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感傷的な午後の珈琲 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2023/07/05

2017年に発行されたエッセイ集なので、小池真理子さんが50〜60歳代にあちこちの連載で書き溜めたもの。その1編に食のことが書かれている。 「毎日の食事の支度は嫌だ嫌だと言いながらも、私は自分の作ったものがこの世で1番美味しいと思う」とある。かくいう私も普段の食事は自分の作るもの...

2017年に発行されたエッセイ集なので、小池真理子さんが50〜60歳代にあちこちの連載で書き溜めたもの。その1編に食のことが書かれている。 「毎日の食事の支度は嫌だ嫌だと言いながらも、私は自分の作ったものがこの世で1番美味しいと思う」とある。かくいう私も普段の食事は自分の作るものが1番安全安心で美味しいと思っている。 しかしながら、食事は人のために作るもので、ご主人を亡くされた小池さんが今でも自分のためにお料理されてるのか気になる。

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2023/06/25

小池真理子のエッセイ初めて読みました。 ロマンティックな人なんだなあ…ということはとてもよく分かりましたが、エッセイのテーマが同じことが何回か出てくる(生と死と、家族の話など)ので、もう少し色んな話を読みたかったかも。

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2021/10/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 「感傷的な午後の珈琲」(2017.9)、いかにも小池真理子さん、魅力的なタイトルのエッセイです。大田区の庶民的な町で生まれ育ち、高校・浪人時代は仙台で過ごし、大学時代は四畳半一間のアパート、藤田宜永氏と結婚、東京から今は軽井沢に移って久しい小池真理子さんです。多くの分野に言及され、読んでてどんどん引き込まれます。私は、動物に関すること、特に猫についての記述に釘付けになりました。17年一緒に過ごした「ゴブ」の話。16歳のトラが「あばよ」とも言わず姿を消した話。2007年生まれの「桃」と「黒」の姉妹猫の話。  昭和30年代、犬の大半はほったらかしが当たり前だった。猫もまたほったらかし。昨今、空前のペットブーム。犬猫の真の幸せは何なのかといつも思う。2011年3月11日、原発事故で人が死んだり居なくなって、(繋がれたまま)瘦せ細っていった馬や牛、犬や猫たち(涙)。人に飼われている動物はみな、飼い主の悲しみや苦しみを共有する運命共同体。一方、野生動物は大きく異なる。彼らは人間を必要としていない。おこぼれを食べには来るけど。

Posted byブクログ

2018/04/03

大好きな大好きな小池真理子さんのエッセイ。 今までもエッセイというものはもちろん 読んだことあったけれど(他の作家さんの)、 どれもイマイチで流し読みだった。 だから、エッセイというものにあまり興味がなかった けれど、この本を読んでエッセイの良さに 初めて気がつきました。 ...

大好きな大好きな小池真理子さんのエッセイ。 今までもエッセイというものはもちろん 読んだことあったけれど(他の作家さんの)、 どれもイマイチで流し読みだった。 だから、エッセイというものにあまり興味がなかった けれど、この本を読んでエッセイの良さに 初めて気がつきました。 小池さんの小説は、美しくて、切なくて、 わたしの胸をどうしようもないほど締め付ける。 どんなにうるさい場所で読んでいても、 本の世界に引き込んでくれる。 そんな世界を描く人は一体どんな人なんだろう? そんな思いで、この本を手に取った。 小池さんの見る世界を、少し覗き見させてもらって いるような気分で、楽しく、時に切なく、悲しくもあり…あっという間に読み終わりました。 小池さんの、別れの捉え方がすごく好きです。 この本はまた何年か後に読み返したい。 個人的にわたしも猫が大好きなので、足元を猫ちゃんの魂が通り抜けた、というエピソードはすごく神秘的で、嬉しくなりました。

Posted byブクログ

2017/12/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小池真理子さんが詰まった本。 なにごとも、神経質になり過ぎるのは人生の楽しみを半減させる。 食べ物というのは、人の心象風景の中にしっかりと刻みこまれ、何十年たとうが、いっこうに消えないものらしい すべては終わり、自分は今、別の時間を生き始めている 旅はいつも、日常に流れる時間からの徹底した逸脱、もしくは甘ったるい逃避 通り過ぎてきた時間は儚くて、てのひらに載せるとすぐに溶けてしまう淡雪のようなもの 素敵な言葉やセリフが多かった!

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2017/12/04

性や男女関係が書かれたものより、身近な人の死について書かれたものの方が心惹かれるって、私も歳をとったんだなぁ。

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2017/11/02

2006年から2017年までのエッセイをまとめたもの。全体通して、生・死・性が書かれていますが、私としては、作家さんとのお別れなどが中心となった、最後の章のⅤハロー・グッドバイが一番印象に残ったかな。そして、感受性が豊かな方なんだなあと実感しました。

Posted byブクログ