1,800円以上の注文で送料無料

過敏で傷つきやすい人たち の商品レビュー

3.8

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2020/09/26

HSPという概念に興味があり、読んだ。 HSPが精神医学史において取り入れられなかった理由から始まり、広い概念である"HSP"、いうなれば「過敏性」に関して、とても深く掘り下げられた本。 まず、過敏性を「神経学的過敏性」「心理社会的過敏性」「病理的過敏性」...

HSPという概念に興味があり、読んだ。 HSPが精神医学史において取り入れられなかった理由から始まり、広い概念である"HSP"、いうなれば「過敏性」に関して、とても深く掘り下げられた本。 まず、過敏性を「神経学的過敏性」「心理社会的過敏性」「病理的過敏性」の3つに分類し、各過敏性の「社会的適応度」「生きづらさ」「幸福度」を具体的な数値で示すなど、研究結果が詳細に示されている。 さらに、過敏性に関連がある精神疾患の中で、特に「発達障害」「愛着傷害」を重点的に取り上げている。それぞれの疾患との関係性について、十分に考察されており、面白い。 この本を読むと、世間で流行している"HSP"という概念が、複雑なものを単純に一括りにした、少なくとも現状では「俗語」の域を出ないものと分かる。(著者が直接そう言っているわけではないが、私はそう感じている) とても勉強になったが、内容が少々専門的過ぎるので、マイナス1とした。 

Posted byブクログ

2020/08/09

医学的観点からいろいろな症状について書かれており、HSPにフォーカスしている印象は薄い。HSPが軽んじられてきた説明として、いろいろな病態があるHSPを扱うことが、多様なガンをひとくくりにするのと同じだという例えが分かりやすかった。

Posted byブクログ

2020/04/05

Kindle unlimitedに入っていたのでよんだ。医学用語ではないが最近よく聞くHSP(Highly Sensitive Person)に自分が該当するのではないか、という疑問から手に取った。読み終わったのは多分1か月ぐらい前で、ちょうどそのころ仕事のストレスで精神的に弱っ...

Kindle unlimitedに入っていたのでよんだ。医学用語ではないが最近よく聞くHSP(Highly Sensitive Person)に自分が該当するのではないか、という疑問から手に取った。読み終わったのは多分1か月ぐらい前で、ちょうどそのころ仕事のストレスで精神的に弱っていたので目についたのだと思う。弱っていると、その理由を探しがちなので。 著者の実体験である音に対する過敏を導入に色々な過敏の事例を取り上げる。同じ著者の本の「ストレスと適応障害」同様チェックリストにより読者が自分の傾向を把握することができる。実践的な対処法も記載している。 ただ、前述の本で見られた愛着障害などの記載が見受けられ、別の題材の本のはずなのに同じような印象を受けた。 想定読者層と考えられる「自分の生きづらさはHSPなどの精神的瑕疵によるものではないか」という不安をもつ人、と考えると、大体論点・対処法は同じになるのかもしれない、と思った。

Posted byブクログ

2020/04/05

話題のHSPについて扱った本。著者が精神科医のため、精神論やスピリチュアルに寄ることなく、神経学や統計的見地に基づいて過敏性について語ってくれているため、読みやすさはやや損なわれるものの、説得力が大きい。 特に本書の後半では過敏性に対する対応策について語られており、過敏性について...

話題のHSPについて扱った本。著者が精神科医のため、精神論やスピリチュアルに寄ることなく、神経学や統計的見地に基づいて過敏性について語ってくれているため、読みやすさはやや損なわれるものの、説得力が大きい。 特に本書の後半では過敏性に対する対応策について語られており、過敏性について前向きに向き合えるようになっている。 この対応策は臨床上、過敏性が主たる問題でない人でも役に立つものばかりでその部分だけでも読む価値がある。

Posted byブクログ

2020/03/28

過敏さの区分と状態について確認できる。 解決するのは一筋縄ではいかない。愛着基地を確保したうえで、自身が変化していくための日々の積み重ね、実行が望まれる。

Posted byブクログ

2020/02/15

自分の過敏性は、発達障害と愛着障害の両方が背景にあるのかなと本書を読んで感じた。また、愛着障害のタイプは、親密な感情や心を通わす関係を持ちたいと思わない「回避型」であるともわかった。

Posted byブクログ

2019/11/24

過敏や生きづらさの原因を、科学的に説明。ただ途中から、なんとなく子供の生育には母親の役割が大事だから完璧な親になれって言われてる気がして、憂鬱になった。安全基地は父親だっていいし、ネグレクトの原因が母親が「働いてること」みたいに書かなくてもよくない?って本質と違うところが気になっ...

過敏や生きづらさの原因を、科学的に説明。ただ途中から、なんとなく子供の生育には母親の役割が大事だから完璧な親になれって言われてる気がして、憂鬱になった。安全基地は父親だっていいし、ネグレクトの原因が母親が「働いてること」みたいに書かなくてもよくない?って本質と違うところが気になってしまった。ただ認知の歪みを認識するとか原因を把握するに良い本だったと思う。この分野はそろそろもう一歩踏み込んで学びたいなぁ。

Posted byブクログ

2019/10/17

過敏性障害というのは初めて聞く言葉だったけど、読んでいくうちに自分に当てはまることばかりだった。自分の性格の問題だと思っていたことも当てはまることの中にあり、自分だけではないということを確認できたのでこの本を読んでよかった。

Posted byブクログ

2019/08/12

自分の感覚が一般的だと誰が決める事が出来るのか、誰にも答える事は出来ないと思います。他の人は全く問題無いのに、自分だけがどうも他の人が反応しない部分に過敏になってしまう。それはとても理解して貰いにくいし、簡単に「分かった」と言われてもそれはそれで違うんだろうなと思います。 広い意...

自分の感覚が一般的だと誰が決める事が出来るのか、誰にも答える事は出来ないと思います。他の人は全く問題無いのに、自分だけがどうも他の人が反応しない部分に過敏になってしまう。それはとても理解して貰いにくいし、簡単に「分かった」と言われてもそれはそれで違うんだろうなと思います。 広い意味での「過敏さ」は色々な人が持ち合わせているけれど、本書に出てくるような指数で表わされる以外は、基本「神経質な人」「こだわりの強い人」というイメージを持たれてしまって、本人に辛さが返ってくる特性とは受け取られない場合が殆どだと思います。 昨今、色々なものが「疾患」「症候群」の領域に含まれていきますが、そこまででなくともそういう特性があるというのは、皆が広く認識する事によって色々な事が上手く回っていく気がします。 当然相互的なものなので、当事者も「過敏さ」を軽減する為の努力は必要かと思います。その軽減する為にこの本はとてもいい本だと思います。 自分で読めば、当てはまるものを見つけて対策したり、少なくとも自分だけの症状ではないと思えば心安らぐし、自分の信頼する人に読んでもらえば相手に伝えにくい事も理解して貰えるのではないでしょうか。

Posted byブクログ

2019/04/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

HSPも愛着と関係してることに驚いた。 というか岡田先生著なのでやっぱりというか…。 ACの本より回復法が多く載っててありがたい。 ・ポジティブ心理学 ・弁証法的行動療法 ・マインドフルネス ・認知行動療法

Posted byブクログ