正義の声は消えない の商品レビュー
実話に勝るものはやはりなくて、まだまだ知らなくてはいけない事がある。偏ってはいるけれど私は戦争についての知識を特に重視。 知らなくてはいけない。 忘れてはいけない。 と、なんだか勝手に使命感すら…。 こどもの頃は半強制的とも思える程に戦争について考えさせられる時間もあったし、...
実話に勝るものはやはりなくて、まだまだ知らなくてはいけない事がある。偏ってはいるけれど私は戦争についての知識を特に重視。 知らなくてはいけない。 忘れてはいけない。 と、なんだか勝手に使命感すら…。 こどもの頃は半強制的とも思える程に戦争について考えさせられる時間もあったし、TVでも取り上げられていた気がする。 年々、減っている気がするのは気のせいだろうか。 反ナチス、白バラ抵抗運動の話。 正義の声をあげられる勇気ある人でありたい。
Posted by
「歌われなかった海賊へ」を読み、ナチス支配下のドイツで反ナチス活動をしていた青少年達について興味があり手にした。 歴史に苦手意識があり、近代史の知識も浅いため、子ども向けに書かれたこの本は私には丁度よく第二次世界大戦の状況を知ることができた。 白バラの青少年達のように正しいと...
「歌われなかった海賊へ」を読み、ナチス支配下のドイツで反ナチス活動をしていた青少年達について興味があり手にした。 歴史に苦手意識があり、近代史の知識も浅いため、子ども向けに書かれたこの本は私には丁度よく第二次世界大戦の状況を知ることができた。 白バラの青少年達のように正しいと思ったことを命がけで伝えることができる人は、今この日本にどれだけいるのだろうか。 言論の自由があると言われながらも、すぐにシャドーバンやアカウント凍結されてしまうSNSの世界… 戦時下と何ら変わらない。 本当の意味で言論の自由があることが真の自由であり、平和なのだなと改めて思う。 自由のために闘ってくれた彼らに感謝。
Posted by
この本は、2018年度の「読書感想がコンクール」中高生の部の課題図書で、学校の蔵書でもあるのだが…読んでいなかった。 「白バラ抵抗運動」という学生の地下組織があった、ということだけは知っていた。 しかし、ナチスの残虐な殺戮ばかりに目がいってしまい、抵抗運動をした人々のことにまで...
この本は、2018年度の「読書感想がコンクール」中高生の部の課題図書で、学校の蔵書でもあるのだが…読んでいなかった。 「白バラ抵抗運動」という学生の地下組織があった、ということだけは知っていた。 しかし、ナチスの残虐な殺戮ばかりに目がいってしまい、抵抗運動をした人々のことにまで目が向かなかった…様々な角度から見るべきなのに反省するしかない。 良心を売ったとしても、黙って体制に従っていれば自分の身は安全。恐怖政治に慄きながらも、ほとんどの大人たちはそう判断する。 白バラ抵抗運動を押し進めた学生たちには、子どもの頃に、ヒトラーユーゲントに憧れ入隊した者もいた。 しかしその実態を知るにつれ、ナチスに幻滅し、命を捨ててでも正義を行わなければならない、と考えるようになっていった…。 ナチスはなぜこんなにも残酷になれたのだろう。 ギロチンによる斬首刑。 最初に犠牲となった3人の学生たちの真実。 今読むべき本だと思う。 2020.10.21
Posted by
第二次世界大戦下のドイツで、ドイツ人の学生たちが実際に行った反戦運動のドキュメンタリー。学生たちは、1942年の6月から「白バラのビラ」として反ナチスのビラを配ったりばら撒いたりしていく。 その活動のリーダーであるハンス・ショルが14歳のときに父の反対を押し切って、ヒトラーユー...
第二次世界大戦下のドイツで、ドイツ人の学生たちが実際に行った反戦運動のドキュメンタリー。学生たちは、1942年の6月から「白バラのビラ」として反ナチスのビラを配ったりばら撒いたりしていく。 その活動のリーダーであるハンス・ショルが14歳のときに父の反対を押し切って、ヒトラーユーゲントの活動に加わるところから始まり、その逆方向の白バラ運動をしていき、戦後は白バラ運動が伝説的英雄として扱われるようになるまでを描く。 また、ヒットラーがなぜ台頭していったのかその背景にある社会情勢や実際にヒットラーが行ってきた無慈悲な行いなども描かれる。 さっきニュースで、ブラジルの大統領選でブラジルのトランプと言われるボルソナロ氏が当選した伝えていた。私は、このニュースを聞いて、人権を無視するような発言をする人が当選する社会が現代でもあることは驚くべき事と思う。でも一方で不満や不安を抱えるコミュニティでは当然成り行きとも思えて恐ろしい。日本だって例外ではないかも。 2018年度中学生高校生読書感想画課題図書。写真が多く掲載されていて、その上字も大きく章立ても細かくて小学生でも読み易い。
Posted by
第二次世界大戦中にヒトラーに従順を強制されたドイツの若者たちの中に、その異様さ、人権への冒涜を感じ、抵抗運動を密かに始めた者たちがいた。家族に迷惑をかけないよう細心の注意が払われたのだが、いずれゲシュタポに逮捕される時が来る。言論の自由、精神の自由をどんなに厳しい状況の中でも貫い...
第二次世界大戦中にヒトラーに従順を強制されたドイツの若者たちの中に、その異様さ、人権への冒涜を感じ、抵抗運動を密かに始めた者たちがいた。家族に迷惑をかけないよう細心の注意が払われたのだが、いずれゲシュタポに逮捕される時が来る。言論の自由、精神の自由をどんなに厳しい状況の中でも貫いた人がいたということに勇気を与えられる。声をあげる勇気、それは人間に与えられた良心がなせる業なんだと感じた。言論弾圧に動きかねない現在の政治状況だからこそ、若い世代に読んでほしいと思う。
Posted by
- 1