累(12) の商品レビュー
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羽生田と累が再会 羽生田の舞台の内容は、誘の過去 人を殺した誘は舞い踊る その美しい瞬間を舞台にしたのだった 一方、野菊を呼び出し、舞台が終わればもう顔の交換はしない&自分に何をしてもいいという条件で最後に一度だけ顔を交換してほしいとお願いをする だが役が掴めない幾と累 累の顔をもらい醜女の気持ちを知ろうとする幾だが、精神的にもたない 一方で羽生田と野菊は累が顔の永久交換しようとしていると予想し、手がかりを得るために口紅の研究をしている大学へ行く
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"普通の人間"という表現が正しいかは別として、そのように生まれたものならば、通常は、思春期に形成されるアイデンティティ。他者との関わりの中で、比較し、落ち込んで、時に悲嘆し自らを否定し、時に優越感に浸り、外見の美醜や、内面の至らなさに恥じ、消えたいと願う夜や、強く輝きながら迎える朝を何度も繰り返すことで、"自分"を探していく。そんな悩み、もがきながら生きる自分を肯定してくれる存在に勇気や希望をもらいながら。 ところが累は、この行程がごっそりと抜け落ちている。常人には理解できないほどの強い自己否定感はここから生まれたもの。アイデンティティが形成されないまま成長した累にとって、人生で初めて"自分"と向き合うきっかけとなったのが、母からの形見である口紅。今まであれだけ焦がれた美を、紅によって手に入れた累が初めて、"美しさ"に疑問を持つ場面が描かれる。 累が見つけた"自分"は何なのか、どのようにこの物語が終わっていくのか、すごく興味がある。
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母親の過去を探り朱磐に辿り着いた累。羽生田さんが累を見つけて話されるいざなの過去。野菊に自分の生命でもある口紅を渡して最後の舞台に立たせてと言う累。累の真の目的は本当に永久交換なのかな。幾先輩が累の顔を借りて街を歩いてみる場面。幾先輩、真っ直ぐで悪気がないだけにその感想全てが累を傷付けてるように感じた。無自覚で人を傷つけるって怖いなぁと思った。最後は野菊が羽生田さんと一緒に永久交換の方法を探しに。次巻あたりでそろそろわかるのかな。
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母が最期にかさねへ送った言葉とは…?とても気になる。どう風呂敷を畳むのか、クライマックスへ向けて期待が高まる。
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