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十三階の女 の商品レビュー

3.6

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

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2019/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

続編より先に読んでいたので、レビュー。テロと戦う公安の女刑事が主人公。読んでいて救いがないないような。あんたらただの使い捨ての「駒」じゃないの。

Posted byブクログ

2018/08/13

何だかんだと吉川作品を読んでる。 単発物だと発売当時はスルーしていたが、第2弾が出るので、読んでみた。 今回の舞台は公安。しかも、公安の中のエリートだけが選ばれる「チヨダ」の後任組織「13階」に配属された公安では珍しい女性刑事・律子が主人公。 「投入」に失敗し、北陸新幹線開通日に...

何だかんだと吉川作品を読んでる。 単発物だと発売当時はスルーしていたが、第2弾が出るので、読んでみた。 今回の舞台は公安。しかも、公安の中のエリートだけが選ばれる「チヨダ」の後任組織「13階」に配属された公安では珍しい女性刑事・律子が主人公。 「投入」に失敗し、北陸新幹線開通日に金沢駅で76人も死者を出すテロを防げなかったところから、話は始まる。 テログループは「スノーホワイト」と名乗るが、なかなか手がかりが掴めない中、律子は現場を離れ、資料室の配属になっていた。そんな時、姉と義兄が飲酒運転の車に追突され、即死する。その事件をきっかけに「13階」に復帰する律子。 公安の主人公は初めてだけど、原麻希シリーズに公安はがっつり登場するし、最新刊では同じように中東のテロ組織の話を書いているので、あんまり新鮮味がない。 いつものような軽い感じではないけど、相変わらず、恋愛要素多目なのも、マイナス要素。 スニーカーに異様に拘る設定とか面白いのに、男にすぐにのめり込んでたら、そりゃあ、潜入捜査は失敗するって。 それでも律子を使い続ける「13階」の危機意識もないから、続編も出るのだろうけど…で、また読んでしまう私もどうなんだか…

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2018/04/24
  • ネタバレ

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裏切って 裏切って また裏切るー みたいな 後味があんまりよろしくないかな こういう世界もあるのかな

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2018/02/05

公安警察を描いたミステリ。公安を描いた作品は多いし、そのどれを読んでも公安って怖い、えげつない、というイメージがありますが(それでも必要なものだってこともまた分かってはいるのですが)。これはまた、別の観点から非常にえげつない作品です。 女だてらに、というよりは、女であることを武器...

公安警察を描いたミステリ。公安を描いた作品は多いし、そのどれを読んでも公安って怖い、えげつない、というイメージがありますが(それでも必要なものだってこともまた分かってはいるのですが)。これはまた、別の観点から非常にえげつない作品です。 女だてらに、というよりは、女であることを武器として任務に挑む律子のやり方が、見事ではあるのだけれどそれ以上にえげつない。そして女対女の取り調べシーンのえぐいこと! 凄いけど……そこまでやるか! というのに愕然とさせられました。 一方で、上司や捜査対象との恋情に悩むという繊細な面も描かれてて、そちらは読んでいて切ないというか痛々しいというか。だからこのラストには何とも言えない複雑な気持ちが残りました。

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2018/02/02

『狐狼の血』の裕子さんといい、最近の女性作家さんのハードボイルドへの進出は眼を見張るものがあります。 エルロイを彷彿させるプロットといい、なかなか秀逸だと感じました。

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2018/01/25

まだ1月ですが、絶対に私の中では今年のベスト3に入ると思います。圧巻です。 著者が男性か女性かを意識しないで読書していますが、これは女性にしか絶対に書けない公安ものです。人物設定からストーリーから場面場面での会話までスゴイの一言です。読書中、主人公が門脇麦に思えて仕方ありませんで...

まだ1月ですが、絶対に私の中では今年のベスト3に入ると思います。圧巻です。 著者が男性か女性かを意識しないで読書していますが、これは女性にしか絶対に書けない公安ものです。人物設定からストーリーから場面場面での会話までスゴイの一言です。読書中、主人公が門脇麦に思えて仕方ありませんでした。門脇麦主演で映画化はどうでしょう。他の作品も読みます。私の超オススメです。

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2017/12/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 主人公は女性公安警察『十三階』に所属する刑事・黒江律子。長野県出身、県会議員の父を幼い時に亡くしている。ある任務に失敗し、一時『十三階』の任務から外れていたが、姉夫婦の死をきっかけに復帰する。  女性を武器にしつつ、まだ完全に個を捨てきれず、迷いの中にあっても前に進む姿がいい。

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2017/12/08

女を武器にする公安の刑事。恋愛と捜査が入り乱れる。少々どぎついところもあるが、公安の世界と彼女の仕事の真面目さにどっぷり浸かり、一気にページを進められた。女性が女性を鋭く切り込み書いていたね。公安は異世界だな、そんな中で生きていくのは、しんどいね、壊れもするわなあ。

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2017/11/26

警視庁公安部。 謀報組織。 通称十三階。 女性謀報員。 十三階の女。 #吉川英梨 公安。ってすごい。 全てを捧げる。 最後、とうとう。 真の自分が心の器から消滅した瞬間。 公安。 恐ろしいなー。

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2017/11/09

3.8 警察組織の暗部・公安。 その暗部からも隔離された秘密部署・通称十三階。 黒江律子は、大学時代、自らをスカウトした今の上司・古池に恋心を持ちながらも、己の身体さえも餌にして任務を遂行する。 何人もの上司や同僚達の監視の中という異常なシチュエーション。 テロリスト・白河との...

3.8 警察組織の暗部・公安。 その暗部からも隔離された秘密部署・通称十三階。 黒江律子は、大学時代、自らをスカウトした今の上司・古池に恋心を持ちながらも、己の身体さえも餌にして任務を遂行する。 何人もの上司や同僚達の監視の中という異常なシチュエーション。 テロリスト・白河との駆け引きの中、お互いがそれと知りながらも心の境界を越えてそこに幸福感を見いだして行く。 一方で、国を守るためと称し「個」の人生をいとも簡単に踏み躙ながら、他方、無関係な人々の命を奪うテロリストを、許せぬ悪という。 「公安」として描かれる国家の論理と、テロリストの論理。その類似性は「恐ろし」く、そしてたまらなく可笑しい。 しかし、国の防衛を扱った本では、お約束のように出てくる話・・ 「数千〜数万の警察官が命を落としてから、やっと自衛隊が出てこれる」というやつ。そして、危急の場合の措置でありながら、発動してから国会の承認が必要という、漫才のような「治安出動」。 タカ派の現総理は・・・という表現で、チクリとやっているところを見ると、作者はバリバリの改憲派でもなさそう。 今の状態、 限界なのは間違いない。

Posted byブクログ