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世界をまどわせた地図 の商品レビュー

3.4

19件のお客様レビュー

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2018/10/20

人類は紀元前の昔から、自分たちの知り得た土地を視覚化すべく地図を作ってきたが、その中に様々登場し、消えていった「幻の土地」たちの列伝。 全部で58の、かつて地図上に存在した幻の土地、島、山、川、海、都市・・・がその地図と共に紹介されていく。 このような幻の土地が現れる理由はおお...

人類は紀元前の昔から、自分たちの知り得た土地を視覚化すべく地図を作ってきたが、その中に様々登場し、消えていった「幻の土地」たちの列伝。 全部で58の、かつて地図上に存在した幻の土地、島、山、川、海、都市・・・がその地図と共に紹介されていく。 このような幻の土地が現れる理由はおおむね下記のパターンのようだ。 1.純粋な誤認、誤解(海上で蜃気楼や雲を島と見間違える等。最も多い) 2.当時としては合理的な推測に基づく「あるはずの土地」(川の源流に大きな山脈があるはず・・・等) 3.「あってほしい」という願望に基づく推測(大西洋と太平洋を結ぶ北米の海路等) 4.冒険家らが自らの業績を謳うために行われた虚偽の発見報告に基づく土地。 5.人を騙す目的で騙られた架空の土地。 6.神話、伝説、伝承に基づく土地。 最初のうちは様々な架空の土地の経歴を読んでいくのはとても愉快な経験である。しかし途中から如何にもマンネリ化してくるのは否めない。上記1のパターンが特に多いし。 大判な印刷で、良質の紙にでかでかと何十枚も掲載されている古の世界地図の図版が最大のウリだろうか。眺めていても美しく楽しい本ではある。

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2018/08/04

幻に大陸、幻の島、幻の国。それらが、地図に載ってしまう。単なる勘違い、見間違い、希望的観測、欲望等々の理由がる。この本には、知らなかった島とかが載っていて興味深い。でもアトランティスとかは有名だけど、「そんな島聞いたことないよ」というのもあるんだろうな。

Posted byブクログ

2018/05/05

この本で紹介するのは、実在しない未知の領域、 幻の島の経緯と検証。そして、それらが載っている古地図。 蜃気楼や雲、氷山等の自然における見間違いだけではない。 地図制作者の誤記はまだしも、余白恐怖症とは? 政治や信仰での主張、名誉欲、願望、詐欺といった 人為的な、生臭い理由もたっぷ...

この本で紹介するのは、実在しない未知の領域、 幻の島の経緯と検証。そして、それらが載っている古地図。 蜃気楼や雲、氷山等の自然における見間違いだけではない。 地図制作者の誤記はまだしも、余白恐怖症とは? 政治や信仰での主張、名誉欲、願望、詐欺といった 人為的な、生臭い理由もたっぷりと。 支援者等の名前を存在しない島に付けたというのも・・・ ピープス島なんてのもある。 (サミュエル・ピープス、知ってたかな?) まさに、世界を惑わせた地図! しかし、地理、地誌、民族、生物等の描写の素晴らしさ、 創造性には驚かされるものがあります。 世界地図帳を傍らに置いて、場所を推測するのものも 楽しかったです。

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2018/02/17

フルカラーで見ていて飽きない。幻の島と言われれば浪漫があるが、実際に多くの人の人生を歪めていると思うと、たしかに世界をまどわせた地図だと思う。

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2017/10/30

世界にまだ未知の領域が残っていた頃、幻の島、架空の街、奇怪な姿の人々が、地図に描かれ、旅行記で語られ、記録に現れては消えていった。なんと21世紀になってやっと、最終的に否定された例もある。我々の知っている世界と似ているけれど少しだけ違う世界を、美しい図版と共に巡ってゆく、そんな本...

世界にまだ未知の領域が残っていた頃、幻の島、架空の街、奇怪な姿の人々が、地図に描かれ、旅行記で語られ、記録に現れては消えていった。なんと21世紀になってやっと、最終的に否定された例もある。我々の知っている世界と似ているけれど少しだけ違う世界を、美しい図版と共に巡ってゆく、そんな本。

Posted byブクログ

2017/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

地図に描かれた、ありもしない島。その要因は技術(測量術)的、虚栄心や策略、デマカセなどによってもたらされる。個人的に関心を持ったのは、カルフォルニアや朝鮮半島が島として認識された地図の存在。その他、幻の大陸など、話題満載で、当時の地図を見ているだけで、冒険心をくすぐられる。

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2017/09/30

歴史上の地図で実在しない島、エリアなどが記載された原因から、最終的にどう判明したのかまでを解説する内容。古地図がカラーで満載なので、地図好きには眺めているだけで楽しい。ただ、解説は西洋史中心でどれも似たような内容になっている。だいたい、伝聞の独り歩き、口の上手い人のでたらめ、冒険...

歴史上の地図で実在しない島、エリアなどが記載された原因から、最終的にどう判明したのかまでを解説する内容。古地図がカラーで満載なので、地図好きには眺めているだけで楽しい。ただ、解説は西洋史中心でどれも似たような内容になっている。だいたい、伝聞の独り歩き、口の上手い人のでたらめ、冒険家が功績を作るための嘘により、空想の地図が出来上がる。ないことの証明が難しいのは今も変わらないが、フェイクニュースが広がりやすいのもまた同じかと思うと、 変らない人類が愚かに思えてくる。

Posted byブクログ

2017/09/22

政治・宗教的思惑、知識・技術不足による勘違い、自然現象、願望、虚栄心、権利主張のテクニック、余白恐怖症などによって生まれては消えた、幻の土地。それはサンディ島のように21世紀の今日になってもなお現れる。ロマンが無くなったわけではない、あったことがロマンなのだ。

Posted byブクログ

2017/09/02

話題になっていたので読んでみた。 測量法が現代よりも遥かに違うので、誤差は仕方無いにせよ、つい最近まで、存在しない幻の島々の存在が信じられていたというのが驚き。明らかにしようと思わなければ、解明されないものではあるが……。 ただ、ちょっと多すぎて途中で挫折。

Posted byブクログ