探偵が早すぎる(下) の商品レビュー
上巻、絶賛した覚えが。事件が起こる前に解決する探偵。その手があったね。まだまだ、新しいミステリーいけるね。 49日の法要。お寺、お墓、会食と、それが延々と続く。一人の女子高生を殺すために。そりゃ、5兆円相続するのだから、仕方ない。 末娘のアマグ(漢字忘れた)。人たらし設定。彼女の...
上巻、絶賛した覚えが。事件が起こる前に解決する探偵。その手があったね。まだまだ、新しいミステリーいけるね。 49日の法要。お寺、お墓、会食と、それが延々と続く。一人の女子高生を殺すために。そりゃ、5兆円相続するのだから、仕方ない。 末娘のアマグ(漢字忘れた)。人たらし設定。彼女のためなら、身を挺してなんでもできる。成功すれば、とのにんじん付き。 ただね、彼女の計画が、一族皆殺しなのよ。そんな女が人たらし? うーん、ビミョー。 結局、探偵の黒幕は橋田。そこはそれ、予定調和。 こんな感じで、ミステリーを書き続けてほしいです。読みます。
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ついに最終決戦。 暗殺計画がどんどん仕掛けられ、 それを服の埃を払うかの如く、叩きのめしていく探偵。 そして、なーんも気づかない主人公。 ちょっと立て続けというよりは、 詰め込んだ感じがあるが、 見事に解決していく姿に、かっこよさを覚えた。
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誰が一番に一華を亡き者にするか。親族たちはお互いの動向も探りつつ行動を起こします。今回は法要の間という限られた時間のせいもあって、次から次へと、どんどん進んでしまい、ひとつひとつが丁寧だった上巻との違いに驚きました。逆に同じようなことの繰り返しだからこそ、ラストがどうなるかの期待...
誰が一番に一華を亡き者にするか。親族たちはお互いの動向も探りつつ行動を起こします。今回は法要の間という限られた時間のせいもあって、次から次へと、どんどん進んでしまい、ひとつひとつが丁寧だった上巻との違いに驚きました。逆に同じようなことの繰り返しだからこそ、ラストがどうなるかの期待が高まりましたが、報復が何故後回しにされるのか、探偵と橋田の関係、橋田自身など、見事に気になっていたあらゆることを回収してしまい、ラストのまとめも悪くなかったです。こんな話なのに探偵の影が薄くなってしまったのがなんだか不憫です。
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事件が起きる前に解決する超倒叙ミステリの下巻。説明文にある通り、まさにトリックの百花繚乱。やや粗製乱造めいた感じもあるが、実行犯が素人なのと、どれか一つでも当たればよく、事前に解決する探偵のリソースを削る方法論としてはとても正しく、戦術的には理にかなっていると言える。ミステリ的な...
事件が起きる前に解決する超倒叙ミステリの下巻。説明文にある通り、まさにトリックの百花繚乱。やや粗製乱造めいた感じもあるが、実行犯が素人なのと、どれか一つでも当たればよく、事前に解決する探偵のリソースを削る方法論としてはとても正しく、戦術的には理にかなっていると言える。ミステリ的な落ち着きのあった前作とは違い、今作は49日の法要を舞台にしたバトルロイヤル・ミステリである。解決に至るまでの速度は前作より上がっており、テンポの良さが素晴らしいが、それらが全て最後の仕掛けのためというのにはゾッとしてしまった。犯行計画を潰していった探偵の行いが、逆に最後に仕掛けられた犯行の偶然性を証明する形になるというのは犯人側の逆襲としては最高の一手だと思う。天后という女王蜘蛛になぞらえたアルビノの末娘というキャラ立てもよく、最後の仕掛けの前フリとなった全員まとめて毒殺というのもキャラの狂気性を表しつつ、読者がこれで解決かと一息つくためのフリとして素晴らしく、これがあったからこそ最後のどんでん返しに繋がったと言えよう。エピローグで最大の謎である探偵の正体に触れつつ、探偵の役割やその性質に言及したのは非常に良かった。「目には目を」のハンムラビの血脈を受け継ぐ「タリオ」という存在も面白いが、それを現代向けにアップデートする形で探偵やボディガードに応用したというあたりが設定として秀逸だと思った。また目には目の快楽に呑まれていくことの危険性は現代のネット炎上を見ても身につまされる感覚であり、またタリオの使い手が例外なく自信家で尊大だというのは探偵批判めいてていいと思った。報復ではなく警告としてのタリオの存在意義など、最後に明かされた設定としては非常に作り込んでいるし、シリーズ化の気配も少し漂っている。個人的にはもう少し読みたい、ぐらいで終わるのもいいと思うが、この出来の素晴らしさなら続編はより突飛なことをやりそうなのでシリーズ化は楽しみである。するといいなあ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
次から次に起こる殺人未遂と全く気づかない主人公(笑)。ホテルで天后の手下が一覧で出てきた時はワクワクした。三男と四男目線の語りも結構あったのにあの人たちは結局なんでもない人だったの?
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かなり現実離れした設定ながら、楽しめました ドラマ化もされましたが、主役も設定もちょっと違う感じです
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上巻よりも仕掛けが大掛かりになり、色んな手法で仕掛けてくるが、それを次々に看破していくのが気持ちよかった。
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前作に引き続き、トリックがばっさばっさと破かれていき気持ちいいです。最後は、ほんのり心温まる感じで終わり、印象のよい物語でした。
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こんなものに深刻になる必要はない。私は私。今日という日をどのようなものにするかは、全部私の気分次第だ。 (P.169)
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誰も死ぬことがなかったから言えることだが、(大怪我した人はいるが) 犯人たちにも魅力的な部分があって、嫌いになりきれなかった。 スカッとして面白い。
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