私たちは子どもに何ができるのか の商品レビュー
非認知能力の大切さとそれを奪うもの 近年教育分野では非認知能力の育成に高い関心が集まっている。子供がより良い人生を歩む上でこれまで重視されてきたIQや学力よりも影響が大きいことが明らかになりつつあるから。 非認知能力とは、一つのことに粘り強く取り組む力、内発的に物事に取り組もうと...
非認知能力の大切さとそれを奪うもの 近年教育分野では非認知能力の育成に高い関心が集まっている。子供がより良い人生を歩む上でこれまで重視されてきたIQや学力よりも影響が大きいことが明らかになりつつあるから。 非認知能力とは、一つのことに粘り強く取り組む力、内発的に物事に取り組もうとする意欲好奇心、自制心、楽観的なものの見方、誠実さなどを指す。 性格の強み、ソフトスキル、非認知スキル 粘り強さ、誠実さ、自制心、楽観主義 困難を乗り越え成功するために必要な力 エビデンスとして、過酷な不安定な環境が成長過程にある乳幼児の脳や体に思考や感情を制御する能力の発達を損なうという生物学的な変化をもたらす。これが損なわれると情報を処理したり感情を制御したりすることが困難になる。 では非認知能力を高める、教えるにはどうすればいいのか?普通にものを教えるのとは方法論が違う。 非認知能力は子供を取り巻く環境の産物である ほんとうの障害は親自身がイライラしていたり睡眠不足や鬱気味の状態であったりして泣き叫ぶ子供、汚れたおむつをしてろくに昼間もしてくれない子供を相手にする気になれないこと。アタッチメントに焦点を当てた家庭訪問の成功例を見ると子育ての頻度だけでなく、心理面感情面の支援が提供されている。訪問者が教会に励ましを通して子供との関係について気を楽にさせ、親としてこれで良いのだと言う安心感を持たせている。
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おもしろかった。 気になった言葉 非認知能力は子どもをとりまく環境の産物である 一番の環境要因は、子供達が経験する人間関係なのだ 四つの信念①私はこの学校に所属している ②私の能力は努力によって伸びる ③私はこれを成功させることができる ④この勉強は私にとって価値がある 今の日...
おもしろかった。 気になった言葉 非認知能力は子どもをとりまく環境の産物である 一番の環境要因は、子供達が経験する人間関係なのだ 四つの信念①私はこの学校に所属している ②私の能力は努力によって伸びる ③私はこれを成功させることができる ④この勉強は私にとって価値がある 今の日本の教室でどれくらいの教師がこの4つを子どもと共有できているのだろうか これからの教育を考えるヒントがたくさんあると思う
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『私たちは子どもに何ができるのか』を通して、子どもの発達は本人の努力以前に「環境」、とりわけ家族の関わりが決定的に重要であると学んだ。ストレスや親の反応欠如は、ネグレクトに至らなくとも深刻な影響を及ぼす。一方で、声かけや微笑み、温かい対話といった些細な配慮が、非認知スキルや自制心...
『私たちは子どもに何ができるのか』を通して、子どもの発達は本人の努力以前に「環境」、とりわけ家族の関わりが決定的に重要であると学んだ。ストレスや親の反応欠如は、ネグレクトに至らなくとも深刻な影響を及ぼす。一方で、声かけや微笑み、温かい対話といった些細な配慮が、非認知スキルや自制心の土台を育てる。問題行動は子どもの資質ではなく、大人側の余裕や状態が反映された結果であることも印象的だった。管理や強制、インセンティブに頼らず、失敗を学びの機会として受け止め、試行錯誤の過程を支える姿勢こそが、子どもの内的動機づけと健全な自己形成につながると感じた。
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家庭での子供への関わり方やアプローチよりも、後半アメリカ社会における学校の教育制度、特に貧困層やマイノリティへの介入について焦点を当てて書かれていました。 やはり移民の国…日本では想像もつかないほどの差別や偏見が根底にあり、一筋縄ではいかないけれども確実にそこに問題提起をし研究を...
家庭での子供への関わり方やアプローチよりも、後半アメリカ社会における学校の教育制度、特に貧困層やマイノリティへの介入について焦点を当てて書かれていました。 やはり移民の国…日本では想像もつかないほどの差別や偏見が根底にあり、一筋縄ではいかないけれども確実にそこに問題提起をし研究を行いながら現場で努力を重ねていることを知りました。 以前アメリカでの富裕層教育を別の本で読み、どこか違和感を覚えたのでこの本を読んでみました。とても興味深かったです。 前半部分は家庭での子供への関わり、愛情を持って接する事がどんなプラスの影響を生むか(また逆も然り)研究データを元に述べられている部分は胸が熱くなりました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『私たちは子どもに何ができるのか』(ポール・タフ)メモまとめ ◎感想 ・非認知能力を伸ばすには環境に働きかけるべき ・「良い先生」とは何かを考えた。これまでは優しくて真摯な先生という感覚だったが、「成績を伸ばすことが得意」「非認知能力を高めることが得意」等「良い先生」にも色々な種類がある。自分が求めるものは何なのかを具体化する必要がある。 ・この手の紹介本は海外>日本という構図での紹介が多いが、本書の中では「数学授業時のアプローチ」で日本>アメリカの事例が出ていた。自身も思い返せばそのような授業を受けていたことを思い出した。 ◎まとめ 【貧困と非認知能力】 ◯ 日本では貧困問題を「自己責任」とする風潮が強い → 国や政府の責任と捉える諸外国に比べて、日本は自己責任とする回答が約4倍 ◯ 非認知能力が高い子どもは、以下の点で良好な傾向がある ・高学歴 ・健康状態が良い ・シングルペアレントになりにくい ・借金や刑務所などのトラブルを回避しやすい ◯ 非認知能力は「教えるスキル」というより「環境の産物」である → 中高生の非認知能力も、主に学校など所属する環境に影響される 【家庭環境と子どもの発達】 ◯ 子どもが発達するために最も重要なのは家庭の環境 → 幼少期のトラウマ(親の離婚・DVなど)は、うつ病や依存症、自殺願望につながりやすい ◯ 親の階級によって、子どもが接する言葉の質・量が異なる ・裕福な家庭:本や印刷物に多く触れる、話し言葉も複雑で量が多い ・貧困家庭:言語的刺激が少なくなる傾向 【動機づけとインセンティブ】 ◯ インセンティブ(報酬)はモチベーションの低い・貧困層の子どもには効果が薄い → 報酬によって行動が「仕事」となり、内発的動機が損なわれる ◯ 内発的動機づけとは → 表面的な報酬ではなく、行動そのものの楽しさや意義が原動力になる ◯ 人が動機づけられる3つの鍵 ① 有能感:現在の能力を少し超える課題への挑戦 ② 自律性:自らの意志で行っていると感じられること ③ 関係性:好意をもたれ、価値を認められ、尊重されているという感覚 【教師・教育の在り方】 ◯ 「学力向上に長けた先生」と「非認知能力を育てる先生」は一致しないことが多い ◯ 「学業のための行動」を促すには「学業のための粘り強さ」が必要 → 失敗から立ち直る力を持つ生徒は粘り強く学業に取り組める ◯ 知的課題への粘り強い取り組み経験は、温かい親子のやりとりと同程度に子どもの成長に影響 【日本の教育実践例】 ◯ 日本の数学教育のアプローチ ・最初に「分からない問題に取り組ませる」 ・その後、グループで解決策を議論させる → 子どもの「性格をつくる機会」を生み出す良い事例
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この本は「成功する子失敗する子」っていう超有名な本の著者の最新刊。教育大学で教育について日々学んでるけど、子どもについてもっと知識をつけていかなあかんなーと思った一冊。 この本はアメリカの子どもについて書かれてて、主に貧困による教育機会の格差について深く書かれてる本。自分は当...
この本は「成功する子失敗する子」っていう超有名な本の著者の最新刊。教育大学で教育について日々学んでるけど、子どもについてもっと知識をつけていかなあかんなーと思った一冊。 この本はアメリカの子どもについて書かれてて、主に貧困による教育機会の格差について深く書かれてる本。自分は当たり前に教育を受けられる環境にあって大学まで進学させてもらってるけど、育った環境ってほんまに大切なんやなって実感させられた。 ここでは幼少期に親がどれだけ子供への関心を向けられたかによって子供の発達への影響に大きな差が出てくるって書いてて、自分が親になったとき、どれだけ子供に関心、愛を向けることができるんやろ、ってちょっと不安になった。今でさえ一人の家事やるので精一杯やのにそれに子育てもってなるとほんまに親って大変やなって思ったし、それを一人でこなしてるシングルの人たちって精神力えぐいなって脱帽した。貧困についてだけじゃなくて、子どもの関心を学習に向けるためのインセンティブ(内発的動機付け)についても述べられてて、これは教師になったときに役立ちそうやなって思ったし、面白い発想もめっちゃあった。紹介したいけど、長くなりそうやからやめとく(笑) とにかくたくさんの実験と具体的な資料による結果、そこからの考察とか、論より証拠って言うけどここで論じられてることほとんどにちゃんとしたデータが示されてて疑問点が全然なくてストレスフリーやった。読みやすい。 もっとこんな本をいっぱい読んで知識をつけていきたいなと思える本やった。将来教壇に立った時、たくさんの経験がある教師の方がたくさんのことを子どもたちに伝えられるし良いなと思ってたけど、経験できることが限られてきたこの現代で、こうやって本を読むことで得られることも自分の中で経験として蓄えていきたいなと思える一冊やった。
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最近よく言われてる、子供の環境、関わる大人の話だけど根拠がはっきりしていて、だから必要というのに説得力があった。 翻訳だけどスラスラ読める。 多くの人に読んでもらって、幸せな子どもが増えてほしいと思ったし、社会がもっと教育に対していい意味で関心をもってほしいと思った。 昨今の教...
最近よく言われてる、子供の環境、関わる大人の話だけど根拠がはっきりしていて、だから必要というのに説得力があった。 翻訳だけどスラスラ読める。 多くの人に読んでもらって、幸せな子どもが増えてほしいと思ったし、社会がもっと教育に対していい意味で関心をもってほしいと思った。 昨今の教育現場批判だけではなく、社会政策としてもっと注目してもらいたい話。(だけど教育にお金、人をかけられない日本では夢のような話なのかな…)
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子育てに当たり気に留めて置きたいことメモっとこう ・子供にとって読み書きや計算練習よりも、親や周囲の人とのコミュニケーションが知能や将来の幸福度、年収に影響する。 ・親が冷たいと問題行動が増える。 ・親へのカウンセリングを行い、子供との関係について気を楽にさせると、親子関係が良好...
子育てに当たり気に留めて置きたいことメモっとこう ・子供にとって読み書きや計算練習よりも、親や周囲の人とのコミュニケーションが知能や将来の幸福度、年収に影響する。 ・親が冷たいと問題行動が増える。 ・親へのカウンセリングを行い、子供との関係について気を楽にさせると、親子関係が良好になる。 (親が既に行なっている良い行動に目を向けるだけで改善する。) ・発達の流れを考慮すると、学習面の遅れはストレス管理等の心のケアから改善すると最良。 ・好きなことに対して報酬を与えない。創造力と好奇心を大切にする。 ・学校、グループなどへの帰属意識を持たせることが大事。参加型の教育。 ・フィードバック時に少しの期待を添えるだけで積極的になり、成績が向上する。 ・日本の数学教育は質が高い。アメリカでは先生が解法を教え、実践を繰り返す反復学習に割く時間が96%、日本はまず答えを考えさせる時間が44%、反復は41%ほどである。
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お金がない、時間がない、自信がない。言い訳ばかりで一歩踏み出せない。そんな人多いですよね。 親ガチャで子供は生まれる環境を選べないけれども、なんとか学ぶ楽しさをわかってほしい。大人のちょっとした働きかけで、世の中もっとよくなっていくのだろうと思う♡
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- 非能力に重要なのは、自立性、有能感、関係性の3つ。 - そしてこの3つを下支えするのは、アタッチメント。 - 本人が自分で進めていることが大事で、そのための選択肢を与え、十分な時間を与えて、小さな失敗と成功を繰り返させることで、レジリエンスを身につけ、グリットを用いて様々な事...
- 非能力に重要なのは、自立性、有能感、関係性の3つ。 - そしてこの3つを下支えするのは、アタッチメント。 - 本人が自分で進めていることが大事で、そのための選択肢を与え、十分な時間を与えて、小さな失敗と成功を繰り返させることで、レジリエンスを身につけ、グリットを用いて様々な事に取り組んでいくことを促すこと。
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