アイネクライネナハトムジーク の商品レビュー
正直、あまり響かなかったです。 それぞれの登場人物が時空を超えて繋がる短編集でしたが、何か心に響くものはあまりありませんでした。
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明日を生きる活力をもらっただと言い過ぎだけど、そんななんていうか私は毎日をあんまり変わり映えなく惰性で過ごしてるつもりだったけど、それにうんざりだとかそれでも悪くないかもって思えるような今を生きてることに少し前を向かせてくれるようなほんの一筋の希望をほわっと与えてくれる感じの作品...
明日を生きる活力をもらっただと言い過ぎだけど、そんななんていうか私は毎日をあんまり変わり映えなく惰性で過ごしてるつもりだったけど、それにうんざりだとかそれでも悪くないかもって思えるような今を生きてることに少し前を向かせてくれるようなほんの一筋の希望をほわっと与えてくれる感じの作品。人生何があるかわかんないけど、なるようになるみたいな時の流れと登場人物同士の繋がりで色んな視点からその偶然同士の重なりを追っていける感じが物語の構成としてはすごい好きだった。恋愛における出会いがないんじゃないとか、出会いに関するやり取り、良い出会いがあるないじゃなくて、あとから時を経てみてこの人でよかったなって思えるさなんてほんとにぶち当たってみないとわかんないことだってそう思うし、そういう振り返りができるのも、人生の分岐なんてどこにあるのかも、何がこれからの未来を左右する引き金になるのかも、全部わかんないし、ほんとに小さな出来事に過ぎないだけかもしれなくて。やっぱ今を生きてみるしかないんだなって思えた。人との出会いを大切にっていうのは貞操良く言えばだけど、出会いそれ自体は縁なんだなって、それがあとから良い出会いになったとしても悪い出会いになったとしてもって思いました。あとは、ほんとにごく普通の会話調の登場人物同士のやりとりが平凡さが好きだった。全然この本から受けた感銘が言葉にまとまりきらなかったけど私はとてもいいなって思える本に出会えました。
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伊坂幸太郎さんの本だから、ファンタジックな設定があるかもしれないと読んでみたが、時空を超えて人との繋がりを書いた素敵な内容だった。 「あの時のあの人が、今ここで出てくるのか!」 「こういう登場の仕方ね!?」 と、何度も驚かされた。 読んでいて楽しく、人との絆に感動し、前を向いて...
伊坂幸太郎さんの本だから、ファンタジックな設定があるかもしれないと読んでみたが、時空を超えて人との繋がりを書いた素敵な内容だった。 「あの時のあの人が、今ここで出てくるのか!」 「こういう登場の仕方ね!?」 と、何度も驚かされた。 読んでいて楽しく、人との絆に感動し、前を向いて生きていける小説だった。 私も劇的な出会いを、心のどこかで望んでいる。 それでいい。 劇的な出会いがどうかはすぐには分からないから、勝手に心の中で信じていることにする。 きっといつか、素敵な出会いが待っている。
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6編からなる連作短編集だが、1編ずつの短編として読んでも面白い。時空を超えてという表現が当てはまるかどうかはわからないが、それぞれの短編が最終編の「ナハトムジーク」で全て繋がってくるのはまさに伊坂ワールドという印象。そして時々散りばめられた歌(歌詞)も伊坂ワールドの特徴という気...
6編からなる連作短編集だが、1編ずつの短編として読んでも面白い。時空を超えてという表現が当てはまるかどうかはわからないが、それぞれの短編が最終編の「ナハトムジーク」で全て繋がってくるのはまさに伊坂ワールドという印象。そして時々散りばめられた歌(歌詞)も伊坂ワールドの特徴という気がする。時系列がわかった上で、もう一度読んでみたくなるのが魅力。また違った側面が見られる気がする。 このような手法は代表作の「ゴールデンスランバー」や「フィッシュストーリー」にも見られ、初めて読んだ時は衝撃を受けた。
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短編集がつながっていく小説 賢い恋愛小説みたいな気持ち 特にライトヘビーが好きやった 有言実行男 学さんがイケメンです
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恋愛を軸にして複数の人間関係が描かれる。ストーリーに疾走感はない。 初めは違う話だが途中で別のストーリーのキャラが登場し関係してくる伊坂作品の特徴はこの作品でも存分に楽しめる。
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久しぶりに素敵な連作短編集に出会えた。 もう随分前だけど、知人に伊坂幸太郎さんの本を勧められたけど、その時はなんとなく受けつけなくて、以来読まず嫌いのまま。 たしかその時に勧められたのは別の本だったけど、今年はなんとなく、はじめましての作家さんとか、発行年の古い本とかも読みたい...
久しぶりに素敵な連作短編集に出会えた。 もう随分前だけど、知人に伊坂幸太郎さんの本を勧められたけど、その時はなんとなく受けつけなくて、以来読まず嫌いのまま。 たしかその時に勧められたのは別の本だったけど、今年はなんとなく、はじめましての作家さんとか、発行年の古い本とかも読みたいなと思っているのと、限定のカバーが素敵だったので購入。思いきって手にしてよかった。あの頃勧めてくれた知人に、ごめんね&ありがとうと言いたい…。 ストーリーや、登場人物たちの会話の雰囲気というか空気というか、ほんわかと心地よかった。 各編に登場するキャラクターたちとその物語が、どうつながっていくのか、ページを行ったり来たりしながら読むのも楽しかった。 さて伊坂さん作品、次は何にチャレンジしようか…。
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ひさしぶりの伊坂幸太郎。 素敵な出会いに憧れるサラリーマン・佐藤。 妻子に突然出ていかれた佐藤の先輩サラリーマン・藤間。 佐藤の友人・織田夫妻。 電話で会話するだけの男性に惹かれる美容師・美奈子。 等々… 普通に有りそうな日常の連作短編集。 ひととひとが段々とつながってい...
ひさしぶりの伊坂幸太郎。 素敵な出会いに憧れるサラリーマン・佐藤。 妻子に突然出ていかれた佐藤の先輩サラリーマン・藤間。 佐藤の友人・織田夫妻。 電話で会話するだけの男性に惹かれる美容師・美奈子。 等々… 普通に有りそうな日常の連作短編集。 ひととひとが段々とつながっていくのが、伊坂幸太郎らしい。 細かい笑いが散りばめられていることも… 『あの、こちらのかたがどなたの娘さんかご存知の上で、そういう風に言ってらっしゃるのですか?』… そんなクレーマー撃退法が… いきなり高校生の英語の時間⁇ 『He is just like his father.』…どうつながっていくのか… 織田美緒。織田夫妻の娘が高校生⁇ そんな繋がりだったとは… 『メイクアップ』の元いじめっ子は結局どうなったんだろう… 『憎まれっ子、世に憚る』、昔、会社で先輩社員が、『最近、体調が悪い』と言ったくせのあるベテラン社員に放った一言を思い出した… 『ナハトムジーク』で、ラウンドボーイが手話で『大丈夫』、ポードを捻じ曲げる… あのいじめられっ子が… こうつながるのかと。 伊坂幸太郎らしい。
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良かったです。でもボクシングが個人的にそこまで好みじゃなかったんでした。内容は色んなパターンが組み込まれていつもの伊坂さんでした。
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伊坂幸太郎作品、ほっこりしててめちゃ好き。 それでいてウィットにも人生訓にも富んでいる。 男女の恋愛もカラッとしていて、重い話題は他人に語らせるなどして軽くする。 だから読んでいて重たい気分にはならない。 ただ人物相関が複雑で、それぞれ複数人の主観で短編連作集になってるんだ...
伊坂幸太郎作品、ほっこりしててめちゃ好き。 それでいてウィットにも人生訓にも富んでいる。 男女の恋愛もカラッとしていて、重い話題は他人に語らせるなどして軽くする。 だから読んでいて重たい気分にはならない。 ただ人物相関が複雑で、それぞれ複数人の主観で短編連作集になってるんだけど、それらが絡まり合っていくので、一気に読みながらかつ人物相関図を書きながらじゃないとついていけない。 でもそれもまた伊坂幸太郎ワールドということで。
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