はじめての音楽史 決定版 の商品レビュー
音楽科教育の勉強で読んだ 教育のカリキュラムになんでこれが組まれてるのか とかが頭に入れてて損なことない。 結構飛び飛びな所あるけど、簡潔に書かれてるから素人でも飽きずに読み切れる
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古代ギリシアの音楽から日本の現代音楽まで、幅広く、浅くが特徴の音楽史の本。 西洋音楽史、日本音楽史、日本の現代音楽の三部からなる。その割合は三等分ではなく、当然ながら西洋音楽史が半分強を占めている。 200ページ程度の本に、「西洋音楽史、日本音楽史、日本の現代音楽」を納めてい...
古代ギリシアの音楽から日本の現代音楽まで、幅広く、浅くが特徴の音楽史の本。 西洋音楽史、日本音楽史、日本の現代音楽の三部からなる。その割合は三等分ではなく、当然ながら西洋音楽史が半分強を占めている。 200ページ程度の本に、「西洋音楽史、日本音楽史、日本の現代音楽」を納めているため、あっさりとした概説程度にとどまっている。「新古典主義と絶対音楽」という見出しがあるのにもかかわらず、代表的なハンスリックの名前すら出てこないくらい浅いところもある。音楽史の本で、絶対音楽vs標題音楽の論争を省いてもいいものなのだろうか。 他の例を挙げれば、有名な作曲家でさえ、名前の羅列のみであったりもする(例:国民主義という見出しでは、「その他、ノルウェーのグリーグ、デンマークのニールセン、フィンランドのシベリウス、南ヨーロッパではスペインのアルベニスやグラナドスなどをあげることができる」)。 このようなスタイルであるため、読みものとしての面白味がなく、まるで教科書のようだと思ったら、実際に教科書や参考書として利用されていると「おわりに」に書いてあって納得した。 また、「教員養成のカリキュラムにおいて、日本音楽史や民族音楽を含んだ音楽史が必修科目となっているため、教育現場からの要請から誕生した」とい経緯も書いてあった。 つまり、勉強のための実用書として書かれたものであり、一般的な愛好家が楽しみながら読むような本には作られていないということだ。 従って、音楽史に興味を持った門外漢や、クラシック音楽愛好家にはおすすめできない。 教育現場には向いているのかもしれないが、私は愛好家なので、面白くなかった。音楽史の本は、ゆうに10冊以上は読んでいるが、この本はその中でもワーストを争う。
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