ひきこもらない の商品レビュー
ひきこもり・ニートの思考と生き方を知りたくて読んだ。著者は京大を卒業した後、会社員になるも早々に退職して現在に至っている。彼の生き方が、同じように社会に適応できない人達の道標にはならないだろうと思う。著者は親とは別に暮らせるだけの経済的基盤がありそうだ。だから、毎日の食にも困った...
ひきこもり・ニートの思考と生き方を知りたくて読んだ。著者は京大を卒業した後、会社員になるも早々に退職して現在に至っている。彼の生き方が、同じように社会に適応できない人達の道標にはならないだろうと思う。著者は親とは別に暮らせるだけの経済的基盤がありそうだ。だから、毎日の食にも困ったふうでなく、高速バスなど廉価な交通手段を使った旅行にも出かけられる。時間を「潰す」ことに腐心するというのは、サラリーマンとして毎日を汲々と過ごす自分には羨望と反発しかなかった。
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p94 ウェルビー栄店 TVのないサウナがある p104 太宰治 「人間失格」名詞を 悲劇/喜劇名詞に分ける p121 日曜はビジネスホテルが安い p128 旅先でいつもどおりのことをする話
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相変わらずゆるゆると生きているphaさんの日記風味エッセイ風の一冊。38のおじさんの生活や趣味や回顧録を読んでいるだけなのに、どうしてこんなに面白いんだろう。やはり『pha』というコンテンツ力に僕は魅せられてしまったのだろう。もちろん文章も簡潔で洗練されていてとても読みやすい。本...
相変わらずゆるゆると生きているphaさんの日記風味エッセイ風の一冊。38のおじさんの生活や趣味や回顧録を読んでいるだけなのに、どうしてこんなに面白いんだろう。やはり『pha』というコンテンツ力に僕は魅せられてしまったのだろう。もちろん文章も簡潔で洗練されていてとても読みやすい。本を読みなれている方の文章だと感じる。生きるのがしんどいなぁと思ってる人が読むと、少し肩の力が抜けるかも。
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京大卒。元ニートのpha(ファ)さんのコラム集みたいな本でした。 僕はニートになったこともなろうと思ったこともないですがこういう生き方の人と共通するところあって面白かったです。 まず仕事に対する考え方。 著者は大学を卒業した後に3年会社で働き、辞めてからニートなどを経て今の生活に...
京大卒。元ニートのpha(ファ)さんのコラム集みたいな本でした。 僕はニートになったこともなろうと思ったこともないですがこういう生き方の人と共通するところあって面白かったです。 まず仕事に対する考え方。 著者は大学を卒業した後に3年会社で働き、辞めてからニートなどを経て今の生活になったとありました。 毎日何時に電車に乗って会社へ行く。それができなくなったと。 僕もそれは似てるところです。 今場所を親父に貸してもらい固定給なしの完全歩合制で働いてるので基本的には朝から店にいますが僕の予約次第なんで自由です。フリーランスです。 なので予約が空けば店にいる必要もないですし、店を離れてどこかで本を読んだり自由にできて楽しいです。 今のところはこのスタンスで生活できてればこれでいいと思ってます。 勤めないと食べていけなくなったら勤めようと。そういう考えです。 食事に対しての考えとかも結構似てた。 基本的に1人でいるときは最速で終わらせたいとか。w 定住するのが無理で2年くらいで引っ越しを繰り返しシェアハウスで住んでるみたいなんですがそこはちょっと違ったかなと。 仕事的にお客さんが京都だからというのもあると思いますが京都を出たいなと思ったことは今のところ1度もありません。 場所に関係なく収入を得られる仕事が何かあればそういう旅みたいな住み方もおもしろいのかな。 最近なんかやる気が出ない人、きっちり生きようとし過ぎてる方にオススメかと。 僕もこのままだらだら生きていけたら今のところは良いと思う。
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文章が素朴でわかりやすい。 自分が快適なようにいろいろ試すとこうなるのかという感じ。 あと京都に帰りたくなった。
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肩の力を抜いた、phaさんの日常が綴られてて、読むほうも、脱力しながら読めて、おもしろかった。 彼の本を読むと、いつも、心のどこかでホッとするんだよね。 こーゆー人間がいても許されるのなら オレみたいな人も、いて良いんだ、って思える。 『コンビニ人間』の話が、共感的に、述べら...
肩の力を抜いた、phaさんの日常が綴られてて、読むほうも、脱力しながら読めて、おもしろかった。 彼の本を読むと、いつも、心のどこかでホッとするんだよね。 こーゆー人間がいても許されるのなら オレみたいな人も、いて良いんだ、って思える。 『コンビニ人間』の話が、共感的に、述べられてる。主人公が発達障害っぽいって書いてたけど、何か共通するものがあるんだろうね。 あと、phaさんが睡眠薬飲んでることが分かった。 睡眠障害があるんだ。
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日本一有名な元ニート、phaさんの新刊。いろんなもの(会社にも子供にも)がんじがらめになっている私から見ると軽やかでいいなあという感じ。子供の手が離れたら、「どこにでも行ける自分」を取り戻したいな。サウナはちょっと勇気出ない。
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著者の本は全て読んでいるが本書はその中でも特に面白かった。 「家」→メンバーが少数で固定している 「場」→流動的に多くの人が出入りする 自分専用のキッチン、風呂、トイレなどの設備は24時間使い続けるわけではないので無駄が多く贅沢→シェアハウスで十分 →確かに一人暮らしには何かと無駄が多い気がする。 日本は家事に要求する水準が高いうえに外注せず家の中で解決する傾向が強いがタイなど自炊の習慣がない国もある →日本には自炊至上主義みたいな変な考えが蔓延している気がする。 前もって会話エネルギーを用意していないときに他人と会話すると消耗が激しいので咄嗟に避けることもある →これは自分にもあてはまる。予期せぬ会話は面倒くさいので気づかないふりをすることもままある 多くの日本人が生産的でもない「通勤」という行為でエネルギーを奪われるのは無駄である。インターネットの普及で在宅勤務などでこなせることも多いはず →確かに職住接近が望ましく在宅でできることは在宅で行う方がいい 人間は周りの環境の影響を受けやすく場所によって考えも変わる。同じ環境下では考えが固まり視野が狭くなる→環境を変え色んな角度から物事を考えてみる、「アイデア・エナジー」を枯渇させないようにする →これは大事 人間はすぐに惰性に流されて感覚が麻痺し自分のいる場所ややっていることのおかしさに気づかなくなる→「旅」は一旦リセットして距離を取り振り返ると日常を見直す為の頭の整理に役立つというのは納得した。 →若干旅行会社に乗せられている感じも否めないが… ずっと同じ部屋でネットをしていると行き詰ったり飽きたりするので旅先で同じことをするというのは新しい考えだと思った。 旅行などに行くとそこでしかできない事や見れないものに意識が集中し無駄を省こうとするが案外いつも通りの事を他の場所で行うのも気持ちのリフレッシュになりそうではある。 人は無意味に何かが起こることに耐えられないので理由や法則など意味を探そうとする →これはまさにその通りだと改めて思った。
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日本一有名なニート(35を超えたので実際は無職)と名高い(?)pha氏の最新作。 氏が出ているフジの『ザ・ノンフィクション』を観たので購入。 今までの著作のマイナーアップデートだと感じる部分と、新しい試みの部分があると感じた。 「話しかけられるだけで気力を使う人間がいることを知...
日本一有名なニート(35を超えたので実際は無職)と名高い(?)pha氏の最新作。 氏が出ているフジの『ザ・ノンフィクション』を観たので購入。 今までの著作のマイナーアップデートだと感じる部分と、新しい試みの部分があると感じた。 「話しかけられるだけで気力を使う人間がいることを知ってほしい」 「潰れかけの店が1番落ち着くけど、本当に潰れがちで困る」 「食券制のチェーン店でしか外食したくない」 等の内向的あるあるは健在。 一方で、高速バス旅やサウナと水風呂、街歩き、旅先でなにもしない旅、等のインドア派がインドア派のまま、外で遊ぶ技術も併記されていて、ある意味「実用的」な側面もあり、非常に面白かった。
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