ゴールデン・ブラッド の商品レビュー
暴走するトロッコ、その先の線路は二股に分かれている。一方の線路上には一人の作業員、もう一方には十人の作業員がいる。トロッコをどちらの線路に導くべきか。 そんな哲学の命題を思い出した。 深いテーマを含んでいて、作品の終盤には作者の答えも明示されていると思う。それが正しいとか正しくな...
暴走するトロッコ、その先の線路は二股に分かれている。一方の線路上には一人の作業員、もう一方には十人の作業員がいる。トロッコをどちらの線路に導くべきか。 そんな哲学の命題を思い出した。 深いテーマを含んでいて、作品の終盤には作者の答えも明示されていると思う。それが正しいとか正しくないとかではなく、命題に挑むこと、自分の答えを探すこと、読者に問いを投げかけること、それ自体が意味のあることじゃないだろうか。 善玉と悪玉のコントラストがあまりにもくっきりしていたことに、エンターテイメントと割り切って読む部分があった。
Posted by