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12歳の少年が書いた 量子力学の教科書 の商品レビュー

3.6

11件のお客様レビュー

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2024/02/15

12歳で量子力学についての本が書けるとは驚愕。内容は他の量子力学本と同等だが、著者の思考過程をたどるようで面白い。著者は多世界解釈に興味あるのかな?入門書と中間書との位置づけ。

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2021/10/24

著者は2021年 おそらく高校生、この先どこでどのような人生を送るのであろうか。できることならば物理学者として、飛び級位して偉大な学者になってもらいたい。  本を書こうと思ったきっかけはなんであったのだろうか。親や教師や友人に学んだ知識を教えてあげようと思ったのかもしれないし、夏...

著者は2021年 おそらく高校生、この先どこでどのような人生を送るのであろうか。できることならば物理学者として、飛び級位して偉大な学者になってもらいたい。  本を書こうと思ったきっかけはなんであったのだろうか。親や教師や友人に学んだ知識を教えてあげようと思ったのかもしれないし、夏休みの自由研究として始めたのかもしれない。それにしてもすごい。一般の人間が中学の化学や物理で学ぶ基礎的な法則が発見された歴史的事象から近現代のアインシュタインとボーアとのやり取りなどを網羅して説明している。文章が上手とは言わないが、事実を端的に述べる純朴さがうかがえる。  量子力学を知りたいと思って手に取った私にとって、入門書としては非常に優れた本であった。もう少し現代社会で量子力学がどのように応用されているのかまで知りたかったが、そのあたりは別の本に頼らないといけないだろう。  我々は高校数学で行列、一次変換を学んだ世代だが、この本で改めてその必要性を再認識した。現代の子供たちは高校まででは行列を学ばない。可哀想とすら感じる。学問は実用性だけで判断したらだめで、この作者のように興味がある分野に限らず広く知識を学ぶ機会を教育界は守り、そしてそれを少しずつ広げてほしい。大人が子供の世界を勝手に狭めるのはおこがましい。  色々なことを考えさせられる一冊だった。

Posted byブクログ

2020/04/08

数式は全く理解できない。 でも、抽象的な記号が身近な現象を表しているのが良く伝わってきて、物理学者さんたちはあの記号の羅列を通して世界を見ているのだなと改めて感心した。 量子力学とマクロの物理学との違いがなんとなくわかったような気がする。もういちど読めば、また理解が深まりそう。

Posted byブクログ

2019/03/31

物理学者の伝記簡易版みたいな内容。量子力学や量子論に関わった著名な学者名を知りたければ敵書。理屈を知りたいなら全くの役立たず。

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2018/10/22

今まで断片的に勉強していたことが、この本によって有機的に結びつけられた。つまり、初学者が量子力学の全体を把握することにも向いているが、散発的に勉強してきた人にも有効であると言える。「物理数学の直感的方法」を気に入っている人には受け入れやすいかもしれない。この本に対する批判が、序に...

今まで断片的に勉強していたことが、この本によって有機的に結びつけられた。つまり、初学者が量子力学の全体を把握することにも向いているが、散発的に勉強してきた人にも有効であると言える。「物理数学の直感的方法」を気に入っている人には受け入れやすいかもしれない。この本に対する批判が、序に予見されていることも驚くべきことである。この著者には、是非Louisell著のQuantum stastical properties of radiationを邦訳した本を書いてもらいたいと思った。

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2018/04/03

教科書としては物足りなく、これだけの説明で数式を理解しろというのは初心者では無理だと思うが、12歳がこれを買いたというのは驚き以外にはない

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2018/03/18

怪しい書名の本だが、ブックオフで安く売っていたので購入。本当に著者が12歳の頃に書いたらしいが、内容がしっかりしていて驚き。入門書と専門書の間の中間レベルの本を目指したとのことで、まさにその通り、文書だけの啓蒙書と、数式だらけの専門書の間のほどよい本になっている。この、啓蒙書では...

怪しい書名の本だが、ブックオフで安く売っていたので購入。本当に著者が12歳の頃に書いたらしいが、内容がしっかりしていて驚き。入門書と専門書の間の中間レベルの本を目指したとのことで、まさにその通り、文書だけの啓蒙書と、数式だらけの専門書の間のほどよい本になっている。この、啓蒙書では満足できないが専門書はちょっと辛いという層は結構いるのではないかと思う。中間レベルというと、広江 克彦さんの「趣味でxx]シリーズを思い浮かべるが、これよりは入門書寄りで、数式が少ない。 なお、うさんくさい書名だが、「この本の題名は出版社が決めたもので、私が決めたものではない。だから”教科書”等のネーミングにはあまり気にしないで頂きたい」とのことである。出版社は販売第一なのでインパクトのある名前にしたかったのだろうが(実際このタイトルなので話題になっているようだが)、せっかくの良い本なので、こんな受け狙い的なタイトルではなく、もっとまともなタイトルの本にすればよかったのに、と思います。実際に書評などを見ると、読んでる人の興味は”12歳の子が書く量子力学の本というのがどんなものか”といったところが多く、本当に量子力学に興味をもって読む層は多くないのでは、と感じました(量子力学というよりは天才少年に対する興味)。まあ著者もたくさん売れて印税がたくさん入るほうが嬉しいとは思いますが。どうみても教科書ではなく、副読本です。そこは出版社の軽さ、商業主義を強く感じました。

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2017/11/08

中学受験の二日後に執筆し始めたという本。「ほんとに12歳が!?」と半信半疑で読み始めたけど,行間からにじみ出す中二病的精神は,そんな疑念を吹き飛ばしてくれる。 学校の勉強や受験勉強なんて退屈すぎて仕方なく,興味の赴くまま親の蔵書や図書館収蔵資料を乱読し,それをどんどん吸収してゆく...

中学受験の二日後に執筆し始めたという本。「ほんとに12歳が!?」と半信半疑で読み始めたけど,行間からにじみ出す中二病的精神は,そんな疑念を吹き飛ばしてくれる。 学校の勉強や受験勉強なんて退屈すぎて仕方なく,興味の赴くまま親の蔵書や図書館収蔵資料を乱読し,それをどんどん吸収してゆくティーンエージャーに間違いない。 多くの大人の助力はあるにせよ,これで一冊書いてしまうなんて,ほんとに素晴らしい。そのやりとり自体も若い著者にとって大きな経験になるんだろう。 まだ高校生の彼がどんな進路に進むのかはまだ分からないけれど,将来,自分の選んだ道で大いに活躍できることを期待したい。 以下まえがきから引用 “「量子力学を自分のものにしてやろう」と決意したのは9歳のときだが、この頃私は物理だけでなく様々な学問に興味があったので、本を大量に読み漁っていた”pp.4-5 “書き始めのころの目下の課題はこの本のレベルをどうするか、ということだった”p.5 結局,入門書と専門書の中間あたりを目指して書いたという。ところが図らずも,蓋を開けると入門書としても使える仕上がりに! “量子力学を知らないという読者も、数式を飛ばして読むことで概要を理解できることができるのだ…これは、従来の本の中でも稀な性質ではないかと思う”p.7

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2017/09/07

12歳といえば、小学校卒業して中学に入学した頃だろうか。これだけの内容を執筆したということ自体驚きだが、なんというか普通の教科書にはない、熱意のようなものが感じられた。 普通の啓蒙書と異なり、きちんと数式を使って説明してあるので、量子力学を本格的に学ぶための入門として、非常に良い...

12歳といえば、小学校卒業して中学に入学した頃だろうか。これだけの内容を執筆したということ自体驚きだが、なんというか普通の教科書にはない、熱意のようなものが感じられた。 普通の啓蒙書と異なり、きちんと数式を使って説明してあるので、量子力学を本格的に学ぶための入門として、非常に良い本だと思う。ぼくは、学生時代に結局量子力学を深く学ぶことはなかったが、もう一度、量子力学をきちんと勉強したいと刺激を与えてくれた。著者の読書量も半端ではないというが、確かに非常に豊富な知識を背景に書かれているようだ。 結構厚みはあったが、興味深く最後まで読み通せる一冊だった。

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2022/06/01

タイトルに惑わされるな! いやでも、惑わされて手に取れ! -------- 量子力学を理解したい! というより、わかったフリをしたい、ぐらいの立場の僕。 読書をしていると、どうしてもところどころに出てくる量子力学。わからないより、わかっていたほうがいいに決まっている。だけど、と...

タイトルに惑わされるな! いやでも、惑わされて手に取れ! -------- 量子力学を理解したい! というより、わかったフリをしたい、ぐらいの立場の僕。 読書をしていると、どうしてもところどころに出てくる量子力学。わからないより、わかっていたほうがいいに決まっている。だけど、とくに何をするでもなく今まで来てしまった。 本書は、入門書と専門書の間の本、とされている。帯でも、入門書で大筋をつかんだ上で、専門書に移行するための足がかりになる「中間書」とうたっている。その下にデカく「入門者が数式を飛ばして読んでも概要を理解できる!」と書いてあるので、じゃあ入門書じゃないの? と突っ込みたくなるが…まあ、僕、入門者ですから、ありがたいです。 さて、先日とある方といろいろな談義をしていたときに、数学の話になった。高校の数学がなぜつまらない(というか我々の成績が良くなかった)か、というのは、ようするに論をしっかり教えてくれなかったからである、と。たぶん理論から入ったら、数学はもっと楽しくて、きっと僕なんか数学者を目指していたのではと妄想するほどに。 さて、量子力学は、論を考えなければ始まらない学問だ。 その点においては、本書は大いに僕の役に立ってくれた。厳密性を考慮せず、読者の理解を優先する、という姿勢は、僕のようなものには大いにありがたいのである。 量子力学をわかったフリをしたい、という不純な輩が、僕の他にどのぐらいいるかわからないが、そういう方々にはうってつけの書籍である。 一方で不満もある。 読書の肝は著者との無言の対話、著者の思考を追うことであると常々思っている。 それはいわゆる実用書であったり専門書であったりしても同じだと思う。 そこに、著者の味というか臭いというか、そういうものを感じたいのだ。 その点でいくと、本書は無味無臭である。せっかくの「12歳」というパーソナリティはタイトル以外に活かされていない。もしそういうタイトルでなければ僕もこの本に辿り着いていないし、それはそれでよいのだけれど。 だが、著者にとっては、それはむしろ望むことではないかもしれない。 著者は「この本の題名は出版社が決めたもので、私が決めたものではない」としている。「教科書」という書名に対しての口上ではあるが、きっと「12歳」の方にもかかっている、のでは…。 まずは「まとめてみた」という風合いである。本来、著者の人格が滲み出るような種類の分野ではないのかもしれないが、それでもなお期待したくなるのが本読みのワガママというもので…。べ、別に12歳だからって嫉妬しているわけじゃないんだからね! と、ここまで書きましたら、このページの「詳細概要」の【出版こぼれ話】に面白いところを見つけた(先に見とけばよかった)。 http://www.honzuki.jp/book/251011/ なるほどね〜。中身よりこういうところに喜んでしまう僕。 つうわけで、今後の突き抜けに期待しています。ありがとう!

Posted byブクログ