黒猫の回帰あるいは千夜航路 の商品レビュー
幻想的な美学の世界。 美しいの一言に尽きます。短編なのに読み応えはもちろんですが、美学に絡めているのに難しすぎず引き込まれるのは著者の描写の美しさの成せる技でしょうか。 ありがちな日常ミステリーではなく、美学に絡めて日常の謎を美しく紐解いていくのがたまりません!さらに言葉の美しさ...
幻想的な美学の世界。 美しいの一言に尽きます。短編なのに読み応えはもちろんですが、美学に絡めているのに難しすぎず引き込まれるのは著者の描写の美しさの成せる技でしょうか。 ありがちな日常ミステリーではなく、美学に絡めて日常の謎を美しく紐解いていくのがたまりません!さらに言葉の美しさ!この小説自体が芸術です。
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とうとうくっついたのか…長かった!!というか後出しで「昔出会っていた運命の相手」みたいなのやめてくれる?!黒猫の姉がおクソガキ様すぎてびっくりだったけど、まぁそういう年頃だしな…。というかいくら女好きでも中学生に手を出すの犯罪すぎない??? 今回のポー作品「シェヘラザーデの千二夜の物語」「お前が犯人だ」「ハンス・プファアルの無類の冒険」「タール博士とフェザー教授の療法」「長方形の箱」「メルツェルの将棋差し」
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解説を読んで、回帰!実際に遊歩と見比べて本当に「遊歩」に「回帰」している!!でもただ回帰しているわけではなくて、大きな変化…黒猫と付き人の距離感。それが味。2人は言葉にしない、伝えない。なんで?でもそれが2人なのか〜って思ってたのに…まさか読者に対してもだったとは…。しかも黒猫の伝え方…ずるい。これは2人にしかわからない嬉しいやつ! 第1期完結おめでとう。
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付き人は日本から、パリで大規模な交通事故が起きた事を知る。フランスにいる黒猫の安否が気になりつつも、謎めいた失踪の連絡を受け取る。黒猫の安否から始まり、命というものを題材にした話が多い印象だった。隙間を埋めるように、黒猫と付き人の会話が挟まれる。会話や黒猫の態度からも、2人の関係性が確実に変わってくことを感じられる。 2人の過去や小さい頃の出会いが、何とも初々しい。
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第1期が終わってしまった ここに至るまでの2冊を読む前に終わるとは思わなかった ちゃんと順番通りに読めば良かった…
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なんかもう、思ったこと全部解説に書いてある気がする。 解説のとおり、ずっと謎解きがメインだと思ってた。前作の最後で、やっと、ん?と思った。遅い。それと、事件が全部恋愛に関することっていうのも、言われて初めて気づいた。 前作の最後はね、まだなの?まだそこは約束の場所じゃないの?と思って。付き人の、隣に並び立てるようになりたいっていう気持ちはわかるのだけど。 そして「遊歩」と対になる「回帰」の事件。それらを経て、やっと「おかえり」「ただいま」が言える。 ミナモが好きなので、再登場が嬉しかったし、彼女の選択を祝福したい。球体関節人形をつくってるのに、ハンス・ベルメールのことあんまり知らなかったな〜。あの人形にはそういう意味がこめられていたのか… それと、中を覗くようにつくられている人形というのはちょっと衝撃的。 あとはAIが創り出す芸術のはなしが興味深い。 小学生の黒猫がかわいい。 男子だなあ、って思う。 「よく喋るのに口下手」というのは言い得て妙。
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このシリーズ、ミステリとして読み始めたつもりだったのに、もう恋愛小説じゃあないですか! でと、それはそれは心地よい感じです。 何より付き人さんが幸せそうで良かった。
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黒猫シリーズ第6弾の連作短編集。 本作も面白かったです。 シリーズ1作目の『黒猫の遊歩あるいは美学講義』に登場したミナモさん、黒猫の姉の冷花さんがメインの話もあり、ちょっと懐かしい気持ちになりました。 お気に入り作品は『戯曲のない夜の表現技法』と『男と箱と最後の晩餐』。 『戯曲の〜』はしっとりとしていて、心に沁み渡りました。 『男と箱と〜』カニバリズムを想像してしまい、ドキドキしながら読むことに…。モチーフのポオ作品『長方形の箱』はどういう結末になっているのかも気になってます。 『空飛ぶ絨毯』は私には少し難解でした。 黒猫さんの付き人さんへの気持ち(愛情表現?)はとても分かりにくいけど、エピローグで漸くはっきりしました。しかし、第二話のラストがこういうことだったのか!作者にいい意味で騙されました。 掌編も良かったです。黒猫、付き人の子供時代の様子、2人の束の間の交流を匂わせる表現が良かったです。 シリーズを通して、著者の幅広い知識に脱帽です。美学とは全く縁がないので、1作目『〜遊歩あるいは美学講義』は最初読むのに苦戦しましたが、慣れてきたら面白くて。知らないワードで気になるものは調べたりして、美学関連の知識をお裾分けしてもらえたことに感謝です。 シリーズの既刊書を読み切ってしまって寂しいです。本作は第1期完結篇という位置付けらしいので、第2期が読める日を心待ちにしてます。 余談ですが、遂に最後まで黒猫と付き人の名前が明かされなかったですね。
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こいつらこの歳で何て晩熟な!と読む度にじれったく思ってましたが、そうか、『ゆっくり読む』ってな事なのですねww。冷花お姉さんが登場すると話が分かりやすいので好きだわ~。
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実質再読。 1作目・遊歩を〈回帰〉するような構成になっている。2人の空気感がなんだかいい。やっぱり2人は一緒がいい。 そして、イベント等で頒布されていたあの断篇集!!そっちが目的で購入に踏み切ったのだが、4編どれも良かったし、黒猫と付き人の運命さが!すごい!!(言葉にできない) 特に「眺めについて」の2人が〈2人〉という人格を作っているって、それを遊歩の1話の時点から既に思っている黒猫のシャイボーイさよ……。 最後までため息(いい意味で)出てしまう文庫版でした。
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