九時の月 の商品レビュー
イランの女の子の話。 イランの話は初めてで、すごい生活が窮屈そうだなと思った。 親と子の関係、主義主張、など、1冊にあらゆる悩み、問題が詰まっていて、今同じ世を生きているとは思えない。 読みやすいので、大人も子供も読んでほしいと思った。いかんでいけ
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子供向けに書かれているが、大人が読んでも読み応えがあった。帯を見たらLGBTがメインの話のようだがそれだけではなかった。政治、女性差別、戦争、家族関係などの社会問題の中で少女が強く意思を持って生きる姿がよかった。どの国にも矛盾はあるが、イスラム圏の矛盾だらけの世界で女性が自分らし...
子供向けに書かれているが、大人が読んでも読み応えがあった。帯を見たらLGBTがメインの話のようだがそれだけではなかった。政治、女性差別、戦争、家族関係などの社会問題の中で少女が強く意思を持って生きる姿がよかった。どの国にも矛盾はあるが、イスラム圏の矛盾だらけの世界で女性が自分らしく生きるのは本当に大変だと思った。
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あとがきで実話に基づくと知り、とても衝撃を受けました。 全ての人が自由に人を愛せるようになる事を、心から願います。ファリンとサディーラの互いを想う気持ちに胸を打たれた分、心が痛みました。
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11/15 そしてこちらが二冊目(昨日のアイテム参照)。いやあ、ガツンと来る一冊だった。子供向け(小中)に紹介されていたが、果たしてこれ読んで大丈夫だろうか?心にずしりと来る。 ものすごく後味が悪い一冊←でも「後味が悪いから読むな」ではないのです。 テヘラン在住のお金持ちの娘が主人公。級長ににらまれる日々。車での送迎。自由は無い。もちろん友達はいない。毒親とも言える母。それが当たり前だった。でも親友が出来て一変する毎日。そして親友が…になる。 「明日死んでもいいように、生きて勉強してはたらこう。そうすれば後悔することないから」 そう誓ったのに。 刑務所での恐怖より、親に見捨てられ(親からすると同性愛に走るなんて見捨てられたのはコッチだ!なんでしょうが)使用人と結婚し、愛する人が処刑される、とトラウマになりそうだった←こんな軽い表現もどうかと思うが。
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夏休みの読書感想文にどうですか?シリーズ 革命や戦争によって長期間情勢不安が続くイランで起きた、実話に基づく物語です。 主人公のファリンは裕福な家庭に育ちながら、母親との考え方の違いや、窮屈なお嬢様学校での毎日にうんざりしていました。そんなある日、一人の美しい少女サディーラ...
夏休みの読書感想文にどうですか?シリーズ 革命や戦争によって長期間情勢不安が続くイランで起きた、実話に基づく物語です。 主人公のファリンは裕福な家庭に育ちながら、母親との考え方の違いや、窮屈なお嬢様学校での毎日にうんざりしていました。そんなある日、一人の美しい少女サディーラが転校してきました。つらい過去を持ちながらも、自分の考えをしっかり持つサディーラとファリンは互いに惹かれあっていきます。しかし、厳しい統制の続くイランで、二人の純粋な想いはやがて悲劇を招くことに。
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イランと言う国の歴史。 そしてLGBTQ。 イランについてもっと勉強しなくちゃな、と思った。 作者のDeborah Ellisさんが、カナダのオンタリオ州在住という事や、“レズビアンに誇りを持って生きている”という後書きにもある事から この話を聞いた時はどんな思いになったのか…と胸が痛い。 しかし、この物語を知れて良かった。 世の中の事をもっと知りたくなった。 …しかしラストに向かう話が衝撃的で… ファリンのその後の幸せを心から祈りたい!
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重いですね。 時代に、そして、政治に翻弄された少女2人の物語。 「人権」というものはいったいなんなのだろうか。時の権力者に弄ばれた二人の運命・・・守らなくてはいけない「人権」 でもどうやって? 「知ること」「忘れないこと」「話すこと」「伝えること」「考えること」・・・ 当たり前だから大丈夫では無いのかもしれない現実が、今の日本にもあるのかもしれない。声を出して主張することが、守ることにつながるのだ。
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15歳のファリンは、裕福な家の一人娘で、名門女子校に通っている。仲良しの友達もいないファリンの前に、転校生の少女サディーラが現われる。サディーラは美しく賢く、ファリンはサディーラに好意を持つが。 サディーラが素晴らしく、ファリンがサディーラに惹かれる理由はよくわかります。けれども、それが同性愛になるかどうか……微妙な判断だと思います。年頃の女の子によくあることかなと。 監獄に入れられても愛を捨てなかった二人は、素晴らしいというか強情というか……。若いゆえでしょうか。 私がこの作品でよいと思ったのは、出てくる大人の醜さです。児童文学には、意地悪で幼稚な大人も出てきますが、それと同時に優しくすばらしい大人も出てきます。ところが、この作品には、そんな大人がいないのです! ファリンの両親は、牢獄にいる娘を見捨てて外国に逃げていきますし、サディーラの父も娘に怒り、いつまでたっても許してくれません。校長先生も牢獄にいるファリンに会いに来てくれますが、ちっとも助けになってくれませんし、命がけで助けに来てくれた使用人アーマドも。すごくリアルな現実に感じました。そして、救いのないラストも。 最後に、タイトルの『九時の月』となった作品中の場面がステキでした。離れた場所にいても、相手を想いながら同じものを眺めるっていいですね。
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イラン・イラク戦争の終末期。イランの首都のテヘランの名門女子校に通う裕福な家の一人娘ファリンは、学校内では孤立し、家では秘密だらけの生活をしていた。母親が身分の低い友人を作ることを禁止し、内密に反革命政府活動をしていたため、常に目立たないよう言い渡されていたのである。彼女は、ある...
イラン・イラク戦争の終末期。イランの首都のテヘランの名門女子校に通う裕福な家の一人娘ファリンは、学校内では孤立し、家では秘密だらけの生活をしていた。母親が身分の低い友人を作ることを禁止し、内密に反革命政府活動をしていたため、常に目立たないよう言い渡されていたのである。彼女は、ある日転校してきたサディーラと出会い、魅了される。彼女はよき友人となったが、共に過ごす時間が増えるにつれ、お互いの感情は友情を超えるものとなっていく。 戦時下の少女たちが置かれた窮屈な環境と、戦後の政府による、女性の権利を主張するものや同性愛者等の処刑を、実話をもとに描く。 *******ここからはネタバレ******* 読みながらデボラ・エリスらしくない非現実的なストーリーに疑問を感じていたが、あとがきで、これは事実を基にした物語ということに驚いた。 LGBTが極刑の理由になるということもだが、15歳の少女が、死を目前にしても愛を貫こうとしたことが最も印象深かった。 また、このあとがきでは、作者自身がレズビアンだということも公表されている。 読者のLGBTに対する認識を問い正す作品であろう。
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イラン・イラク戦争の頃の実話をもとにした話。 LGBTという言葉が浸透してきたこと、児童書ということもあり読んでみたが、お国柄というのだろうか、日本と違い過ぎてなかなか入り込めなかった。 二人の愛も何か自分にはしっくり来ないというか… しかし、ラストに近づくにつれ、展開が気に...
イラン・イラク戦争の頃の実話をもとにした話。 LGBTという言葉が浸透してきたこと、児童書ということもあり読んでみたが、お国柄というのだろうか、日本と違い過ぎてなかなか入り込めなかった。 二人の愛も何か自分にはしっくり来ないというか… しかし、ラストに近づくにつれ、展開が気になり最後まで一気に読み進めた。結末以降のファリンの生き様が知りたくなりました。
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