暗闇のアリア の商品レビュー
いつもの国際的なハードな事件かと思ったら、活躍したのは訳有り刑事とこれまた旦那に裏切られた未亡人でした。犯人とその手法等の設定は、残念ながら共感できませんでした。
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真保裕一のグローバルな陰謀目線のサスペンス。「~へ行こうシリーズ」のほのぼの感とは異なり、グローバル政治状況をベースにハードボイル感を味わえる一冊
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夫は自殺ではない、ときっぱりと思える妻ってすごいな。 一緒に暮らしていても他人のことなんて100%わかるわけないのに。それほど信じられるって羨ましい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久し振りに真保さんっぽい展開で面白く読んだ。 冒頭からきな臭い雰囲気に引き込まれる。 舞台は目まぐるしく変わり、繋がっていくところが小気味好い。 夫の自殺に納得できない妻が単に夫への愛で動いている訳でもなく 雑誌記者という肩書があることから女性一人が動く術を持っている という説得力もある。 納得がいかないというレビューも見かけたが、主人公が 一般人にも関わらず行動力と決断力があるのは真保さんの 話の主人公としては普通なので、自分は気にならなかった。 初めから彼女の言うことに周りが耳を傾ける訳ではなく 警察にしても渋々から始まるというのもリアルだ。 自殺に見せかけた殺人の方法を作り上げ ヤクザに売り込んで商売にするというのも面白いが こうしたオチに繋がるとは思っていなかった。 ただもう少し犯人の考えを聞いてみたかった。 犯人に迫りはしたものの逃げられてしまい、 アメリカが絡んできて話が大きすぎて手がつけられず 真相は闇の中、というラストは少々残念。 また他作品に比べて登場人物たちにそこまで感情移入できるキャラが いないと感じた。 一人くらいはそうしたキャラが居てくれた方が のめり込んで読めるのでこの点も残念。
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89複雑な関係性が最終盤に分かるというあまり上手くない進行でしたね。背景も動機も周囲の説明だけで、真犯人にほとんど語らせないのはいかがなものか?登場人物が多すぎてメモがいるわ
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とある山中で、キャリア官僚が首つり死体となって発見された。汚職に手を染めていたとの告発と死を仄めかす電話をかけてきたということもあり、自殺として処理される。その死に納得のいかない妻は、警察に訴えかけるも相手にされず、ライターとしての職を活かし独自に調べ始める。 一方、類似の自殺事...
とある山中で、キャリア官僚が首つり死体となって発見された。汚職に手を染めていたとの告発と死を仄めかす電話をかけてきたということもあり、自殺として処理される。その死に納得のいかない妻は、警察に訴えかけるも相手にされず、ライターとしての職を活かし独自に調べ始める。 一方、類似の自殺事案から自殺偽装の可能性に思い至った刑事は、命を受け過去の自殺を徹底的に調べ直す。 別々のルートでの調査は、ある一人の青年へと辿り着く。難民キャンプのボランティア活動中に事故死した彼の身の回りでは、偶然とは考えられないほどの自殺が起きていた。 一つの自殺を疑ううちに、次々と不審な死が連なってくる。その中心にいる人物を、刑事と遺族のジャーナリストの二つの視点から辿っていく。どちらか一方だけでは辿り着くことは出来ないだろう。どちらの情報も手に入れている読者は、もどかしくも続きが気になり次が気になり読み進めてしまう。 犯人を含めた登場人物の心の動きにはあまり踏み込んだ感はなかったので、やはりサスペンス部分を楽しむべきだろう。話は大きくなり過ぎてしまい、ついていけないかとも思えたが、スタートと言うか目的は個人的な私怨にあり、不謹慎ながら展開的には面白かった。その目的のために緻密で長期的に計画し、多くの人物を手にかけてきたのかと思うと、執念の凄まじさを感じずにはいられない。
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何が何でも真相をつきとめたいという妻の勢いが後半だんだんと尻つぼみになっていくので残念だった。つまらない作品ではないけど、物語の全体がぼんやりとわかる程度で細部の謎解きがされないため微妙な読後感たけが残る。
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自殺した人が多く出てくる.内戦の勃発したある共和国で外交官 羽山守弘が自殺.官僚の富川光範が自殺.特に光範の場合は直前の電話が家族に掛かってきた.雑誌記者の妻の真佐子が疑問を持ち、調べ始める.警察も動くが真佐子に引っ張られる感じ.その後自殺者は増えて、関連も見えてくる.暴力団関係...
自殺した人が多く出てくる.内戦の勃発したある共和国で外交官 羽山守弘が自殺.官僚の富川光範が自殺.特に光範の場合は直前の電話が家族に掛かってきた.雑誌記者の妻の真佐子が疑問を持ち、調べ始める.警察も動くが真佐子に引っ張られる感じ.その後自殺者は増えて、関連も見えてくる.暴力団関係者の自殺者も出た.自殺と断定するには不審な点が見えてきて、真佐子と警察は最終的には合同で捜査する.青年海外協力隊で活動していた男が不審な活動をしていたことが判明し、次々に謎が明らかになっていく.だた、暴力団関連の自殺者との関係はなかなか判明しない.最終的に仕掛人は特定できたが、逃げられる.例によって警察上層部からの圧力もあり、不完全燃焼の形で捜査が終わる.世界的な規模で話が展開して、楽しめる.
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真保裕一のクライムサスペンスは久々に読みます。 うじうじと過去を引きずる男、現実にめげず真実を追う強い女。 20年ほど前の真保裕一作品を読むかのような気持ちに襲われながら読みました。
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なかなかスリリングな展開で面白かったですね。ある不可解な自殺を遂げた夫の死の真相を明らかにすべく動き始めたライターの妻と、それに呼応して動き出す警察。複雑怪奇な連続自殺事件の真相に近づいた時、暴力団やロシアやアメリカをも巻き込んだ壮大な展開についていくのがやっとでしたが、復讐の鬼...
なかなかスリリングな展開で面白かったですね。ある不可解な自殺を遂げた夫の死の真相を明らかにすべく動き始めたライターの妻と、それに呼応して動き出す警察。複雑怪奇な連続自殺事件の真相に近づいた時、暴力団やロシアやアメリカをも巻き込んだ壮大な展開についていくのがやっとでしたが、復讐の鬼と化した真犯人の姿が神秘的でした! 最後の終わり方も、なかなか謎めいていて良かったです!
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