銀河鉄道の父 の商品レビュー
やはり、愛されて育った人であったな。 作者なりの宮沢賢治像を父親から語らせているのが面白かった。それぞれの宮沢賢治がいるというそのことが、作品の持つ魅力に他ならない。 私は、ふわふわとした幻想的な賢治が好きだが、このような地続きの、血の通った賢治もよかったし、父の愛に胸熱になった...
やはり、愛されて育った人であったな。 作者なりの宮沢賢治像を父親から語らせているのが面白かった。それぞれの宮沢賢治がいるというそのことが、作品の持つ魅力に他ならない。 私は、ふわふわとした幻想的な賢治が好きだが、このような地続きの、血の通った賢治もよかったし、父の愛に胸熱になった。
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その当時の理想とされる父親像と、子供たちを素直に可愛がりたい父の心の葛藤に思わず、ふふっとなってしまいました。素敵なお父さんだ〜!!!
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思いがけず一気読みしてしまった… 父親目線で語られる宮沢賢治の生涯。 子どもたちの様々な人生の節目で迫られる親としての選択やかけるべき言葉の選び方 ラストに語られる雨ニモマケズのあの詩を読みながら涙がつーっと流れた 私の父親の蔵書から借りて読んだ1冊
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宮沢賢治さんの事名前くらいしか知らないけど読んでみた。 宮沢賢治のお父さんから見た宮沢賢治の本 読み始めは親バカぶりにニヤニヤしながら読んだ。 亡くなってから評価されたんだ。 昔の本はで少し難しいかも知れないけど 短編小説なら大丈夫かな‥ 読んでみようかと思った。 (教科書で習...
宮沢賢治さんの事名前くらいしか知らないけど読んでみた。 宮沢賢治のお父さんから見た宮沢賢治の本 読み始めは親バカぶりにニヤニヤしながら読んだ。 亡くなってから評価されたんだ。 昔の本はで少し難しいかも知れないけど 短編小説なら大丈夫かな‥ 読んでみようかと思った。 (教科書で習ったハズだけど、全く覚えてない(//∇//)
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宮沢賢治の一生がよくわかった。経済的にも親の愛情にも恵まれたのに、妹を失い自らも早逝、評価されたのも没後だったとは。
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こういう父親も居ていいよね。宮沢賢治のいた時代は寡黙で厳格な父親しかいないのかと思っていたから、なんだか安心した たまにしっかりしろよ!と思ってしまったんだけど、この2人はこれでよかったんだと思う。自分の立ち居振る舞いに迷った時代や色んなもののせいにして、心のままにいくべし
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宮沢賢治が好きなので、家族の様子がリアルに感じられて、改めてもっと生きて作品を残して欲しかったと思いました。
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私なりに色々な文献を見たり資料館に行ったりイーハトーブの森に行ったりして作り上げた宮沢賢治のイメージがガラガラと崩れ去るを感じた瞬間でした。やっぱり偉大な人は我儘で人とは違う物なのか?心象スケッチと言われる宮沢賢治特有の文体が好きすぎて、宮沢賢治の書く文字も好きで真似して書くこと...
私なりに色々な文献を見たり資料館に行ったりイーハトーブの森に行ったりして作り上げた宮沢賢治のイメージがガラガラと崩れ去るを感じた瞬間でした。やっぱり偉大な人は我儘で人とは違う物なのか?心象スケッチと言われる宮沢賢治特有の文体が好きすぎて、宮沢賢治の書く文字も好きで真似して書くこともありました。花巻の質屋の政次郎は祖父の手前厳格で在らねばならぬと思う反面賢治が可愛いくて、賢治の看病や自分が断念した進学を賢治には直ぐ許してしまうなど父であり過ぎる政次郎。夢を追う賢治とそれを支え続ける政次郎。対立しながらも応援する政次郎は本当にこの時代において父の鑑なのかもしれない。宮沢賢治の偉大な詩人童話作家の影の仕掛け人なのだ。とわたしは思った。
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宮沢賢治の生涯を父・政次郎の視点から書かれた一冊。 妻子供を従え、厳格な亭主関白であり続けた政次郎が、7歳の賢治の入院を機にその威厳がガラガラと崩れる。父親自ら病院に泊まり込んで看病し、下着を洗濯し、優しい声で童歌を歌って寝かしつける……明治の男には有り得ない醜態。その隠しきれな...
宮沢賢治の生涯を父・政次郎の視点から書かれた一冊。 妻子供を従え、厳格な亭主関白であり続けた政次郎が、7歳の賢治の入院を機にその威厳がガラガラと崩れる。父親自ら病院に泊まり込んで看病し、下着を洗濯し、優しい声で童歌を歌って寝かしつける……明治の男には有り得ない醜態。その隠しきれない子煩悩ぶりを「父でありすぎる」と表現するところがほほえましい。いつの世も父親はやはり子供が可愛くて仕方ない。 厳格な父であり続けなければいけない。 子供からは恐れられる存在でなければいけない。 家長たる者、嫌われ役でいなければならない。 そんな不器用な時代だったのだ。 なんだかんだ政次郎が賢治に甘々だったのと、宮沢家が裕福であったことが重なり、賢治は立派な放蕩息子に育つ。家業は継がず、何をやっても続かず、金の無心ばかり。 最終的に童話作家・詩人となるが、岩手の田舎出身で、なんのコネもない賢治は評価されることはなく、生前に出版したのは「注文の多い料理店」と「春と修羅」の2作品のみだった。このあたりのことは、「ビブリア古書堂の事件 手帖」第3巻という本にも別の角度から説明がある。 有名な「雨ニモマケズ」を初め、多くの作品は、政次郎や家族からのあんな愛、こんな叱咤激励があったからこその完成なのだと舞台裏が分かり、宮澤賢治の著書を読んでみたくなった。
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宮沢賢治の父、政太郎。「家長の沽券に関わる」とばかりの振る舞いをしながらも、実は賢治のことが可愛くてたまらない、隠そうとしても隠しきれないその愛情、純粋さに心惹かれた。 宮沢賢治の生い立ちや生涯などについては知らなかったことばかりだった。(小説の形をとってはいるが、この辺りはか...
宮沢賢治の父、政太郎。「家長の沽券に関わる」とばかりの振る舞いをしながらも、実は賢治のことが可愛くてたまらない、隠そうとしても隠しきれないその愛情、純粋さに心惹かれた。 宮沢賢治の生い立ちや生涯などについては知らなかったことばかりだった。(小説の形をとってはいるが、この辺りはかなり事実に即しているようだ)この本の後に賢治の作品を読んだら、また違ったものが見えてくるような気がする。賢治の作品を読んでみたくなった。
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