妖琦庵夜話 花闇の来訪者 の商品レビュー
事件そのものは、いつものように心をえぐる様な遣り切れなさは薄目だなと思いつつ読んでいましたが、どうしてどうして、溜まりに溜まった人の恨みなど闇を利用する青目の上手さは健在でした。ただね、今回の被害者には同情できないなあ。
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シリーズ6作目。ネグレクト、パワハラ、老々介護など、今の世の中では他人事と済まされない社会問題が大テーマとなっていて、重みのある内容でした… そんな中、救いは食堂でボランティアの仕事をして前向きに頑張るマメの成長ぶりでした。眩しい、かわいい。 麗花、春香、美亜とひとつひとつのエピソードと事件が、話が進むにしたがって繋がっていき最終的にはっとさせる結末になっていくところとかやっぱりすごいと思ってしまいます。 そして今回も伊織の鋭い推理力と洞察力があますところなく発揮されていて、事件解決には爽快感が。 …でも、犯罪そのものはやるせない気持ちにさせられました。傷つき傷つけられ、追い詰められた人間の弱さが辛かったです。 でも、伊織と脇坂のやりとりがまたまたパワーアップしててすごく面白かったです。伊織も脇坂に心を許しているからあそこまで言えるんですよね~?そして負けていない脇坂。ブルジュ・ハリファか洗足家ってところと、きびだんごってところで爆笑。 どんどん鍛えられてるw 青目が出てこないな…と思ってたら、最後でまた伊織への執着をしっかり見せてました… ラストの青目の一言に、ここからまた何かが始まっているのかと大いにドキドキさせられます。 描き下ろしペーパー、すごく楽しかったです。
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シリーズ第6弾。待ってました。 やっぱり人の心って怖いなーと実感。 職場で皆でイジメをするとか、心が麻痺してその痛みと恐怖をまた別な誰かにぶつけたてしまったりとキリがない。 青目の伊織への執着もまた怖い。 さらに怖いのは、飲み込まれそうになる伊織さんか。
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シリーズ第6弾。 相変わらず伊織にのみ執着する青目。 伊織を手に入れるため、他人を傷つけることに何の罪悪感を持たず、なぜ罪悪感を持つのかも理解できない。それが〈悪鬼〉の生まれながらの性なのか、育った環境のせいなのか。 いずれにしても、作を重ねるごとに、青目を単なる悪者として憎めな...
シリーズ第6弾。 相変わらず伊織にのみ執着する青目。 伊織を手に入れるため、他人を傷つけることに何の罪悪感を持たず、なぜ罪悪感を持つのかも理解できない。それが〈悪鬼〉の生まれながらの性なのか、育った環境のせいなのか。 いずれにしても、作を重ねるごとに、青目を単なる悪者として憎めなくなってきている。 次で7作目。そろそろ進展が欲しいところだけれど、根本的なところで相容れない2人に和解の道はあるのか、次作以降に期待。
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楽しみにしていただけあって一気読み。 これは途中で止められないな…… 異様に和菓子が食べたくなるのと、春に満開の桜を感じながら読みたかったなぁというのと。 マメが高校生化してきたのは伊織さん的にどうなのかなそれでもやっぱり可愛いんだろうな 夷さんとの花見のシーンの色気よ……綺麗すぎる……さすが榎田さん。あのシーンだけ中村明日美子さんに挿絵描いていただきたい…… 毎回のことながら主語のない(隠された)モノローグ、とでもいうのか、回想というのか、それを主語を推理しながら読んだり、読み返すのが楽しい。 最後までチョコたっぷり!な書き方も一気に勢いで読める理由なのだろう。 チョコというかたっぷりなのは青目だけどね!!! 切なくなるラスト……そして青目に感情移入させる文章のせいで憎めなくなってきている……どうしてくれる……救ってあげたいけど無理だろうなぁ……伊織が青目を殺してしまう(意図せずorやむを得ず)エンドかなー辛いなーどうにかハッピーエンド……とまでいかなくとも、うまくまとまってほしいなぁ……
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