サラバ!(下) の商品レビュー
長らく時間がかかりましたが、読んでいてとても合点がいった。これだけのエネルギーに溢れた作品は一気読みできねえ。後半、エジプト革命のあたりで涙が止まらなくなった。政治への意思表示で焼身自殺というのは、とても痛ましい。最近、このタイプのメッセージを受け取り続けていて、お前はどうする?...
長らく時間がかかりましたが、読んでいてとても合点がいった。これだけのエネルギーに溢れた作品は一気読みできねえ。後半、エジプト革命のあたりで涙が止まらなくなった。政治への意思表示で焼身自殺というのは、とても痛ましい。最近、このタイプのメッセージを受け取り続けていて、お前はどうする?って聞かれているようだ。
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主人公が禿げていく恐怖と戦うのが可哀想なのに笑える(´;ω;`) 友人に嫉妬して言ってはいけないことを言ってしまう所は胸が締め付けられた、そんな思いに囚われることあるよね。 出家したお父さんとの会話、落ち着いた姉とのやり取りよかった。
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「私は私の信じるものを誰にも決めさせはしない。」 子供の頃から周りの目を気にし続けた主人公歩に対して、貴子、須玖、鴻上、ヤコブ、多くの登場人物が信じるものを貫く姿がとても対照的でした。 私自身30歳を目前とし、この物語に出会えたことはとても意味のあることだったように思います。 ...
「私は私の信じるものを誰にも決めさせはしない。」 子供の頃から周りの目を気にし続けた主人公歩に対して、貴子、須玖、鴻上、ヤコブ、多くの登場人物が信じるものを貫く姿がとても対照的でした。 私自身30歳を目前とし、この物語に出会えたことはとても意味のあることだったように思います。 歩のようにたくさん悩んで迷って、いつの日か信じるものを見つけたいなと思えました。
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誰かのせいにして生きてきた30年間。 3.11、姉の変貌により 「あなたが信じるものを誰かにきめさせてはいけない」ことを探す旅に出る。 合言葉は「サラバ」
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上中下と、夢中で読めた。 家族、友情、恋愛、宗教、異文化、災害、アイデンティティ、、。 「信仰」や「信じること」に対する捉え方が少し変わる気がする。
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過去の自分と、そして周りと比較をして堕ちていく様子がつらかったが、主人公含めた皆が前を向いて生きていく姿に心が温まった。
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すごい。読めば読むほどハマっていく本だった。 この下巻は歩の苦悩の時代という感じ。 30代に入り、バリバリのライターから徐々に仕事がなくなり、頭が後退し、懐かしの旧友同士でくっつき、終いには姉が正常な人のようになって帰ってきた。 本来であれば、姉の人生が自分の人生のはずなのに...
すごい。読めば読むほどハマっていく本だった。 この下巻は歩の苦悩の時代という感じ。 30代に入り、バリバリのライターから徐々に仕事がなくなり、頭が後退し、懐かしの旧友同士でくっつき、終いには姉が正常な人のようになって帰ってきた。 本来であれば、姉の人生が自分の人生のはずなのに。 これは、今を生きてる自分も思うこと。 こんな人生になるはずじゃなかった。こんな生き方ではなく、もっとマシな、最もらしい人生を歩むはずだった。 今の自分を見つめる言葉でもあった。 幸せは自分の中にしかない。 自分の信じるものを見つけるのよ。 それが歩にとって「サラバ!」 だったように、自分にとってのサラバもきっとあるばす。 それを見つけるための人生を生きていきたいと思った。
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3巻まとめて↓ 本当に出会えてよかった。もっと早く出会いたかった。なんで上中下巻に怯えてずっと積読にしていたんだよ自分、、、と思いました。 エジプトの魅力的な描写から引き込まれ、周りの顔色を伺わざるを得ない環境で育ったが故の、他責思考の主人公。それはそのまま彼の人間性になるけれど、本人も気付いていない(ふりをしていた)それに気付かせたのは、その他責思考の人間をつくった張本人で。 だけどやっぱりそれは彼の人生だから彼がコントロールするべきだと、結局はそう思わせてくれるのがすごいです。 めちゃくちゃ主人公に感情移入してしまったし、たぶんみんなこういう気持ちを少なからず抱えて生きているし、それは、そう考えないと生きていけないようなことが本当に多すぎるからだけど、でも結局は自分の人生なんだから嘆いているだけでは変わらなくて「自分が信じるものを自分で決める」ことでしか生きていけないんだ、と本当の意味で気づく物語でした。 「私は歩を愛している。それは歩を信じているからではなくて、歩を愛している私を信じているからだ(趣意)」という台詞には本当に震えました。 あーーーーもっと早く出会いたかった、素晴らしかった!!!
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世界は厳しく残酷だけど、勇気を振り絞ってそっと踏み出した一歩がやがて「芯」になる。迷ったときに信じられるのは、きっとそういうものだ。
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