星戀 の商品レビュー
寒白きもの大犬の牙の星 誓子 シリウス 天狼 狼星 青星とも 星の俳句 凄烈だ 野尻抱影の随筆も俳句を交えて星の煌きがビリビリ伝わってくる 寒昴天のいちばん上の座に
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星に関するエッセイや句が収録されている。時代背景は戦前の様子である。文学が現代よりも隆盛した時代だと実感する。なぜなら語彙が豊富だからだ。たとえば、「10月の夜明けに、すばる星が西に入る時に吹く風」に、「ほしのいりごち」という名前がついている。このように自然現象に言葉を与える感覚...
星に関するエッセイや句が収録されている。時代背景は戦前の様子である。文学が現代よりも隆盛した時代だと実感する。なぜなら語彙が豊富だからだ。たとえば、「10月の夜明けに、すばる星が西に入る時に吹く風」に、「ほしのいりごち」という名前がついている。このように自然現象に言葉を与える感覚をとても羨ましく思う。
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野尻抱影の、随筆に込められた星空への気持ち。 山口誓子の、17文字で語られる星への想い。 それが12月それぞれの言葉となって、まるで夜空を眺めているかのように、とても心地よい気持ちになっていく。 ちょっと疲れたな、という時にパッと開いたページを読みたい1冊。
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長く積んでいたけど、ふと手に取ってそのまま読み終えてしまった。読書ってこういうことがままある。 野尻抱影の星の本はあらかた読んでるけれど、記された絢爛な星空を見ることは(ほぼ)叶わないだろう、ということに毎度のように距離を感じる。たかだか70年なのに。 冬空の描写に力が入るのも好...
長く積んでいたけど、ふと手に取ってそのまま読み終えてしまった。読書ってこういうことがままある。 野尻抱影の星の本はあらかた読んでるけれど、記された絢爛な星空を見ることは(ほぼ)叶わないだろう、ということに毎度のように距離を感じる。たかだか70年なのに。 冬空の描写に力が入るのも好き。現代でさえあんなにまばゆいのだから、戦後すぐの頃はどんなにか壮観だっただろう。言葉を尽くす野尻抱影に対し、誓子の さいはひは寒星の座を指し得たり が、これぞ短詩のちからというふうなのも素晴らしい。
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はじめての野尻抱影。 著者紹介に「冥王星の命名者」とあるのを読んで、無条件に、コレ好キダと思った。 星々の随筆、十二ヶ月。 山口誓子の俳句を添えて。 うつくしい日本語の中に、知らない言葉がたくさんあって、それらが夜空の星みたいに光っていて、脳内でチカチカとまたたく。 野尻...
はじめての野尻抱影。 著者紹介に「冥王星の命名者」とあるのを読んで、無条件に、コレ好キダと思った。 星々の随筆、十二ヶ月。 山口誓子の俳句を添えて。 うつくしい日本語の中に、知らない言葉がたくさんあって、それらが夜空の星みたいに光っていて、脳内でチカチカとまたたく。 野尻抱影さんの視線で自然を見てみたい。 隣に並んで同じ景色を目にしていたとしても、きっとわたしが見ている景色とは違う。
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山口誓子の句に導かれ、天体民俗学者・野尻抱影が紡いだ星の随筆。星を愛する二人の思いが天空で交差する、珠玉の随想句集。
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