月光のスティグマ の商品レビュー
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いつもの中山七里さんの作風とは違う感じ 官能的シーンもあり お互いを愛し続ける幼馴染み同志 変質者の殺人未遂事件、阪神・淡路大震災、東日本大震災、政治資金横領、海外テロ。。。 次々と主人公とその彼女(幼馴染の一卵性双子の妹)が巻き込まれていく 主人公が阪神・淡路大震災の時に助け出せたのは一人だが、姉か妹かわからない これはもしかしてデビュー作『さよならドビュッシー』の火災時再来か? 助け出されたのは姉?妹?どっちだ?! 不謹慎だが妹であって欲しい気持ちと、物語的には姉であると面白いかもという気持ちを持ち合わせていたが、最後ハッキリわかる あと『総理にされた男』と話がリンクしている所があったので嬉しかった(*^^*)
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最新刊「祝祭のハングマン」にチラッと登場した神川に会いたくて再読。ほぼ忘れていたのは覚えていたくないからかなと思うぐらい中山先生には珍しくビターだ。 珍しくビターなのはこの本がミステリではなく恋愛サスペンスだから。この二人の特別な距離感や愛情は他人にはわからない…。 そして議員...
最新刊「祝祭のハングマン」にチラッと登場した神川に会いたくて再読。ほぼ忘れていたのは覚えていたくないからかなと思うぐらい中山先生には珍しくビターだ。 珍しくビターなのはこの本がミステリではなく恋愛サスペンスだから。この二人の特別な距離感や愛情は他人にはわからない…。 そして議員と秘書だった二人の愛情も。 そして、こう読んだら次はやっぱり「総理にされた男」を読むべきかな。 これこそまさに中山七里沼。
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イベント満載のストーリ展開! 最後はテロに巻き込まれるところまで行きますが、この展開はびっくり(笑) エンターテイメントストーリとして楽しめました。 ストーリとしては、 幼馴染の双子姉妹の優衣と舞衣。あまりに似ているため、淳平以外は見分けがつかない。 そんなとき、どちらかが淳平...
イベント満載のストーリ展開! 最後はテロに巻き込まれるところまで行きますが、この展開はびっくり(笑) エンターテイメントストーリとして楽しめました。 ストーリとしては、 幼馴染の双子姉妹の優衣と舞衣。あまりに似ているため、淳平以外は見分けがつかない。 そんなとき、どちらかが淳平の兄を殺すのを淳平が目撃。 そして起こる阪神大震災。 淳平が助けることができたのは優衣。しかし事件の事も聞けず離ればなれに。 15年後、特捜検事となった淳平は政治家の是枝をマーク。NPO法人を隠れ蓑に不正な金の動きが.. NPO法人を調べるうちに、是枝の秘書として優衣と再び出会うことに。 優衣への想いを持ちながら、是枝の金の流れを追う淳平。 そんな中、今度は東日本大震災が発生。 是枝のNPO法人は義捐金を政治裏金に.. そして、隠し口座を追うため、アルジェリアへ。 しかしここで、テロに巻き込まれてしまう優衣と淳平。 二人はどうなる?助かるのか? 不正を暴くことはできるのか? って、兄を殺したのは誰?っていうのも忘れずに.. といった展開で、 幼馴染の殺人事件、震災、義捐金詐欺、政治家、テロ とテーマ満載です。 なんともスケールがでかい話となりました。 兄を殺した犯人追求よりも、是枝の不正を追及していくストーリ展開がメインです。 楽しめました!
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ごりごりミステリーの大どんでん返しだと思い込んで読んでたのでアレ?っとなって終わった(思い込み良くないね) 是枝に心酔している人たちの都合のいい盲目さにムカムカした 淳平に知られたくない、怖いという気持ちは分かるし、是枝に対する優衣の心情も分からなくはないけど、淳平のことをもっと信頼していてほしかった 少しガッカリしてしまった
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今まで読んだ中山七里の中で一番イマイチだったかも。性的描写が必要以上に多く感じた。いきなりお医者さんごっこだったし…。 優衣がやっていたことは、そのやり方ならバレるよねっておもった。特定の人の、だったらありだと思うけど。
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最近読んで面白かった「総理にされた男」と関連がある、と書かれていたので読んでみました。 「月光のスティグマ」 「総理にされた男」は、難しい政治の話を扱ってはいるものの、ただ総理に似ている、というだけの一般人が総理としとして政治を「市民感覚で」動かしていく、という、ちょっとコミ...
最近読んで面白かった「総理にされた男」と関連がある、と書かれていたので読んでみました。 「月光のスティグマ」 「総理にされた男」は、難しい政治の話を扱ってはいるものの、ただ総理に似ている、というだけの一般人が総理としとして政治を「市民感覚で」動かしていく、という、ちょっとコミカルな部分のある作品だったので、こちらもコミカルな作品なのだろうと思って読んだら、いやいや、違いました。 なかなかハードなサスペンスものでした。 美しい双子の姉妹、隣に住む純粋な少年。主人公は純粋な少年・淳平。恋愛感情なのか兄妹のような感覚なのか、淳平は双子の姉妹を「護る」と純真に思っていた。 そこに襲い来る阪神淡路大震災。離れ離れになった幼なじみが、大人になって互いを警戒し合う立場として再会する。 子供の頃の、あの出来事はなんだったのか? 再会した彼女は双子のどっちなのか? そして、彼女が信じているあの政治家の裏は? いったい、どんなふうに進むんだろう、何がなんなんだろう、どういう決着がつくんだろう?と思ってハラハラと読んでいたら、最後の最後に、「総理に〜」にも出てきたあの事件が!!!!! いやー、これまた一気に読んでしまいました。 面白かった。 ※p.s. 震災の章のあたりでは、ちょっと東野圭吾さんの「幻夜」を思い出していました。「白夜行」と「幻夜」。どちらもすごい小説だったけど、実は私は、あの小説の中に出てくる《悪意》の感じが苦手だったので、もしかしたら、そんな感じの嫌な小説になるのかと思ったけれど、これ大丈夫でした。よかった。 そして、「総理に〜」のあの章と、こっちのあの章を少しずつ時間経過に合わせて読み進めてみました。面白かった。
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主人公の特捜検事が国会議員の汚職を暴く。その議員の秘書兼愛人が、主人公の幼なじみで初恋の相手。二度の大震災、さらにテロ事件にも巻き込まれ、翻弄される二人。中山七里さんと言えば、どんでん返しだが、本作はそうでもなかった。悲しい結末だが、これで良かったのだと思える。
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疎遠になった幼なじみと思わぬ形で再会し、彼女の秘密を暴くことになる展開。はるか昔の恋心がくすぐられながらも命じられた仕事をこなしていかなければならない葛藤は自分の内面の知らない部分を引き出すような描写だった。
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肉体的なスティグマから始まるが、そのスティグマは弱者の立場になった時に出現する。最後まで一貫してスティグマが中心に描かれている事がストーリーにしっかりとした筋を通していると感じた。時には生きていくことの切なさ、時には望むものが手に入らない苦しさなど、その都度、心のスティグマが見事...
肉体的なスティグマから始まるが、そのスティグマは弱者の立場になった時に出現する。最後まで一貫してスティグマが中心に描かれている事がストーリーにしっかりとした筋を通していると感じた。時には生きていくことの切なさ、時には望むものが手に入らない苦しさなど、その都度、心のスティグマが見事に表現されている。弱者になった時、そして陽の光に当たらない時、そんな時に現れるスティグマは反骨真を駆り立てるものではなく、やるせなさを募らせるものであると強く感じさせられた作品である。
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月光のステイグマ/中山七里 神川は幼少期阪神大震災で家族といつも一緒にいた双子の姉を失い好きだった妹とも離れてしまうが、東京地検特捜部になった神川は潜入先で再会する。政治不正資金、テロ。過去の真実と「総理にされた男」とのリンクが面白い。中山七里さんすげえー
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