戦争がつくった現代の食卓 の商品レビュー
行軍中に瓶詰め食品が割れることにキレたナポレオンがアイデア募集して缶詰が生まれた、という話は有名である。現在でも兵站と軍用糧食(レーション)では(米軍では)重要な問題であり、研究開発が続けられている。そこから生まれた加工食品の中で、現在では身近になったものの例として、インスタント...
行軍中に瓶詰め食品が割れることにキレたナポレオンがアイデア募集して缶詰が生まれた、という話は有名である。現在でも兵站と軍用糧食(レーション)では(米軍では)重要な問題であり、研究開発が続けられている。そこから生まれた加工食品の中で、現在では身近になったものの例として、インスタントコーヒー、エナジーバー、レトルト食品、濃縮還元ジュース、プロセスチーズ、などがある。食品加工、菌を増殖させない技術、梱包などの技術は民間にも転用されて、加工食品がスーパーに並ぶ。だから、アメリカ人が日常的に食べるものはレーション的なものなのだ。本書ではそれらの保存食につかわれるテクノロジーを解説している。
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本書を読み進める中で、現代活用されていて便利な食品のほとんどがアメリカ軍と関係があり、一般人向けではなく元々は軍人に向けて作られたということを学んだ。 ふわふわな常温のパンやプロセスチーズ、缶詰食品やレトルトパウチの食品など、スーパーの陳列棚の多くを占めている食品であることに驚いた。 もちろん、日々忙しく働いてるから活用していくことも必要だが、健康被害について、十分な立証がされていなかったりするものも多く存在するため、どれくらい摂取するのかコントロールすることが大事だと感じた。
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アメリカのネイティック研究所関連のことが多く書かれている。 ネイティック研究所というものすごくデカイ研究所があってそこでいろいろ発明されたってことではないそうです。 軍の需要とか研究成果の利用などを餌にして、業界や大学などをうまく使って色々なものが生み出されたってことだそうです。...
アメリカのネイティック研究所関連のことが多く書かれている。 ネイティック研究所というものすごくデカイ研究所があってそこでいろいろ発明されたってことではないそうです。 軍の需要とか研究成果の利用などを餌にして、業界や大学などをうまく使って色々なものが生み出されたってことだそうです。 アメリカの食卓のことも書いてあったが、日本と比べ寂しいものを食べているんだと感じた。 https://seisenudoku.seesaa.net/article/472425855.html
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次スーパーいったら加工食品に対しての見方が変わると思う。 人間生きたいと思ったら技術革新が進むんだなぁと思った。
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加工食品の賞味・消費期限が長いのは、戦争のおかげ。戦地で食べられるために、食品企業が国を顧客に競争したために、保存期間が長くなった。
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食品技術の基礎研究に対して、アメリカ陸軍が大きな影響力を行使してきた歴史を解説した一冊。HACCAPといった食品の安全管理、食の嗜好性を調べる受容性研究、栄養成分表示、微生物制御と常温保存、包装素材、物流、洗剤、食洗機、水分活性とpH値 etc... 現代人はそのイノベーションか...
食品技術の基礎研究に対して、アメリカ陸軍が大きな影響力を行使してきた歴史を解説した一冊。HACCAPといった食品の安全管理、食の嗜好性を調べる受容性研究、栄養成分表示、微生物制御と常温保存、包装素材、物流、洗剤、食洗機、水分活性とpH値 etc... 現代人はそのイノベーションから恩恵を受けている側面もあり、複雑で多面的な課題に遭遇しました。
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戦争への必要が、いかに食品、食事とその関連部分を変えたか、という内容。 戦争は合理主義の極であるため、近代技術の少なからぬ部分を、良くも悪しくも牽引したが、食品の世界への影響力の凄まじさに驚かされた。
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まさに題名通りです。 いわゆるミリメシは最前線で戦う兵士達に十分な栄養を与える必要がある為に 進化してきました。 これが一般市場でも応用されない訳がない。 レトルト食品なんぞはその典型です。 現代は言ってみれば、自分の子供達に特殊部隊と同じような食事をさせている ことになりま...
まさに題名通りです。 いわゆるミリメシは最前線で戦う兵士達に十分な栄養を与える必要がある為に 進化してきました。 これが一般市場でも応用されない訳がない。 レトルト食品なんぞはその典型です。 現代は言ってみれば、自分の子供達に特殊部隊と同じような食事をさせている ことになります。 それが危険であると言いたいのではなく、あくまで戦争によってそういう食品が 生まれたということです。
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日ごろからアウトドアで遊んでいるので、行動食や携帯食が軍隊による研究の産物であることは想像していた。 フリーズドライ食品は、宇宙開発の技術が使われているのだろうなとか.... が、本書に書かれているのは、そんな目に見える携帯食だけの話ではなかった。 自給自足に近い生活を送ってい...
日ごろからアウトドアで遊んでいるので、行動食や携帯食が軍隊による研究の産物であることは想像していた。 フリーズドライ食品は、宇宙開発の技術が使われているのだろうなとか.... が、本書に書かれているのは、そんな目に見える携帯食だけの話ではなかった。 自給自足に近い生活を送っていた世界から、大量生産大量消費の時代に移行するための技術の大半は、軍のニーズによって作られていたのだった。 もし、いま、日本のスーパーマーケットから軍の技術によって作られた食品をすべて撤去したら、スーパーの食品だなはスカスカになってしまうだろう。 軍産複合体というと、すぐ防衛装備品のに開発のことを想像してしまうが、大量の食料を調達し、一度に料理し、戦場に送り出す巨大な装置、それは軍隊だった。 軍隊は、その巨大な装置を動かすために、巨額な資金を投じ、食料を開発した。 その力があったからこそ、大草原の小さな家に暮らしていた男たちを外国の戦場に送り出し、現代社会を作ることができたのだ。 もちろん、Cレーションや宇宙食の話も出ては来るが、それだけではない巨大な産業としての軍隊の存在を、改めて考えさせられた。
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世の例に漏れず、加工食品も軍隊の糧食、サバイバルフーズ改良の副産物だそうな。あれもこれも…。あまりナーバスに受けとめると食べられるものがなくなりそう。 しかし、「私、食の意識は高いですから」系の著書が、お子さんのお弁当にエナジーバーを入れてるってどうなんだ…?アメリカのママってこうなのか?まあ、日本ママの見せ弁も大概勘違いしてると思うが。 私も軍用食糧の開発現場、見学してみたいな。でもメールの署名が「全力投球!デイヴィッド」という軍人さんはお友達になりたくないw。 何故か「錆びた太陽」@恩田陸の、「安全第一!火の用心!整理整頓!大魔神!今日も元気で行ってらっしゃい!」を思い出させる…
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