陽気な死体は、ぼくの知らない空を見ていた の商品レビュー
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表紙の美しさとは打って変わって、中身はえげつなくて、何より切ない。 「陽気な死体はぼくの知らない空を見ていた」の空は見上げる空ではなくて、主人公のことを一途に愛していた人物の空のこと。 この物語で1番の被害者は空なのではないか。 結局勘違いで殺された悟も可哀想。 最初は空が1番の加害者でサイコパス的な立ち位置なのかと思っていたが、1番酷いのは光。そしてそれに気づかない大地も大地。 まあ何よりお父さんと佐藤が始めた話ではあるけれども、表現がえぐくて読んでいて辛かった。 空には幸せになって欲しいな。
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親分たる親友が、父親を殺す、と言った。 一体何があって、何がどうなったのか。 不思議でたまらない状態が、もう一人の幼馴染の行動で さらに疑問が増えていきます。 読み進めていけば、疑問点が増えていき 何故こんな歪な関係に? と首をかしげるばかり。 最後まで読んで、歪んだ関係に納...
親分たる親友が、父親を殺す、と言った。 一体何があって、何がどうなったのか。 不思議でたまらない状態が、もう一人の幼馴染の行動で さらに疑問が増えていきます。 読み進めていけば、疑問点が増えていき 何故こんな歪な関係に? と首をかしげるばかり。 最後まで読んで、歪んだ関係に納得しました。 子供だからこそ、の感情と、それが日常化した状態。 完全なる『責任』を追うべきものの選択の間違いと 残酷すぎる現実と。 さらに、な最後の現実に、ぞっとするものがあります。 子供のまま大きくなった、が、そのまま、でした。
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小学5年生の夏、死者と会話ができる大地の前に一人の霊が現れる。それ以降、周囲でさまざまな事件が起こっていく。 あんなことがなければ笑い合う未来があったのに、やりきれない。胸が詰まる悲しいお話。
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殺されて幽霊になってしまった悟 空に恋心を寄せる大地 大地に心を寄せながらも光と大地をくっつけようとする空 空に執拗に嫌がらせをする光 青春のような淡い雰囲気の中で起きる、不可解な空や光の行動。 悟は何のために誰に殺されたのか? 大地を好きでいながら、自分に嫌がらせをしてくる光...
殺されて幽霊になってしまった悟 空に恋心を寄せる大地 大地に心を寄せながらも光と大地をくっつけようとする空 空に執拗に嫌がらせをする光 青春のような淡い雰囲気の中で起きる、不可解な空や光の行動。 悟は何のために誰に殺されたのか? 大地を好きでいながら、自分に嫌がらせをしてくる光の言いなりになぜ空はなっているのか? 空や光が抱えている過去は何なのか? 作者のこのミス応募作品になり、正直他のミステリーに比べて完成度や物語の深さはないです。 結構胸糞悪い後味ですが、これはこれで別に嫌いではじゃないです。
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本当につらい ハッピーエンドでは終わらない現実を、鳩尾に突き付けられているような、諦めを強要されている様な… 一言で言ってしまうと、胸糞悪い この作品を書き上げてしまう作者すごい
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(のっけから、メインキャラクターに近しい人の死がどんどん、且つ淡々と続き、何やらメインキャラクター達も秘密を持っているんだな?ということも仄めかされた状態が継続して進んで行く独特の陰のある作品。タイトルの「陽気」要素はどこなんだろう…)
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長い年月を掛けて解き明かされる謎。幼い子供達の幼稚な秘事かと思いきや、息を飲むような真実が隠されていた。読みすすめるうちに引き込まれ、読むスピードが加速していくのを感じた。 残念だったのは、中学生の息子に勧めたかったけれど、重すぎる内容ゆえに断念したこと。
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なぜ殺されたのか分からない幽霊の悟が主役なのかと思いきや、空の幼馴染である大地と交代でテンポよく話が進んでいき…ラスト近く、やっと帯言うところの世界観の謎が解けましたw大胆で唐突、突っ込みどころ多数。父、逃げるメリットがわからんw そして…終始流されっぱなしの大地に首を傾げることしきり。ある意味光ちゃんとどっちもどっち、お互い業を背負ったまま手を繋いで幸せになることを選んだならそれもまた人生なのかと。空ちゃんはもうこんな柵から解き放たれて、第二の人生を存分に生きてほしい。空ちゃんだけを大事に思ってくれる人が現れることに期待します。
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幽霊探偵が大地、光、空を観察し、不穏な三角関係が顕になるさまは面白いが、基本は何かをする訳でもなくただ見守るのみ。自分が何故殺されたのかという謎も追わず、最後になって偶然ある物を見つけ真実が明らかになる展開で、せっかくの設定が勿体無いです。意外な真相、ダークファンタジー的な雰囲気...
幽霊探偵が大地、光、空を観察し、不穏な三角関係が顕になるさまは面白いが、基本は何かをする訳でもなくただ見守るのみ。自分が何故殺されたのかという謎も追わず、最後になって偶然ある物を見つけ真実が明らかになる展開で、せっかくの設定が勿体無いです。意外な真相、ダークファンタジー的な雰囲気、救いのない話だったが最後にそれぞれが前へ進んでいくラストが良かっただけに残念です。
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読了後、いちばんピッタリくる言葉は、「胸糞悪い」。作品自体が、というわけではないが、ストーリーの展開がとてもグロテスクに感じる。 心情も情景も、全てがリアルだからこそ、雑なノイズなしに胸糞悪さがダイレクトにくる。 大地の知らないままでいるという決断、空の別れという決断、全てが小説じみたハッピーエンドの魔法を一切排除した、諦めだとか受け入れだとか、現実じみた模様だった。 私には、悟が空を見守りたいからこの世に留まったという点と、鶏を逃がした理由がどうしても理解できなかった。
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