血の轍(第1集) の商品レビュー
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[全巻読後の感想] 押見修造作品の特徴として、自分の魂を削りながら作品を作り出すような、作者自身が己に問いかけるようなパーソナルな作家性があると思います。 その作家性が個人的に、時に非常で難解であったり、エンタメ性と乖離してしまったりすることがあるのですが、本作はエンタメ性と内省的な作家性がいいバランスで共存している作品だと思いました。 特にラストシーンは作者だけでなく、毒親を抱える、、、いえ、もっと広義的に様々なトラウマを抱える人々にとって、普遍的な救いとなるようなラストではないでしょうか?ここ数年読んだ漫画の中では最も素晴らしいラストシーンでした。
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逃げ場のない子ども、心が歪んでいく様がリアルに表現されていて、気分よくない。でも作品としてはそれくらいに力を持っている。本当は星をもっとつけたいのに、ただ読後の気持ち悪さで3に留まるといった感じ。(すみません)
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全17巻 母の悪行、奇行を見てしまった主人公の人生が歪み苦し始める物語………序盤は良かった ただ段々と………惡の華でもやりましたやんっていう描写がちらほら出てきて盛り上がるどころか既視感ばかりに(キャラ造形も似すぎでは) でも惡の華から画力が上がり、やりたいことが出来てきたってい...
全17巻 母の悪行、奇行を見てしまった主人公の人生が歪み苦し始める物語………序盤は良かった ただ段々と………惡の華でもやりましたやんっていう描写がちらほら出てきて盛り上がるどころか既視感ばかりに(キャラ造形も似すぎでは) でも惡の華から画力が上がり、やりたいことが出来てきたっていう作者の嬉しさみたいなのは伝わりました。 惡の華か血の轍、どっちか読めばいいんじゃないですかね。お腹いっぱいす。1巻はオモロイ
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全17巻読了。 静一にも、静子にも、一郎にも、押見先生にも、ほかの読者にも、じぶんにも、みんなにお疲れさまと言いたい。サイコサスペンスとジャンル分けされているけど、個人的にはヒューマンドラマだった。言葉以上に表情で訴えてくる漫画。特に静一は吃音があるし、発するべき言葉がわからない状態が続いていたから。いやはや、本当にすごい漫画だった……
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母親の醜さと子供の醜さ、父親の立場 「笑ってあげる」というシーンを自身の子供時代と重ねた 自分ももしそうしてあげられる器量があればと違った未来があったのかなと考えた しかし親と子の器量は今までの境遇で培ったものでしかなく仕方のないことだとも感じた コミュニティが家族内に限定されると親も子も互い同士を正し合うことは不可能であり、不可能であるという極端な結論づけをしてしまいたいほどに説得力があった 父親が落第生であったことがまたさらに説得力を増した、一郎は男と父親を分け、静子は女と母親を分けられなかった それについて正しさはないと感じていたがこの物語では女の醜さが濃く示されていた良くも悪くも男と女はその程度だと感じた 一郎も静子を母親としても女としてもうまく扱えれたのではと一郎への落ち度も感じている 静一が「愛し合っていた」という結論をつけて生き続けていたことを自分にも重ねたいと感じた
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もやがかったような絵の表現がすごかった。主人公の妄想と現実の境が分からなくなっていく表現描写に恐れつつ、じっとりした綺麗さもあった。あと、やっぱり押見修造の描く少年少女は可愛い。笑った時目が三日月形になるのがすごく好み。 最初は行きすぎた母性に対するグロさみたいなものと思ってい...
もやがかったような絵の表現がすごかった。主人公の妄想と現実の境が分からなくなっていく表現描写に恐れつつ、じっとりした綺麗さもあった。あと、やっぱり押見修造の描く少年少女は可愛い。笑った時目が三日月形になるのがすごく好み。 最初は行きすぎた母性に対するグロさみたいなものと思っていたらだんだんと抉られていく。母親ではなく、得体の知れない化物として作中の母親を見ていた。 吹石さんじゃなくてママを選んだと訴えた直後、気持ち悪いと突き放されるのほんとにえぐかった。 最後の一言で、あぁ、本当にちゃんと静一は解放されたんだと思い、鳥肌がたった。
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面白い...表現力凄すぎ。 毒親なんだけど、一言ではくくれない... 愛と憎悪と人間の深層心理の訳わからなさに翻弄された。 何が人を作るんだろう。 読む手が止まらなかった。
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押見修造 作品 凄いものを読んでしまった。 思春期の少年の私小説的で叙情的な苦しい物語。 見ている私も登場人物もその罪に縛られ 思考停止させられてしまったのか。 ページをめくる手が止められなかった。 希望や絶望で記憶をすり替えても、 記憶にモヤをかけても 人は生まれ変わる事も、...
押見修造 作品 凄いものを読んでしまった。 思春期の少年の私小説的で叙情的な苦しい物語。 見ている私も登場人物もその罪に縛られ 思考停止させられてしまったのか。 ページをめくる手が止められなかった。 希望や絶望で記憶をすり替えても、 記憶にモヤをかけても 人は生まれ変わる事も、 人生を巻き戻すことも出来るはずもなく。 終わらせ方にフォーカスして 収束して ボヤッと消えて行ってしまう。 一人称視点で語られる内容に ついつい自分を重ね合わせてしまった。
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⚠️最終巻までのネタバレを含みます⚠️ 筆致がエドワード・ゴーリーの絵本のように細かくおぞましさを含んでいて、母親と静一の精神の異常性がよく描かれていた。特に発狂した時の線のぐちゃぐちゃ加減はまるで幼稚園児が書いたみたいに崩れていて、他の漫画には無い狂気を感じさせた。 あとは目や口といった体の部位の描写が生々しくリアルで、台詞がなくとも表情で感情がこれでもかというほど伝わってきて緊張感がとても伝わってきたので、あぁ、次のページを捲るのが怖い……と躊躇う瞬間が度々あった。 内容については、静一が母親からされた虐待じみたことを恐怖し、恨み、自分の精神と人生を殺した母親を自分の中から殺して生きることになったけれど、再会して母親の過去を聞いた時に”あなたも殺されたんだね”と、第三者からみれば決して消えないであろう憎しみに折り合いをつけて、母親を介護する選択をしたことには色々考えさせられました……最期の最期には本音を言い合って笑い合って”母と子”になっていた……。 そして自殺未遂を繰り返していた静一が最終話で綺麗な風景を見て「綺麗だ」と思える心を持つことができたことには、一人の人生が救われたというか、生きていてくれてありがとうと言いたくなった。最後母親の顔を思い出せなかったのは、きっと静一がちゃんと静一自身の人生を歩むことができているからだと思いました。 年の瀬に素晴らしい漫画を読むことができて嬉しいです。私も自分の人生を歩んでいけるようになりたい。怖いものみたさから読んだ漫画でしたが、私に生きる勇気をくれました。
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最新刊まで読了。 毒親って言葉、今でこそよく聞くようになったが、物語はそんな言葉がまだない時代。 "うちのママ、なんか......" この、母親に対して抱いた違和感に自責や反発を繰り返す思春期の子どもの葛藤はまだ見てられる。 それに漬け込み、我が子を無意識...
最新刊まで読了。 毒親って言葉、今でこそよく聞くようになったが、物語はそんな言葉がまだない時代。 "うちのママ、なんか......" この、母親に対して抱いた違和感に自責や反発を繰り返す思春期の子どもの葛藤はまだ見てられる。 それに漬け込み、我が子を無意識下で洗脳しようとしている母親がマジでこわい。 よく『トラウマ作品、自己責任系』として紹介されていて、気になるけど読む勇気がでないでいたが個人的には読んでよかった。人に勧めたいかとなるとまた話は別だが。 私みたいに1人で読む勇気がないという方にまずはこの動画をオススメしたい。 https://youtu.be/Ivin4VET0Y8 1~3集を専門家のプロファイリングに添って丁寧に分析されていて、1人で読むより確実に面白く読み進められるしなにより心強い。 動画にもある通り、いち"解釈"なのでこれが全てではないということを念頭に置いて物語の理解を深める手助けにして欲しい。
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