現代現象学 の商品レビュー
現象学についての入門書。 「現象学は、対象の経験される仕方の解明を通じて、対象の存在を明らかにする。」 分かりやすく書こうという気遣いは随所に感じられるけれど、予備知識なしで読むのはかなり難解。 多少分かったような気にはなったけれど、これで入門と言われると、怖気付いてしまいそ...
現象学についての入門書。 「現象学は、対象の経験される仕方の解明を通じて、対象の存在を明らかにする。」 分かりやすく書こうという気遣いは随所に感じられるけれど、予備知識なしで読むのはかなり難解。 多少分かったような気にはなったけれど、これで入門と言われると、怖気付いてしまいそう。 めげずに、他の本にも手を出してみたい。
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フッサールにはじまる現象学のユニークな解説書です。第一部「基本編」では、「経験」に依拠する現象学の基本的な発想の解説がおこなわれ、つづく第二部「応用編」で「志向性」「存在」「価値」「芸術」「社会」「人生」といったテーマがとりあげられています。 「まえがき」には、「フッサールをは...
フッサールにはじまる現象学のユニークな解説書です。第一部「基本編」では、「経験」に依拠する現象学の基本的な発想の解説がおこなわれ、つづく第二部「応用編」で「志向性」「存在」「価値」「芸術」「社会」「人生」といったテーマがとりあげられています。 「まえがき」には、「フッサールをはじめとした古典的な現象学者の注釈・解釈を目的にはしていない」と書かれているとおり、「経験」に立脚する現象学という観点から、哲学上のさまざまなテーマについてどのように考えることができるのかということを、各執筆者たちが実践してみせた内容になっています。とくに英語圏の哲学において論じられている問題について、現象学の考え方にもとづいてどのようなアプローチが可能なのかということが理解できるような解説が多く、興味深く読めました。 いわゆる現象学の入門書としてはやや特異なスタイルの本ですが、これはこれでよいと感じました。
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現代現象学という聞きなれない言葉に惹かれて、新曜社のワードマップシリーズ初めて買ってみた。 「入門」とある通り、それほど深みはないのかもしれないが、現代現象学どころか現象学にあまりなじみのない自分にはこのくらいの情報量がいい気もする。 本書はありがちな現象学の歴史的な経緯や、...
現代現象学という聞きなれない言葉に惹かれて、新曜社のワードマップシリーズ初めて買ってみた。 「入門」とある通り、それほど深みはないのかもしれないが、現代現象学どころか現象学にあまりなじみのない自分にはこのくらいの情報量がいい気もする。 本書はありがちな現象学の歴史的な経緯や、人物の紹介もなく、いきなり「経験」について書かれているのでタイトル通り「入門」しやすく感じた。またいくつかの章は「現象学ってこんなのだっけ?」という気もしないでもない問題(人生とか)も扱っていて楽しく読めた。 個人的には「道徳」というトピックでの「意識」の取り扱い方が生物学的な切り口でかなり楽しかった。
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フッサールから始まる現象学の入門書。最初に現象学とはなんぞやという総論を解説して、中盤以降は各論を展開。 現象学が経験に基づく哲学だということはなるほどね、という気がするが、全体としては薄ぼんやりしてわかったとはとても言い難い。読みやすく丁寧な文章なので、本書が悪いのではなく読解...
フッサールから始まる現象学の入門書。最初に現象学とはなんぞやという総論を解説して、中盤以降は各論を展開。 現象学が経験に基づく哲学だということはなるほどね、という気がするが、全体としては薄ぼんやりしてわかったとはとても言い難い。読みやすく丁寧な文章なので、本書が悪いのではなく読解力・理解力の問題だろう。
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良書だった。 現象学そのものをはじめ、「価値」や「人生」といったトピックに現象学がどのように関わっているのかを概観する(価値とは?、人生の意味とは?…etc)。 門外漢でも抵抗なく読み進められ、参考文献も脚注や巻末にたくさん示されているので興味ある分野の次のステップに進みやすいと...
良書だった。 現象学そのものをはじめ、「価値」や「人生」といったトピックに現象学がどのように関わっているのかを概観する(価値とは?、人生の意味とは?…etc)。 門外漢でも抵抗なく読み進められ、参考文献も脚注や巻末にたくさん示されているので興味ある分野の次のステップに進みやすいと感じた。
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音楽の項目だけめくってみたけど、うーん、どうなんだろう。私はのれない方向。それこそわれわれの経験をもっとよく見てほしい感じがある。ていうか私哲学きらいみたい。
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