閉経記 の商品レビュー
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元の単行本は2012年、著者は55歳前後 熊本の父親が亡くなる頃の話 夫はまだ生きている ロスではズンバにはまる かのこ(長女)が子供を産む あとコンブチャ(紅茶キノコ) 書道と乗馬 基本的にアケスケ
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第一子出産後に『良いおっぱい 悪いおっぱい』を読んで以来、伊藤比呂美さんの虜。それから事あるごと(子どもを出産するごと)に『おなか ほっぺ おしり』と併せて何度も読み返しています。 この『閉経記』も、これから何度も読むことになるんだろうなあという予感。今はまだ子育てのさなかで更年...
第一子出産後に『良いおっぱい 悪いおっぱい』を読んで以来、伊藤比呂美さんの虜。それから事あるごと(子どもを出産するごと)に『おなか ほっぺ おしり』と併せて何度も読み返しています。 この『閉経記』も、これから何度も読むことになるんだろうなあという予感。今はまだ子育てのさなかで更年期のあれこれは想像もつかないけど、それでも親の老いだったり夫との言葉を交わさないコミュニケーションだったりは、じわじわ自分の人生に寄ってきている気配あり。そのときが来たらまた本書を開いて勇気をもらおうと思います。
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初読の作家さん。 心当たりのあることや、これから我が身にも起こるであろう出来事を、共感したり、戦々恐々としながら読んだ。ズンバがたくさん出てきて、そういえば以前の職場でご飯一緒に食べてたお姉様がズンバズンバって言ってたっけと思い出す。体に良いのならやってみたい。 ビールを詩的に表...
初読の作家さん。 心当たりのあることや、これから我が身にも起こるであろう出来事を、共感したり、戦々恐々としながら読んだ。ズンバがたくさん出てきて、そういえば以前の職場でご飯一緒に食べてたお姉様がズンバズンバって言ってたっけと思い出す。体に良いのならやってみたい。 ビールを詩的に表現したのを読んで、ビール嫌いなんだけどどんな味なのか興味津々になった。 私も漢(おんな)としてまだまだ続く人生を生きていこうと思います。
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今後の来たる日に備えて……とタイトルで手にとったものの、とにかくパワフルな生活のエッセイであった!そうだよね、閉経ってその日でパタッと終わりましたよーと教えてくれるものでもないし、そんな日々でも生活は続いている。 今後伊藤さんにとってのズンバ的存在を探すつもりでいようと思う。
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私53母77、現在両者の関係は最悪だ。コロナ禍もあって1年以上会っていないし、会話もない。電話は着信拒否にしている。 なんとなれば、私は今、思春期の娘をふたり抱えているからだ。赤ちゃんの頃は物理的に取り扱い注意だったけれど、この年頃は精神的取り扱い注意。母が我が子にしたように、叩いたり馬鹿などの人格否定暴言をぶつけたり、兄弟やほかの子供と比較して詰ったり子どもの言い分を訊かず頭ごなしに叱りつけたり、ということを、私は娘たちに決してしてはならないのだけれど、そうされて育った私にはその行動が三つ子の魂百まで身に染みてしまっていて、ちゃんとそのときのかなしい気持ちとか悔しさを覚えておきその都度思い出さないと、うっかり娘たちにやっちゃいそう。だから、今の私は心の底から母がにくいし自分がきらいなのだ。諸悪の根源である母と会ったり話したりしたいハズがない。 本書の中で、作者は関係性の良くなかった亡母を思い出したり父親を看取ったりしている。あとがきまで読んだら、文庫化するまでに配偶者まで看取っていた。 閉経して親を見送り娘たちを巣立たせたら(どういう順番になるかはわからんけど)、こんなカンジに身軽な気分になれるのだろうか、それともまたつまらん悩み事で悶々としてしまうのだろうか。(2021-02-10L)
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ああ、やっぱり比呂美さんだ。 漢と書いて「おんな」と、「おばさん」と読ませるなんて。これからやってくるであろう色々なことに、いつか立ち向かわなきゃならなくなったら、私も「わたしは漢さ!」と胸を張っていたい。
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この詩人の名前は、日本文学なんぞ学ぶ学生は、どこかで聞くことが多いだろう。 いろいろ話を聞くと、女性性を、美化もせず、赤裸々に取り上げる、みたいなイメージができた。 なんか、それで満足して、あえて読まずに来た。 だって、『よいおっぱい、わるいおっぱい』って、ウィニコットかよ、と思ってしまい、面倒くさそうな感じもしたし。 女性性をうんぬん、という前評判は、たしかに間違っていなかった。 ご本人の、本書からの言葉を借りて言えば、「女を売り物にしてきた」、それもセクシー路線でも、お嬢様・奥様路線でもなく、「山姥」路線だと。 このあたりの思い切りのいい表現に惹かれた。 五十代での体の変化、家族をはじめとする人間関係の変化、異文化に暮らす諸々のストレス、介護などの荒波に、時に抗い、時に諦めつつ、それでも力強く過ごしていく。 こうした闘う女性を、伊藤さんは「漢」(おんな、とかおばさんとかルビが振られる)と呼ぶ。 年をとるのは、失うことばかり。 こうしたさみしさから決して目を背けず、しかし更年期の体の変化を「楽しい」という強靭さ。 かっこいい。
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「うんうん、そうそう、あるある、わかるわ~」と、同病相憐れめた。が、初読みの作者、伊藤比呂美さんのことが気になって少し調べてみたら、なかなかハードな人生を送ってこられた方。全然適わんわ~。でも元気をもらえた気がする。
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更年期の女性たちは戦っている。老いるからだ、減らない体重、親の介護、夫の偏屈と。ホルモン補充療法に挑戦、ラテン系エクササイズに熱中する日々を、無頼かつ軽妙に語るエッセイ集。
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