ししりばの家 の商品レビュー
「ししりばの家」(澤村伊智)を読んだ。 怪異を怪異と認識できずにそれに取り込まれて平然と(和やかに)暮らす人の姿に背筋が凍る。 そういえば今市子さんの「百鬼夜行抄」にも同じような話があったな。 現実世界においても物理的な暴力ではなくコントロールされている(洗脳されている)人...
「ししりばの家」(澤村伊智)を読んだ。 怪異を怪異と認識できずにそれに取り込まれて平然と(和やかに)暮らす人の姿に背筋が凍る。 そういえば今市子さんの「百鬼夜行抄」にも同じような話があったな。 現実世界においても物理的な暴力ではなくコントロールされている(洗脳されている)人々の有り様が一番怖い気がする。 比嘉琴子が登場。 ファンとしてはうれしい限りである。 あー面白かった。
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不条理ホラー極まれり。ホラーとはかくあるべし。 世の理も道理も通用しない。 琴子の魅力大爆発!!かと思いきや、愛くるしいあの子で悪霊退散とか、あっけない…。 果穂さんが静かに壊れてしまったことが、非日常から日常に戻れないモヤっと感を残す。完全、巻き込まれ型ホラーでした。 琴子の幼少期が垣間見られた。最恐の女かと思いきや、彼女の人間らしさに触れられてよかった。それにしてもまだ弟2人もいたのか…。
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比嘉琴子さんの小学生時代が描かれています。「そうだったの?」という驚きがありました。作品自体は、今までのよりホラー感薄目でしたが、不気味さという点ではやっぱ凄いです。想像を駆り立てる描写が圧倒的で、こちらもなんか「ジャリジャリ」というか痒くなる感じになりました。
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比嘉姉妹の琴子が活躍する話。 一家が夜逃げして何年も放置された家に、肝試し半分で訪れた少年たちと琴子は怪異に遭う。 それがきっかけとなり、全員の人生は変化してしまう。 一方、神戸から引っ越してきた果穂は、幼馴染の平岩と再会。 平岩邸に訪れたところ、怪異を目にするようになる。 そ...
比嘉姉妹の琴子が活躍する話。 一家が夜逃げして何年も放置された家に、肝試し半分で訪れた少年たちと琴子は怪異に遭う。 それがきっかけとなり、全員の人生は変化してしまう。 一方、神戸から引っ越してきた果穂は、幼馴染の平岩と再会。 平岩邸に訪れたところ、怪異を目にするようになる。 そしてその家こそが、琴子たちが怪異と遭遇した家でもあった。 「ししりば」という何かが家を家族を守っている。 そして、外部からの敵は排除するという霊的セキュリティーに守られた異質な家に、 琴子たちは立ち向かうことになる。 小学生の頃の琴子は今まで読んできたような、頼もしく冷静な人物像とはかけ離れており、 そこに違和感を覚えるが、この話には現在の琴子が作られるきっかけとなった話でもあり、 「ししりば」の怖さと共に、琴子の成長の一部が垣間見ることができる。 東村山のどこかに、今もこの家がありそうな臨場感があった。
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「ししりば」とは一体どんな物だったのだろう。砂が迫ってくる描写の方が勝ってしまって、よくわからなかった。 また怖さよりも、終始砂の不快感で息苦しくしんどかった。 琴子さんの能力を持つきっかけがわかったけど、結局は銀の活躍が大だったってことで、物足りなかったなぁ。 しばらくはこのシ...
「ししりば」とは一体どんな物だったのだろう。砂が迫ってくる描写の方が勝ってしまって、よくわからなかった。 また怖さよりも、終始砂の不快感で息苦しくしんどかった。 琴子さんの能力を持つきっかけがわかったけど、結局は銀の活躍が大だったってことで、物足りなかったなぁ。 しばらくはこのシリーズでいくのかな?
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この作者さんは長編が面白いと思う。長さを感じず、どんどん先に読み進めてしまう。 今回も、恐怖描写が本当に怖くて、夜中に読みながらぞわぞわしてしまった。 何をしたわけではないのに、理不尽に襲ってくる怖さは相変わらず。 前作前前作とちょっと違うのは、人が狂ってしまう過程を見せられる恐怖感。 最後の、こどもへの感情がつらく、ちょっと後味が悪かった。
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シリーズ3作目。 1,2作目より前の、琴子が特殊な能力を持つきっかけとなった事について触れられている。真琴は登場しない。 最後明かされる橋口家の秘密についてはうまく読み解けず消化不良。
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比嘉シリーズ。琴子のルーツが明かされます。 登場人物それぞれの目線で物語が進みます。 今回もミスリードがすごいー! しかし人が死ぬことより後味が悪い結末もあるんですね。後味悪いというより釈然としないというか それこそ砂を噛むようなモヤモヤ感がありました。 しかし映画とかもそうですが用事などで席を立ったり時間が経ったりすると続きをみる気になれない事って結構あるんですよね。 でも面白いものだと何回中断しても手が空いた時に目が行ってそれを見る読む時間になる。 そんな本は久々でした。楽しいな。
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この本には、様々な家が出てくる。 「ししりば」に支配された砂だらけの家。 引きこもりの息子のために、母と父が働く家。 赤子の遺体を放置する家。 子供を死者として扱う家。 どれが異常で、どれが普通なのか。 全て、その家の中では普通のことであり、住人は普通だと思っている。 怪異に支配された家でも夫が浮気すると悲しみ、浮気相手の生霊には怯える「普通」の一面を覗かせるのもまた怖い。 「家」という、他人からは見られない内に閉じた世界では、正常と異常を区別することが難しい。 例え異常だと理解しているつもりのことでも、異常だと意識しておかないとすぐに「普通」に変わってしまう。 果たして、自分の家は他者から見たら普通なのか。 自分は普通なのか。 自分が異常なのか普通なのか気づけない、そんな怖さが背筋を登ってくる本だった。
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比嘉琴子の幼少期の話がでてきます。 彼女の過去が垣間見えます。 時系列的には「ぼぎわんが、来る。」の前なのでしょう。 ぼきわんよりも話がすっと入ってきます。 ページをめくる手が止まりませんでした。
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