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女系図でみる驚きの日本史 の商品レビュー

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15件のお客様レビュー

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2024/09/16

興味深く読めました。 終わりの方の「女性の力」の低下についての言及を読み、現代もこの延長線から抜けてないなと。

Posted byブクログ

2024/08/01

日本の歴史上の家系図は、大体男系だ。平家は滅び、源氏は滅び、なんだかんだ。 なのだが、女系で家系図を作ると実はいろんな事実が見えてくる。たとえば平氏は滅ぶどころが皇室まで繋がってくる。 これを、著者は、学生の頃から興味と趣味で作って来たという。 まじで、歴史学の一角にキチンと入...

日本の歴史上の家系図は、大体男系だ。平家は滅び、源氏は滅び、なんだかんだ。 なのだが、女系で家系図を作ると実はいろんな事実が見えてくる。たとえば平氏は滅ぶどころが皇室まで繋がってくる。 これを、著者は、学生の頃から興味と趣味で作って来たという。 まじで、歴史学の一角にキチンと入れて研究した方がええんやないか。文学やなくて。 と思うのだが、まあなんつか、平安は源氏物語の世界で、正直どうでもよくて、唯一面白いなと思ったのが、義経が結構持ち上げられて来たのは、お母さまのせいだろうという分析。 静御前もうちの嫁さん言わせれば最低の女らしいのだが、どうにもとんでも無いというのが実情らしい。 なるほど。

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2020/01/05

女系図の斬新さ。オリジナリティがあって素晴らしいと思う。 それにしても、平安朝の男女関係の凄さったらないですね。系図の二重線が重要です。

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2019/10/31

京都が都になったのは、京都は渡来人が多く住んでいて、天皇の母親が渡来人だったから都を移した。 建造にも渡来人が関わっていた。 京都人が聞いたら憤死しそう。 母親が重要視されていた時代から、院政になり、父親が重視されるようになると同時に女性の地位が低下していった。 滅亡した家も...

京都が都になったのは、京都は渡来人が多く住んでいて、天皇の母親が渡来人だったから都を移した。 建造にも渡来人が関わっていた。 京都人が聞いたら憤死しそう。 母親が重要視されていた時代から、院政になり、父親が重視されるようになると同時に女性の地位が低下していった。 滅亡した家も今上天皇に繋がってるってすごいと言うか、狭すぎるような。 興味深い内容なのに、漢字読めないのがいっぱいだし、読むのに疲れた。 言葉が直接的で、ある程度はしょうがないけど系図にやった相手って露骨すぎやしないだろうか。 柔らかくしても一緒なんだけど。

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2019/06/06

面白く興味深く読みました。平安期は上流貴族の女性といえど、人格の無い人形のような扱いで、数奇な人生を過ごした女性が多くいます。待賢門院の扱いもいかがなものかと思いましたが、二条は乱倫です。財政基盤によって女性の地位が高かった平安女子ですが、院政で男性に権力が移行すると、厳しい波紋...

面白く興味深く読みました。平安期は上流貴族の女性といえど、人格の無い人形のような扱いで、数奇な人生を過ごした女性が多くいます。待賢門院の扱いもいかがなものかと思いましたが、二条は乱倫です。財政基盤によって女性の地位が高かった平安女子ですが、院政で男性に権力が移行すると、厳しい波紋が生じたのですね。紫式部の“はとこ”である斉子女王のスキャンダルが源氏物語の野宮の場面に影響を与えたという指摘は一聴に値します。

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2019/06/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者は早稲田卒の自称・家系図オタク。「腹」とか「胤」とか露骨なのがナンだけど、父方の家系図では見えない繋がりが見えて面白い。 各時代(平安時代の摂政関白、鎌倉時代の将軍と執権、室町時代・江戸時代の将軍)の権力者の正腹率の割り出しってのもエグい。 しかし女性って、名前が残ってない。「昭平親王の娘」とか「公任の妻」とか「定頼の母」としか呼ばれないで歴史に残ってる女性が本当に沢山いる。名前のない人物ってイメージが結び難くて、すぐ混乱する(涙)。

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2019/03/10

胤よりも、腹が大事?! 平家は滅亡した。 確かに私はそう習った。 壇ノ浦で、幼い天皇を抱き、皆が入水自殺した。 はずだった。 もちろん平家の落人の村、なんて言い伝えも確かにあるが、主流ではない。 と思っていたら、なんと、今上天皇にまで系図が続いているのだそうだ。 そんなバカな?...

胤よりも、腹が大事?! 平家は滅亡した。 確かに私はそう習った。 壇ノ浦で、幼い天皇を抱き、皆が入水自殺した。 はずだった。 もちろん平家の落人の村、なんて言い伝えも確かにあるが、主流ではない。 と思っていたら、なんと、今上天皇にまで系図が続いているのだそうだ。 そんなバカな?! 確かに今まで見たことのある系図は、父が誰かに重点が置かれ、母は単なる「女」とか、「〇〇の女」(菅原孝標女など)「〇〇の母」(藤原道綱母など)であった。 しかし、なぜ男系なのか? 父がいれば当然母もいるわけで、そこに焦点を当てると、常識が覆る。 物事を疑ってみる、多面的に見るとはこういうことかと目からウロコだ。 作中、手塚治虫の『奇子』が登場する。 まさかここでこの作品を耳にする(目で見ているのだが)とは。 詳細は省くが、奇子の生まれた旧家における人間関係の入り組み方は、日本の歴史そのものだ。 これが普通だとしたら、恐ろしいが、残念ながらこれは日本だけではなく、諸外国にもあてはまる。 有名なのがハプスブルク家だ。 さて、第五編の「腹」の話を読むと、国語の授業で、古典を読むというのは、なかなかキワを責めているのかもしれない。 よく考えてしまうと、結構、アレがアレだ。 それに、我が国の名作である『源氏物語』はまことに厨二病をこじらせた物語だ。 私がこんな素敵な彼に見初められて愛されちゃったら、こうなってこうなって.......。 イタすぎる。 夜中に書き溜めちゃったポエムの方が何倍かマシかと思うのだけれど、そう思えば、古文の授業はきっと楽しくなるだろう。 「いづれの御時にか 女御更衣あまたさぶらひ給ひけるなかに」が、睡眠のまじないではなく、覚醒の呪文になりますように。 

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2018/07/22

興味はあったんだけど、この手の話がうまく頭に入ってこない頭の構造なんだと自覚した。 ほら。平面図が頭の中で立体化しない人もいるように。 脳の傾向?向き不向き。 後半慣れてきたのか、大分楽しめた。

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2018/02/25

皇室から平安時代の藤原氏、そして各時代の将軍家。資料に記述される表の歴史では滅亡してしまっているはずの一族が、女系に視点を置いてみてみると違った面が見えます。血という観点から考えると、一族の血は絶えておらず、それどころか時代の中心に今も居続けていることがわかります。そしてそれが昔...

皇室から平安時代の藤原氏、そして各時代の将軍家。資料に記述される表の歴史では滅亡してしまっているはずの一族が、女系に視点を置いてみてみると違った面が見えます。血という観点から考えると、一族の血は絶えておらず、それどころか時代の中心に今も居続けていることがわかります。そしてそれが昔はむしろ重要であったこと。それが歴史の重要なポイントをみるときに必要な視点であることが書かれています。古代、中世の人間関係を、このポイントで押さえた説明を読むことで、なるほどと合点がいくことになり新鮮さを感じながら読ませていただきました。

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2018/02/14

著者が楽しみながら、好きなように書いていることがよく分かる本だった。歴史を学ぶのに、自分の手を動かして作業しないといけないと思っていたところ、著者が自前で女系図を作って古典を楽しんでいたというのは良い例だと思う。知らない人物、言葉が多過ぎて何か新しい知識が頭に残ったような気はしな...

著者が楽しみながら、好きなように書いていることがよく分かる本だった。歴史を学ぶのに、自分の手を動かして作業しないといけないと思っていたところ、著者が自前で女系図を作って古典を楽しんでいたというのは良い例だと思う。知らない人物、言葉が多過ぎて何か新しい知識が頭に残ったような気はしないけれど、発想の種みたいなものは得られた気がする。読んでて楽しかった。 180214

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