鎖と罠 の商品レビュー
復讐を描く、10の物語。 独白のうちに、物語は過去と今を行き来して、 過去がそれを正当化する。 そして今、私に手を下させる。 けれど、それを遂行すれば未来はない。 そういう一刹那に、うっとりするほどの頽廃的な魅力を感じてしまう。
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一貫して描かれているものが、愛ではなく執着であり、与えることでなく奪うことだから、読んでてほんとに消耗する。 『紅い弔旗』の憎むくらいに執着している人と似た人を、よく似た違う人だから好きになってしまうくだりとか、そういう事あるよな‥と思いました。 人は多分愛する事を生き甲斐にでき...
一貫して描かれているものが、愛ではなく執着であり、与えることでなく奪うことだから、読んでてほんとに消耗する。 『紅い弔旗』の憎むくらいに執着している人と似た人を、よく似た違う人だから好きになってしまうくだりとか、そういう事あるよな‥と思いました。 人は多分愛する事を生き甲斐にできる人と、愛してくれない人を憎む事でしか生きられない人に別れると思うのです。女は大体後者だ。絶対。
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皆川博子の初期作品は近年かなり入手難易度が下がったが、本書もその1冊。『水底の祭り』も『悦楽園』も持っているので、再読にはなるのだが、何度読んでもゾクゾクする。 そして、『愛と髑髏と』が再刊される可能性があるらしい。活字になったということは、近いうちに公式な発表があるのだろうか…...
皆川博子の初期作品は近年かなり入手難易度が下がったが、本書もその1冊。『水底の祭り』も『悦楽園』も持っているので、再読にはなるのだが、何度読んでもゾクゾクする。 そして、『愛と髑髏と』が再刊される可能性があるらしい。活字になったということは、近いうちに公式な発表があるのだろうか……?
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