1,800円以上の注文で送料無料

星ちりばめたる旗 の商品レビュー

4.3

19件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2026/03/03

第二次世界大戦から現代を行ったり来たりする四世代の話。戦時中の知らなかった出来事、日本の残虐さを知ってこれが戦争というものかと感じました。できればなかった歴史にしたい、そう思いました。

Posted byブクログ

2025/11/07

満洲国のことは日本史で学んだ。第二次世界大戦のことは毎夏、各メディアを通して目にしたり、耳にしたりして、それなりに少しは知っている。 が、いかにそれらの「知識」が薄っぺらいものだったかと思い知らされる。そもそも「知識」ですらないのかもしれない。

Posted byブクログ

2025/08/29

アメリカ在住の日系一世、二世、三世のファミリーヒストリーでした。三世代のことが交互に語られるので、始めは少し戸惑いましたが、徐々に時代ごとに話が進んでいることに慣れて、いつのまにか夢中になって読んでいました。 日系アメリカ人の方がどのように生きてきたのかを初めて知り、人種差別や...

アメリカ在住の日系一世、二世、三世のファミリーヒストリーでした。三世代のことが交互に語られるので、始めは少し戸惑いましたが、徐々に時代ごとに話が進んでいることに慣れて、いつのまにか夢中になって読んでいました。 日系アメリカ人の方がどのように生きてきたのかを初めて知り、人種差別や戦争による苦労の連続に驚きました。 日本人というルーツに悩む祖母、捨てようとした母、興味をもつ娘の三世代の時の流れは、私が初めて知った日系日本人に起きていたことでした。 そのなかで夫婦の子どもへの思いの違いや、それぞれの子どもに対する母親としての思いの違いに、複雑な思いも感じとりました。 この本は、日系三世の娘が自分につながる全ての人に捧げたいと思い、紡がれた、壮大な物語でした。 読後は、星条旗の星一つ一つに生きた証のようなものを感じるようになりました。 〈目次〉 第1章 私たちはどこへ行くのか 第2章 私たちはどこから来たのか 第3章 私たちは何者なのか 第4章 星ちりばめたる旗のもと 第5章 私達は生きて死ぬ 第6章 何者でもない者として

Posted byブクログ

2023/08/30

山崎豊子さんの二つの祖国を思い出しました。 子どものころは、好奇心も手伝ってか、昭和時代のことを知りたいと思って様々な情報に触れるようにしていました。 が、大人になってからは祖国や世界の残酷な過去を知ることは恐ろしく、積極的な接触はできませんでした。 ただ、やはり思うことは、...

山崎豊子さんの二つの祖国を思い出しました。 子どものころは、好奇心も手伝ってか、昭和時代のことを知りたいと思って様々な情報に触れるようにしていました。 が、大人になってからは祖国や世界の残酷な過去を知ることは恐ろしく、積極的な接触はできませんでした。 ただ、やはり思うことは、わたしたちにできる唯一のことは、歴史を知るということです。知らないことは幸せなことですが、真実が何なのか事実が何なのか、知ることから始めなければいけません。

Posted byブクログ

2023/05/04

1904(明治37)年にアメリカに移民した大原幹三郎を祖とする家族三代の物語です。 メインとなるのは幹三郎の妻の佳乃であり、その子のハンナと孫のジュンコの3人の女性です。 皆さんの評価は高い。しかしそこには背景となった日系移民について、この本で初めて触れた人が多い為では無いかと思...

1904(明治37)年にアメリカに移民した大原幹三郎を祖とする家族三代の物語です。 メインとなるのは幹三郎の妻の佳乃であり、その子のハンナと孫のジュンコの3人の女性です。 皆さんの評価は高い。しかしそこには背景となった日系移民について、この本で初めて触れた人が多い為では無いかと思います。 家族三代の物語として見た場合、描かれてきた登場人物像がくるりと姿を変える様な事がしばしば起こり、結構なキャラの脇役像も、なぜそこまで娘が反抗的になったのかとか、暴行を受けて言語障害になった伯父がどう日常を生きていたのかなど、どうも未消化な所が多く、色んな所でアレ?アレ?と思いながら読んでいました。 ============== 再渡航と家族の呼び寄せ以外の日本人の移民が禁止された後に、米国に移住した男性と写真・履歴書などだけで、実際に会うことなく婚姻届けを出し、妻として渡航した女性たち「写真花嫁」、日本人の土地所有を禁止した「排日土地法」、太平洋戦争開戦後に在米日系人を収容した「日本人強制収容所」であり、日系人で構成されヨーロッパ戦線で奮戦した「442連隊」など様々な話題が、物語の主要な背景として描かれています。 私の大叔父(祖父の長兄)は幹三郎の一年前、1903年にカリフォルニアに移民しました。主人公と違うのは一旦ハワイへ移民し、その後に転航している事。夫婦での移民であり、ハワイで生まれた娘を連れていた事などです。また、この物語の主人公・佳乃は1916年に写真花嫁として幹三郎の元に嫁入しますが、私の大叔母二人はそれぞれ1910年と1918年に写真花嫁として渡米しています。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%B3%BB%E4%BA%BA%E3%81%AE%E5%BC%B7%E5%88%B6%E5%8F%8E%E5%AE%B9#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Florin,_Sacramento_County,_California._A_soldier_and_his_mother_in_a_strawberry_field._The_soldier_._._._-_NARA_-_536474.jpg 442連隊に志願した息子が強制収容される母を手伝いに帰って来たところを写し、「日本人強制収容」の悲劇を示す写真としてしばしば用いられるこの写真の人物は、1910年に移民した私の大叔母です。(この本の中で佳乃の息子は強制収容後に志願しますが、大叔母一家の場合はそれ以前に志願していたようです。) そんなことも有って知識はあったのですが、もう少しリアルな生活イメージが得られればと手に取った本です。ただ、主題は家族の物語であり、背景として描かれるために、私の知識から大きく変わる事はありませんでした。 忘れたならないのは、日本においても大戦中に米・英・仏人などの強制収容が有り、米国における日本人と同等の扱いを受けていた事です。つまり、この類は米国、あるいは日本といった国や人の問題では無く、「戦争」が引き起こす悲劇だという事です。

Posted byブクログ

2021/08/15

読みごたえはすごいけれど読むのは苦痛ではない、そんな話だった。根底に「家族とはなにか」を考えさせられる、感じさせられる。

Posted byブクログ

2021/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小手鞠るい 3作品目。 明治初期、移民政策でUSAへ渡った幹三郎と写真花嫁・佳乃の太平洋戦争終戦までの物語。 物語は、ニューヨーク近代美術館、ジャスパー・ジョーンズの「旗」の場面で終わる。 この旗を掲げ、この旗を守るために、いったいどれほどの人間が命を落としたことだろう。星ちりばめたる旗の掲げる理念、理想、正義のために、どれほど多くのネイティブアメリカンが、メキシコ人が、太平洋戦争時には日本人が殺され、…。その続きに暇はない。 本当は、日本を追い出された移民(棄民)は、米国で所帯を持ち、定住し、できるならば「アメリカン・ドリーム」の実現を夢見るしかなかった。しかし、それが、子孫たちが日系移民の苦しい時代の最後の遺産を受け継ぐだけともしらないで。 きっと、「個人的な関係によって、人種差別も乗り越えられる」ハズだった。ただ、真珠湾攻撃が、反日感情を、強制収容に仕上げていったに過ぎない。移住にかけた燃える気持ちをすべてを奪い去って。戦争が、すべての人を理不尽な暴力にさらされていく。そして、民族に溜まる闇が牙を剥くチャンスを与え、集団の力となって噴出するとき、より弱い者に悲しい運命が訪れる。 星ちりばめたる旗、星条旗はずるい、と思う。星の意味するもの、個人一人ひとりの生き方から、コミュニティ、そして州へと広げている。同時に、光の速さの限界に紐づけて、理性の限界をも示している。 私たちの目にする星は、何万年も前に燃え尽きたもの。けれど儚さと同時に強いきらめきを放つ星は、一人ひとりの人生のようでもある。一瞬を生きていく力に。 明治初期の移民政策に関する書籍については、 南米移民:垣根 涼介 『ワイルド・ソウル』、北 杜夫『輝ける碧き空の下で』(未読) 写真花嫁:ジュリー オオツカ『屋根裏の仏さま』 カナダ移民:ジョイ・コガワ『失われた祖国』(未読) 頑張って、読み続けてみよう。

Posted byブクログ

2020/06/10

日系アメリカ人をテーマにした、壮大なファミリーストーリー。前半は、日系1世の夫婦によるアメリカ移住にいたる背景と、新しい生活への取り組みが描かれ、中盤以降、その子どもたちを含め、戦時中(第二次世界大戦・太平洋戦争)の彼らを取り巻く状況がメインに描かれている。 全編を貫いて、日系...

日系アメリカ人をテーマにした、壮大なファミリーストーリー。前半は、日系1世の夫婦によるアメリカ移住にいたる背景と、新しい生活への取り組みが描かれ、中盤以降、その子どもたちを含め、戦時中(第二次世界大戦・太平洋戦争)の彼らを取り巻く状況がメインに描かれている。 全編を貫いて、日系人に対するアメリカ社会による差別、がテーマとなっており、登場人物たちの心情を追うことで、その理不尽さが浮き彫りにされていく。抗う術ももたず、時代に翻弄されていく、しかしそんな中でも家族を核として懸命に生きようとする彼らの姿には心をうたれる。 以前、やはり戦時中の日系人に対する差別を掘り下げたノンフィクションのもの(『アメリカの汚名 第二次世界大戦下の日系人強制収容所』リチャード・リーヴス著  園部 哲 訳 http://violinprince.blog.fc2.com/blog-entry-303.html)を手にしたことがあり、セットでとらえることで、よりこの歴史の暗部に迫ることができた(もちろん、どちらか一方のみでも十分にこのことはつかむことはできる)。 小説という手法を使うことで、フィクションながら、より心情面において読む者を近づかせることができるのかな、と感じる(実際、自分は近づいた)。このような差別は、マイノリティ、弱者とされる側への想像力を働かせること(シンプルに自分がそちらの立場だったら、ということ)が歯止めになる、と聞いたことがあり、まさにこの小説を手にすることが、そうした貴重な機会、一つの手段である、なんていうことも感じた。

Posted byブクログ

2019/10/04

114藤原ていさんの作品を彷彿とさせる世代を超えた物語。こういう歴史を教えない教育とはなんだろう。時系列が前後しないもので読んで見たい。

Posted byブクログ

2018/12/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

米国で物語が進んでいくのですが、やはり戦争物…ツライ、辛すぎる物語でした。 日本だけじゃなくて、アメリカでも中国でも人々が被った戦争の悲惨さは変わらないんですね。日系アメリカ人という視点でみるとそこに人種差別が絡んできているので、更に理不尽さが加わり、やるせない気持ちになりました。 日系アメリカ人の過去にそんな辛い物語があるなんて全然知りませんでした。 あと、メインは戦争下でのおはなしですが、その裏にある親娘の複雑な関係性が描かれていたように思います。愛したいけど愛せない関係もある。戦争と同じくらい暗くて怖い。

Posted byブクログ