ブルーローズは眠らない の商品レビュー
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「マリア&漣」シリーズ2作目。前作よりも読みやすいし、作品の出来も上。ただ、最初の「事件」の動機が弱いように思える。密室トリック、時間トリック、あと叙述トリックあり。この叙述トリックは、日本語だから成り立つとも言える。あと名前の「愛称」は、これ〇子に使うっけ? 読後に英和辞典を引きました。ほかにも引いた方がいるようですが、確かに載っています。
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デビュー作の「ジェリーフィッシュは凍らない」が面白かったので、購入。 舞台設定としては、前作に登場した男女刑事が再び捜査をしますが、前作を知らなくても支障はないかと思います。 SFのような世界観で面白かったですが、なんとなく無理矢理感があったように感じました。前作と同様に読者を驚...
デビュー作の「ジェリーフィッシュは凍らない」が面白かったので、購入。 舞台設定としては、前作に登場した男女刑事が再び捜査をしますが、前作を知らなくても支障はないかと思います。 SFのような世界観で面白かったですが、なんとなく無理矢理感があったように感じました。前作と同様に読者を驚かせる構成ですが、今回は比較すると、あまり衝撃度は少ないように感じました。それでも読者を驚かせるという意味では、お見事かと思いました。 二人の刑事の掛け合いは面白いですが、今回も海外ミステリとしての読みづらさが個人的にありました。
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前作と似ている科学的ミステリーだったが、「ジェリーフィッシュは凍らない」の次の作品としては少し物足りなかった。トリックも、構成も見事だったけど、正直そもそもの復讐劇の発端となった事件の動機とか、あまり納得いかなかった。くだらないということに意味があるのか。 トゲで死ぬラストも勘弁してほしい。命をかけて、犯人の過去の悪事を暴いたのに、それが世間に公になる前に犯人が死んでしまうっていうのは納得いかない。それだったら、密室とか凝ったことをせずに、特定した時点で殺すことと何が違うんだろうって思う。面白かったけど、ラストでモヤモヤが残った。
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自然には現れないはずの目の覚めるような青い薔薇。交配によって出来上がったとする牧師と遺伝子操作により科学的に作り出したという教授との二種の青いバラが前後して発表されたことから始まる「ブルーローズ」パートと虐待から逃れ遺伝子研究をする一家に保護されたエリックの「プロトタイプ」パート...
自然には現れないはずの目の覚めるような青い薔薇。交配によって出来上がったとする牧師と遺伝子操作により科学的に作り出したという教授との二種の青いバラが前後して発表されたことから始まる「ブルーローズ」パートと虐待から逃れ遺伝子研究をする一家に保護されたエリックの「プロトタイプ」パートが交互に語られ、読み応えは前作同様です。青薔薇のいかにもな説明から二つのストーリーの関わり、殺人に密室、72号…この世界を堪能しました。力技は良しとして、私的に残念なのは、動機に納得いかないこととマリアと漣が好きになれないこと…。
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シリーズ1作目は既読、シリーズ3作目もこのミスにランクインしたので急ぎ2作目を読みました。淡々とした文体・架空都市という設定でどちらかというと謎解きメインのシリーズの印象があったのですが、意外と主人公たちがいい味出してますね。ストーリィ(仕掛け)のほうも面白かった。
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ジェリーフィッシュに続く第2弾!今回も見事なミスリード!「やられたー!」ってなる!先入観って怖い!小難しい化学的な話はよくわからないし、凄惨な話だけど、どうしたらこんな事件が起こりうるのか、先が知りたくて一気に読了! 2019.1.17
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自分の読解力のなさなのか、 それと単純に合わなかったのかわからないが、 前評判を聞いて期待していた分、かなり読むのが辛かった。 楽しめなかった。 登場人物、メインのマリアと漣がどうにも苦手で あんなにいちいち揚げ足取りをしてたら疲れてしまう。 海外ドラマのテイストなのかもしれないが、映像で見るのと文章で見るのでは違う。 いちいち余計な一言とヒステリックに返すやり取りで内心(どうでも良いから話を早く進めて……)という気持ちになってしまった。 また、彼女の奇抜な見た目と反しての推理力とあるが、奇抜な見た目にする意味がどこにあったのか、あまり活かしきれてないような気がしてならない。 マリアの推理力や理解力といったものも、正直最後に詰め込みのように突然マリアには閃きがあり、読者はどれほど話についていけているのかわからないが、私としては拍子抜けで、しかも、例えば理路整然と分かりやすく、そしてかつなるほど!とわかりやすいドキドキがあればまだ納得がいくものの (え、えー、、、そうなの?え?それらしい伏線特になかったのでは、、?)という曖昧なトリックが多く感じた。 特にフランキーがアイリスという件。 フランキーって一般的な女性名なのだろうか。 海外の名前であるのでそれが引っ掛けと言われればそれまでだが、それらしい記述もなく最後まで読者が女性だとは気がつかない形で導かれる。 が、この年代的に、男性風に振る舞う女性に対して何か一言あっても良さそうに思うのだが、、、。 またテニエル博士やクリーヴランド牧師といった名前、 博士、牧師という職業での呼び方なのであくまでも性的特徴がない。 しかし槙野茜については彼女という表記があり(隠す必要もないわけだが)、統一するなら彼女にも性別表記はしない方が妥当であると思う。 アイリスであったという事実=女性だった というミスリードを正され驚いてしかるべき瞬間なのにもかかわらず、読み落としたか?という?しか湧かずなんだかもったいないことをした気分になった。 また、犯人を炙り出すためとはいえここまで時間と手間をかけないといけないものなのだろうか。 また元凶となった人物の行動がおそまつであり、また今の地位になってまでそこを求めるのかという疑問もある。 追求されてとった行動も苦しい。 またそんな軽率なことをする人間が10年も黙って暮らしてるものなのだろうか。 過去の日記や記憶のくだりは読んでいてハラハラして面白かったのだが、現実の操作シーンやラストは拍子抜けしてしまいその度に読む手が止まってしまった。 ドミニクの、「いや、やっぱり解らねぇ」が一番わかるセリフだった。 全然楽しめなかったので、 楽しかったといっていた友人にポイントを聞いてみたい。
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マリアと漣のコンビが相変わらず面白い。 前作に続き今回は遺伝子工学という理系の分野が関わる話で、その分野の話としても面白く読めた。 交差する時系列、上手い構成で今回も一気読み。
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2016年の年末に話題になった「ジェリーフィッシュは眠らない」のコンビによる続編。 続編が出たらいいのに、と前作のコメントで書いておきながら、2018年のこのミスで3作目がランクインしたことで、この作品の存在を知り、早速読んでみることに。 「青いバラ」を巡る奇妙な事件を、マリア&...
2016年の年末に話題になった「ジェリーフィッシュは眠らない」のコンビによる続編。 続編が出たらいいのに、と前作のコメントで書いておきながら、2018年のこのミスで3作目がランクインしたことで、この作品の存在を知り、早速読んでみることに。 「青いバラ」を巡る奇妙な事件を、マリア&蓮の視点と、エリックと言う少年の視点から描く。 どこか微妙にずれている時間軸。 時間軸がズレいていることは分かるのに、それがどう物語に影響するのかが分からない、絶妙なトリック。 密室のトリックも現代のミステリー作家では、あまり見なれなくなった本格的なもので、後半の謎解きは圧巻。 日本人作者によるアメリカの物語で、名詞の使い方がイマイチ違和感もあるが、トリックや犯行の動機などで見事にカバーされている。 3作目も楽しみ。
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安定感ある面白さ。 面白いんだけどなぜか毎回途中で長期積んじゃう。 空にはジェリーフィッシュが浮かんでて、青いバラが実在するこの世界は私の知る世界とはどこかズレていて、それでもいつか同じものを目にできるかもしれないリアリティを感じさせる。
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