ゲームの王国(上) の商品レビュー
むー、いつまでたってもSFにならんがな。三分の二くらい読んだところで辛抱できなくなり、ブクログやアマゾンのレビューを見てしまう。そうか、上巻は前振りで、下巻が近未来なのね。大森望氏があんまりほめるから読む気になったけど、どうもこれは私のようなオールドファンはお呼びじゃない作風みた...
むー、いつまでたってもSFにならんがな。三分の二くらい読んだところで辛抱できなくなり、ブクログやアマゾンのレビューを見てしまう。そうか、上巻は前振りで、下巻が近未来なのね。大森望氏があんまりほめるから読む気になったけど、どうもこれは私のようなオールドファンはお呼びじゃない作風みたいだ。 全部読まずにケチをつけるのは良くないとは思うが、これはちょっと言いたい。上巻は史実に沿った内容だが、舞台があまりカンボジアらしくない。登場人物もアジアの子どもたちとは思えず、どうしてもこの世界に入っていけなかった。外野からの遠吠えでした。
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日経の書評を見て気になった本。 舞台はカンボジア。いわゆるポルポト派による大虐殺を生き抜く少年少女の物語。 何か既視感があると思ったら、文革の中国を描いた「ワイルドスワン」の記憶かな。人が簡単に死に過ぎて、胃腸にこたえる。 早く続きの下巻を読もう。
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非情な現実をゲーム感覚という被膜で覆い、淡々と話が進んでいく。 激動の時代を生きた群像劇。 場面が激しく切り替わるが、混乱することなくうまく整理してある。 登場人物の入退場が激しすぎる(笑)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
70年クーデターからポル・ポト政権時代のカンボジアが舞台。あくまで舞台、ゆーたら通奏低音。シアヌークにロン・ノル、クメール・ルージュと実在の人物やら組織やら出て来るが、市井の人々がハンパない。 潔癖症の天才少年ムイタックや嘘が見抜ける少女ソリヤみたいなのは定番キャラとしても、輪ゴム大好きで会話して予言までしちゃうクワン、土と会話どころか手下の如く操れる泥、13年の沈黙後に天使の歌声を誇る呪術師鉄板リラ、職業=綱引き親子に綱引きが世界を作ったと豪語する僧侶(あ、コレは乳海撹拌か)。 がっつりのマジックリアリズム。こんなの書く邦人作家がいたのかー。下巻が楽しみ。
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社会の歯車が壊れた世界の話だけど、結構リアルに感じる。引き込まれた。 上下巻のうち上巻は、ほとんどSF色は無い。いくつかマジックリアリズム的なエピソードが出てくるが、ほぼ全編が貧しいカンボジアの近代を農村を舞台に描くことに終始している。 SFを求めて手にした人には少々辛いものがあ...
社会の歯車が壊れた世界の話だけど、結構リアルに感じる。引き込まれた。 上下巻のうち上巻は、ほとんどSF色は無い。いくつかマジックリアリズム的なエピソードが出てくるが、ほぼ全編が貧しいカンボジアの近代を農村を舞台に描くことに終始している。 SFを求めて手にした人には少々辛いものがあるかもしれない。 下巻でSF的展開をするという書評を見たが、これもダイナミックな展開やマジックリアリズムの話を上手く纏めるわけではない。
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カンボジア。クメールルージュを題材としているというのを見て読んでみた。 上巻は時代背景を語る。せまってくる脅威を感じとることができた。
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同じ民族同士での虐殺というカンボジアの負の歴史であるポルポト政権下時代に起こった出来事を物語で読ませてくれる一冊です。これまでテレビのドキュメンタリーや歴史書物、ノンフィクション書物などでポルポト政権下のカンボジアで起こったことを見聞きしてきましたが、本書を読んでみて、その物語に...
同じ民族同士での虐殺というカンボジアの負の歴史であるポルポト政権下時代に起こった出来事を物語で読ませてくれる一冊です。これまでテレビのドキュメンタリーや歴史書物、ノンフィクション書物などでポルポト政権下のカンボジアで起こったことを見聞きしてきましたが、本書を読んでみて、その物語に浸ってみてその当時に生きた人たちの息づかいまでがとても感じられました。混沌する現代社会においていろいろなことを考えさせられる一冊です。下巻がとても楽しみです。
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キリング・フィールドなカンボジア。 上巻だけですでに傑作だと言いたいが、 下巻もこのレベルの内容を読ませてほしい。 終盤のヤング・アダルト的展開がちょっと気になる。
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