ファインダーズ・キーパーズ(上) の商品レビュー
ビル・ホッジズシリーズ二作目。でも実は上巻、なかなかホッジズが登場しないのですが(笑)。もちろんそれでも面白さは保証付きでした。 作家を殺して大量の現金と作品ノートを奪った強盗犯。金よりもむしろ作品が目的だったその犯人は、しかし別件で逮捕され終身刑に。そしてお宝は長年埋もれたまま...
ビル・ホッジズシリーズ二作目。でも実は上巻、なかなかホッジズが登場しないのですが(笑)。もちろんそれでも面白さは保証付きでした。 作家を殺して大量の現金と作品ノートを奪った強盗犯。金よりもむしろ作品が目的だったその犯人は、しかし別件で逮捕され終身刑に。そしてお宝は長年埋もれたまま。 そしてその三十五年後にお宝を偶然発見した少年は、困窮する家族のためにその現金を使うことに。まあこれは責められることじゃないと思うのですが。ノートの価値もわかってしまったせいで、それを何とか有効活用したいと悩む少年。そこにつけ込む悪徳古書店。このあたりで不穏な空気は充分に漂ってくるのだけれど……ここでなんと、強盗殺人犯が仮釈放。物語の展開的にはそうでなくっちゃ、と思うのだけれど。いったいどうなるの。はらはらどきどきが止まりません。
Posted by
作家が殺され未発表原稿が盗まれる。犯人が隠した原稿を偶然見つけた少年と犯人が今後どうなるのか下巻に続く。キングだから悪い結果になるに違いないって思い込みは裏切られるかどうか?
Posted by
この物語は、ある作家と小説(ノート)をめぐる二人の男の 数奇なミステリーです。 過去のモリスの話と現在ピートの物語が章ごとに書かれ、やがて現金と一緒にあったノートが、シンクロしてきます。 第1部は、この物語の大枠です。 驚嘆すべきなのは、S・キングが架空の作家を創作し、この物語の...
この物語は、ある作家と小説(ノート)をめぐる二人の男の 数奇なミステリーです。 過去のモリスの話と現在ピートの物語が章ごとに書かれ、やがて現金と一緒にあったノートが、シンクロしてきます。 第1部は、この物語の大枠です。 驚嘆すべきなのは、S・キングが架空の作家を創作し、この物語の核である本とノート(シリーズものです)も作りこんでいることです。それはその本に人生を狂わされ殺人もいとまないモリスと、ノートの今の所有者であるピートの少年期から青年期(成長記録)に影を落としているからです。 これからこの二人がやがて出会うのだろうが、その時一体どうなってしまうのか、読んでいてドキドキするというより、 ひりつく気持ちでいっぱいになりました。 この物語は前作「ミスターメルセデス」の続編である。 しかしこの小説は独立した物語で全く初めて読む人にもお勧めできます。 第2部になって前作主人公のホッジスが登場します。今回は純然たる探偵みたいです。 もう一人古書店主のドルーという狡猾な奴が登場!ピートとやり取りをします。どうしても読者(自分)はピートに肩入れしてしまいます。上巻はここまでで。これからモリスがどう絡んでくるのか、そしてホッジスがどう関わってくるのか、下巻を読むのが楽しみです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
定年退職した刑事のホッジスが活躍するシリーズ第二弾。 といっても、第一部を読んでいた時はシリーズだとは思っておらず、第二部でホッジスが登場してから、そういえば「ミスター・メルセデス」の続編だということと、ホッジスのシリーズは3部作になると予告されていたことに気づきました。 第一部は導入部で30年前の事件と現在の物語が交互に語られる構成なのですが、現在の少年が見つけたものがなんであるかは早々にわかっているにもかかわらず、それぞれのストーリーの先が気になって読まさせられたのはさすがストーリーテラーのキングです。 で、ホッジスシリーズとは思っていなかったので、二つのストーリーが現在につながった時点でホラーサスペンスになるのかなと思っていたのですが、ホッジスとその仲間たちの登場で、王道的な探偵ものになるのではないかと予感しつつ、下巻に期待したいと思います。
Posted by
Posted by
【エドガー賞受賞『ミスター・メルセデス』続編】多額の現金と幻の原稿を拾った貧しい少年。それは出所したばかりの強盗の盗んだものだった。少年を守るため元刑事たちが立ち上がる。
Posted by
- 1
- 2