なみきビブリオバトル・ストーリー の商品レビュー
ビブリオバトルって聞いたことあるけど…なに? 知りたくて読み始めた本。小学生を中心にして物語が進むし、「好き」を表現することや、表現することへの葛藤や正直な思いが包み隠さず書いてある感じが共感できて読みやすかった。 構成も面白く、4人の作家が4人の小学生をそれぞれ描いて展開。...
ビブリオバトルって聞いたことあるけど…なに? 知りたくて読み始めた本。小学生を中心にして物語が進むし、「好き」を表現することや、表現することへの葛藤や正直な思いが包み隠さず書いてある感じが共感できて読みやすかった。 構成も面白く、4人の作家が4人の小学生をそれぞれ描いて展開。4人の関わりもあり、物語のつながりが楽しめる。 ビブリオバトルの観客が本を読みたくなったように、この本を読んだあなたも次読む本が決まるでしょう!
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本でビブリオバトルを疑似体験! 以前、書いたように、僕はビブリオバトルを題材にした〈BISビブリオバトル部〉というシリーズを書いています。 :book:1754131:翼を持つ少女 上: :book:3650883:翼を持つ少女 下: 2014年にシリーズを開始した当初、ビブリオバトル扱った小説は他にありませんでした。しかし、2017年あたりから、他にもビブリオバトルを題材にした小説がぽつぽつと現れはじめているんです。 僕としては、これは嬉しいことなんですよね。ライバルが増えるということは、それだけこのジャンルが興隆するってことですから。 その中で一冊、僕が注目したのは、『なみきビブリオバトル・ストーリー 本と4人の深呼吸』。児童書です。 からたち駅の近くにある並木図書館。ここで子供たちを集めてビブリオバトルが開催されます。出場する小学生は全部で4人。 ユニークなのは、この小説が4人の作者によって書かれていることです。 4人の作者がそれぞれ一人の小学生を主人公に、短編小説を書いてるんです。4人の主人公それぞれ、境遇が異なり、好きな本の趣味も異なります。どの子供もみんなそれぞれの事情があり、迷った末に1冊の本を選んで、ビブリオバトルに臨むまでが描かれます。最後に、1番目の話を書いた赤羽じゅんこさんが5番目の話も書き、ビブリオバトルの結果を描いて、物語を締めくくります。 これには「やられた!」と思いましたね。僕は〈BISビブリオバトル部〉に登場する本はすべて自分で選んでるわけですが、4人で合作して4冊の本でバトルをするって、実にいいアイデアですよ。いわば4人の作者が本の上でビブリオバトルを展開するわけですから。 しかも子供たちが選んだ4冊の本がそれぞれに魅力的で、読みたくなってくる! 読者としては、実際のビブリオバトルに参加する気持ちになって、「自分ならどの本に投票するか」と考える楽しみもあります。 :book:3288655:ヒックとドラゴン 1(伝説の怪物): :book:1675457:子犬工場 いのちが商品にされる場所: :book:143604:バッテリー 1: :book:479118:自分では気づかない、ココロの盲点: おまけに4人の小学生にはそれぞれのドラマがあります。年上の大学生にほのかな恋心を抱いている少女とか、ささいなことで友人と喧嘩してしまい関係を修復したいと思っている少年とか。 ああ、こういうのが本来の正しい児童小説なんだよな……と、普段からひねくれた小説や不健全な小説ばかり書いている僕としては、目からウロコが落ちた思いでした(笑)。 この本、まだ読んではいませんが、2巻も発売されています。 :book:4090650:なみきビブリオバトル・ストーリー 2(決戦は学校公開日): シリーズ化してどんどん続けていただきたいですね。他にも何人もの作者を呼んできて。お呼びがあれば僕も書きますよ!
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#なみきビブリオバトルストーリー #ビブリオバトル #さえら書房 #児童書 #読了 本を通して人を知る、人を通して本を知るというビブリオバトルの良さがよく伝わる物語でした。書き手が変わるが話は続くのも面白い。 物語に出てくる本を読みたくてたまらなくなりました
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驚きました! 2017年発行の児童書でアーサー・ランサムの名を見るとは!! 本好きの世界はまだまだ捨てたものではない。 たまにはこういう本も読まんといけない。 ビブリオバトルのことも分かりやすく書いてあって親しみやすい。
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ビブリオバトルに参加した4人の物語。 ビブリオバトルに参加する理由は人それぞれで、性格も境遇も違う4人が薦める本は、物語を読み進めているうちに、どれもその子らしいな~と思える。 この本を読んだ人達も、何かどこかに共感する本があるんじゃないだろうか。 読後感爽やか!
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「チャンプ本を決める」というビブリオバトルにはそれほど魅力を感じないけど、それぞれがまずどの本にするか考えるところがよかった。 グレッグはいつもほぼ貸出中、にんきものの本シリーズは低学年によく勧めてる。 何を読めばいいかわからない、という子はまずこの本を読んで、何か感じ取って...
「チャンプ本を決める」というビブリオバトルにはそれほど魅力を感じないけど、それぞれがまずどの本にするか考えるところがよかった。 グレッグはいつもほぼ貸出中、にんきものの本シリーズは低学年によく勧めてる。 何を読めばいいかわからない、という子はまずこの本を読んで、何か感じ取ってくれるといいな。
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ビブリオバトルで戦う4人の小学生のお話 サッカーでシュートを決めるみたいにチャンプ本を取りたかったり、ペットショップの子犬の現状を伝えたかったりと、みんな色々な考えがあるけど、みんな本気なのは同じ! 誰がチャンプ本に選ばれるのか? 面白かったです。 ビブリオバトルは学校でも読...
ビブリオバトルで戦う4人の小学生のお話 サッカーでシュートを決めるみたいにチャンプ本を取りたかったり、ペットショップの子犬の現状を伝えたかったりと、みんな色々な考えがあるけど、みんな本気なのは同じ! 誰がチャンプ本に選ばれるのか? 面白かったです。 ビブリオバトルは学校でも読書習慣にやっていたので、ルールは知っていました。 やってみたいけど、恥ずかしい。 どうしよう(笑)やろうかしらん(笑)
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図書館のイベントのビブリオバトルに出場することになった4人の小学生。実際の書籍が取り上げられていて、小学生なので、難しい本を紹介するでもないから余計に読みやすい。
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並木図書館で行われた子どもビブリオバトル。4人の子どもたちが参加した。 修はスポーツが大好きな明るい男子。『ヒックとドラゴン』でかっこよくチャンプ本をとりたかった。 アキは犬が飼いたいと思っている。友達が犬を買うことになって偶然手に取った『子犬工場』という本で、劣悪な環境ななか機械のように子犬を産まされ、子犬も生き物ではなく、商品として物のように扱われる現状を知り、そのことをたくさんの人に知ってもらおうとビブリオバトルに参加した。 玲奈は『バッテリー』の主人公・原田巧が好きだ。恋バナの本も好きだけど、ビブリオバトルではバッテリーを紹介したい。大好きで憧れの陽平お兄さんからアドバイスをもらってバトルに挑む。 陸は普段から本が好きで、たくさんの本を読んでいる。でもビブリオバトルに出るなんて、人前で話すとかタイプしゃない。でも幼馴染の修も出ると聞いて『ココロの盲点』で参戦することにした。修とは昔、かんちがいからケンカになった。その勘違いは陸が、赤が認識出来ない体質だから。脳科学の本に出会って自分の思い込みや考えのかたよりを知った。知らない事を知る面白さを伝える本を紹介したいと思った。 それぞれ本選びから、本のこと、自分のこと、伝えたい相手のことを丁寧に描いている。これでビブリオバトルしたいって人が増えるといいな。
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