東洋的な見方 の商品レビュー
西洋:物が2つに分かれてからの世界に腰をすえ物事を考える 東洋:物のまだ二分しないところから考えはじめる 西洋人の頭ー二分性に根差している 科学には対境がいる 西洋人の世界は八識の所産 東洋人ー考えられないを無意識に感じている キリスト教ー二分性からくる短所・造物主と所造者を識別...
西洋:物が2つに分かれてからの世界に腰をすえ物事を考える 東洋:物のまだ二分しないところから考えはじめる 西洋人の頭ー二分性に根差している 科学には対境がいる 西洋人の世界は八識の所産 東洋人ー考えられないを無意識に感じている キリスト教ー二分性からくる短所・造物主と所造者を識別 東欧的なるもの・入不二法門・禅者 隋から唐にかけ漢人種の精神的・霊性的文化は頂点に達した 一:静態的・抽象性 不二:動態的・具体性 シナ禅・馬祖道一 東洋・霊性的美の欠如→本当の美とは見ない 西洋哲学者・人格として感心すべきものが少ない 東洋では哲理をいきてゆこうと努める 禅の本分:自分自身の奥にあるものを体得 思議の世界≒分別の世界
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難しい文章であるが、西洋と東洋という括りで区分した場合の考え方の違いや東洋的なものの良さをうまく表しているのは感じられた。
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いかに自分が西洋的なものの見方で生きているかが分かる。西洋的なものの見方とは、ものを2つに分けて考える方法のことである。主・客はその最たるものだと言える。一方で東洋的な見方は、ものが2つに分かれる前のところから考え始める。私たちは日々、「分かりやすいこと」「はっきりしていること」を求める。そうでないと、物事が全く前に進まないからだ。西洋の哲学者というのは、ものごとの外側に立って考える。つまり、客観的態度を取る。だが、それでは表面的なところしか理解できない。「未知の境域へ驀進または侵入する覚悟で、全存在を投げ出」さざるをえない時というのが来ると筆者は言う。
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コトバがほとんど心に入ってこなかった。ーー目の前に広がる大自然に無感情に佇む自分。大自然に囲まれて空気美味しいはず、、、心癒されるはず、、、という思い込みが頭にあるものの、身体がほとんど反応しない状態のようだ。彼の著作に直接触れる前に、彼の教えについての初級者向けコンテンツから入...
コトバがほとんど心に入ってこなかった。ーー目の前に広がる大自然に無感情に佇む自分。大自然に囲まれて空気美味しいはず、、、心癒されるはず、、、という思い込みが頭にあるものの、身体がほとんど反応しない状態のようだ。彼の著作に直接触れる前に、彼の教えについての初級者向けコンテンツから入ろうと思った。
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前に『仏教の大意』を読んで、すごくよかったので続けて読んだ。 『東洋的な見方』の方は、コラムを集めたもので、大筋テーマが似ているが、それぞれ書かれている目的が微妙に違うので、読み進めていてこのままもっと!と思ったら、テーマがちょっとずれてしまって若干消化不良。 前半の「東洋思想の不二性」は、東洋がまだ物が二分しないところから考えていくのに対して、西洋は、物が二つに分かれてから物事を考えるという風にわかりやすく違いを提示している。なるほど。だから西洋の方には、東洋の曖昧さが許せないのだろうな。そしてその曖昧さ=妙という概念を語る段もある。それってなんかわかるな。日本人的。 すごく真宗的だと思う点は、東洋人は「考えれないところから出立する」というところ。西洋は「考えられない」ところをそのまま放置する。 この東洋的見方から、往還二相の回向は、一円相であると。循環端なき円環とする。二分性からはわからないとしている。往還二相の回向は、同時性があるということかな。分けられない。 もう一つ面白いテーマは「自由・空・只今」。禅的な解釈だけれども、現れるけれども、見えるときにもうそれは底に見れないというような話は面白い。 肯定して否定し、否定して肯定する矛盾の同一性である。これがわからぬと、上来の所述は全くわからなくなる。矛盾の連続でしかないと考えられよう。 わからないことが多いが、その中で「わからないということをわかっている」ということだな。 鈴木師の本は2冊しか読んでいないが、自分としては初心者には『仏教の大意』の方をお薦めする。こちらは鈴木師の哲学を少しずつエッセンスをしりたいという場合向き。意外なことに、その後この東洋と西洋の違いということで物事を見ていくとすごく現象把握がしやすくなったので、かなりおすすめ。
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東洋思想の「不二」について書かれた一冊です。本の紹介文から気になった方はぜひ読んでください。(じん) 「「来るべき『世界文化』なるものに対して、われら東洋民族の一員として、それは大いに貢献すべきものをもっておる」--。アメリカ、イギリスの諸大学で教鞭を執り、直に西洋思想にふれた...
東洋思想の「不二」について書かれた一冊です。本の紹介文から気になった方はぜひ読んでください。(じん) 「「来るべき『世界文化』なるものに対して、われら東洋民族の一員として、それは大いに貢献すべきものをもっておる」--。アメリカ、イギリスの諸大学で教鞭を執り、直に西洋思想にふれた大拙だからこそ看破できた東洋思想の優れた特性。曰く「世界の至宝」が、二分性の上に成り立つ西洋思想の不備を補い、互いに補完し合うことで、真の世界思想を可能にする。」
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西洋思想は二分すなわち分けられるからモノゴトを考えられると考えるのとは違い、東洋思想では不二性つまり分けられない、考えられないことを考えている(と感じている)と説く。前者では抽象的な思索が発達するが、後者は生活から離れずに考えるという特徴がある。また東洋思想は「論理的に絶対矛盾の...
西洋思想は二分すなわち分けられるからモノゴトを考えられると考えるのとは違い、東洋思想では不二性つまり分けられない、考えられないことを考えている(と感じている)と説く。前者では抽象的な思索が発達するが、後者は生活から離れずに考えるという特徴がある。また東洋思想は「論理的に絶対矛盾の形式で表現」、「何事も『そのまま』に肯定」という特徴がある。さらに「胸に万巻の書を収めておかぬと本当の絵はかけぬ」と言う。そして「美」は霊的要素から飛び出したものであり、情意の世界は詩であり人間の動きそのものの画、文字を美しいとする。
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二分する前の無。言葉になる前の無意識。妙。母性。生命的。ぼやーっとしたイメージを感覚で捉えられた気はするけど、ちょっとした興味から手に取ったので、ちゃんと理解するのはむずかしい。この本で 絶対矛盾の自己同一 ということばを知りました。
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