ブルーローズは眠らない の商品レビュー

市川憂人(著者)

2020/08/12

切ない…そして今作もラストシーンが美しいです。博士の墓地はジェリーフィッシュの彼女と同じ所なのですね。
《深海》と《天界》の2つの青い薔薇は見てみたいです。この薔薇の作り方は結構詳細な気がするのですが実用化は難しそう。。
マリアと漣のバディの相変わらずのやりとりも面白く、マリアの啖呵がとても格好いいです。漣が彼女をからかいつつも一目置いてるのはこういうところもあるのだろうな。
エリックとアイリスが復讐の為に生きてきたというのがとても辛いです。お互いだけを縁として着々と…自分の命すら、罠に使う。犯人の死に方は自業自得です……2つの青い薔薇を作ったのも復讐のためと思うとやりきれない。
このシリーズのちょっと切ない世界観、好きです。ジェリーフィッシュや薔薇というモチーフも綺麗。3作目も読みます。

2020/04/08

思いのほか、読むのに時間がかかりました。
外国の方の名前やはり苦手…(´･ω･｀)

真相は切ないですね。
でもジャスパーどうしてあそこまで青薔薇にこだわったんでしょう…あいつさえこなければなぁ…と思わずにはいられないです。

2020/01/14

前作を読んでからだいぶ時間が経ってしまった。シリーズ2作目。ちょっと強引じゃない？ってところもあったけど、全体的に纏まってて楽しく読めた。

2020/01/09

“ジェリーフィッシュ”事件後、閑職に回されたマリアと漣は、不可能と言われた青いバラを同時期に作出した、テニエル博士とクリーヴランド牧師を捜査してほしいという依頼を受ける。ところが両者との面談の後、旋錠された温室内で切断された首が発見される。
年末ミステリベストに全てランクインした、『ジェリーフィッシュは凍らない』に続くシリーズ第二弾。

2019/11/17

『ジェリーフィッシュは眠らない』の続編。
前作も面白かったが、今作でも作者の仕掛けに完全に騙されてしまった。
SF要素は難しいところもあるが、全体的に洗練された雰囲気で読みやすい。
続けて続編も読みたくなった。

2019/10/04

2作目でしたが開いてからその事に気づいたのでこちらの作品から読みました。

過去の悲劇から起こった今回の事件。話の流れがとても好みでした。少年が家に来た当初の話や終盤の回想では絶望がひしひしと伝わってくるようでした。エピローグよりもその直前の空気感が1番好きです。

とにかく誰にでも突っかかっていくような喋り方の主人公とことある事に主人公を貶す相棒はあまり好みではありませんでした。閑職に追い込まれたとのことで鬱憤が溜まるなりして自然な形でもあったのかもしれませんが。

あと作中でJ国やU国など微妙に地名が伏せられていたのも気になってしまいました。そこまで書いたなら出せよと思わず心の中で突っ込みました。正直うっとうしかったです。

主人公や相棒以外の話し方や細かい表記以外はとても面白いと感じたので1作目も読んでみたいです。

2019/08/30

小難しい化学の話は作者が東大出身だから？それでも読み続けられたのは子どもたちの切ない奮闘があったから。
相変わらずマリアの存在感あんまりないけど、次作も読みます。

2019/07/21

ちょっとズルいかなぁと思うところが…。たぶん私の理解力の問題でもあるけれど、あの情報を最後の最後まで伏せて何事もなかったように推理を進めていくのは、少し残念だった。でも、読者しか知らない過去が絶妙なバランスで明かされていく感じはとても面白く読めた。

2019/07/14

　「マリア＆漣」シリーズ2作目。前作よりも読みやすいし、作品の出来も上。ただ、最初の「事件」の動機が弱いように思える。密室トリック、時間トリック、あと叙述トリックあり。この叙述トリックは、日本語だから成り立つとも言える。あと名前の「愛称」は、これ〇子に使うっけ？　読後に英和辞典を引きました。ほかにも引いた方がいるようですが、確かに載っています。

2019/07/10

デビュー作の「ジェリーフィッシュは凍らない」が面白かったので、購入。
舞台設定としては、前作に登場した男女刑事が再び捜査をしますが、前作を知らなくても支障はないかと思います。
SFのような世界観で面白かったですが、なんとなく無理矢理感があったように感じました。前作と同様に読者を驚かせる構成ですが、今回は比較すると、あまり衝撃度は少ないように感じました。それでも読者を驚かせるという意味では、お見事かと思いました。
二人の刑事の掛け合いは面白いですが、今回も海外ミステリとしての読みづらさが個人的にありました。