とは思えない。ヨシ子ばあちゃんの「がんばって生きていくんだ」は響く。しかし、キーポイントである妙子の料理の良さが伝わってこない。流石に普通すぎるのでは…。
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めちゃくちゃ泣かせるところはあった。ゲイカップルの話。すげえよかった。 反面、通俗的すぎて白けるところもあった。老人を神聖視し過ぎてしまうというのはよくあるパターンだけど本作もその穴にはまってしまっている。ゲイに寛容で外国人旅行者にも理解があって、そんな老人いないわ。いや、実際い...
めちゃくちゃ泣かせるところはあった。ゲイカップルの話。すげえよかった。 反面、通俗的すぎて白けるところもあった。老人を神聖視し過ぎてしまうというのはよくあるパターンだけど本作もその穴にはまってしまっている。ゲイに寛容で外国人旅行者にも理解があって、そんな老人いないわ。いや、実際いたらすごく嬉しいし、物語の中にだけでも存在してくれるのは大きな希望なんだけどね。あまりに「お話」の中で都合が良すぎて。もう少し癖があったり嫌なところがあったりするとありがたいのだけど。 あと社長と旦那は男女の関係になってないとリアルじゃないと思うんだけどなー。 なんというか、悪意というものに鈍感すぎるのよ 著者は。いい話が好きなんだろうけど。闇がないと光は際立たないのよ。平凡だけど、へいぼんなところをきっちり決めてもらいたいのよ。
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